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カタールW杯で日本男子代表が「バズる」ことの宿命とファンとしてのあるべき姿

日本代表の注目度ってそろそろヤバいんじゃないのか?

サッカー大好き少年として育ったものとして、将来は指導者として日本サッカーに貢献したいと思うものとしての「ぶっちゃけ」な気持ちだ。

日本代表<PSGという現実が顕著に現れた7月。PSGの公開練習13000人の観客がいたのに対し、E-1初戦のvs香港戦4900だったことは記録に新しい。もちろん、そこには多くの裏事情があり一概に言い切れないのは承知だが、それでも日本代表が欧州サッカーより愛されていないことが明確に"なりすぎて"かなりショックだった。

個人的な感触だが、2010年〜2014年頃の本田圭佑・香川真司らが牽引していた日本代表に比べて、現在の日本代表は何故か冷めている気がする。世界最高峰のプレミア・ラリーガ・ブンデスで戦う選手も多く、かなりやってくれそうな顔ぶれが揃っているのだが何故だろうか。

W杯予選敗退で批判、ベスト16敗退で議論…

過去3大会のW杯の結果を振り返ると

  • 2010年:ベスト16敗退

  • 2014年:予選敗退

  • 2018年:ベスト16敗退

惜しかったPK負けの2010年、その次のW杯でかなり期待されていたが予選敗退した2014年、ベルギーの高速カウンターに刺された2018年。ベスト16で敗退した10・18年は「よく頑張った」と共に「何故勝てなかったのか」という議論がメディアやSNSで繰り広げられた。また、2014年W杯の予選敗退した時には、期待の大きさ故にかなり批判が向けられたのも覚えている。

この流れで考えると、もはや今の日本代表の「予選突破・ベスト16」という結果に満足できるファンはいなく、その先を目指さなくてはならないことは明らかだ。

今回のW杯では、長友選手がメディアでも言うように「ベスト16の壁」を越えること準々決勝に進むことは、日本男子代表にとっての宿命である。実際にベスト8に進めた場合は、歴史的快挙という「記録」的なものでなく、その先の日本サッカーを熱くする「バズ」を起こす起爆剤になることは間違いないだろう。というか、そうであって欲しい。

サッカー日本女子代表・ラグビー日本代表のような「バズ」が欲しい

正直、日本代表がこのカタールW杯で「バズ」ることを私は渇望している。

というのも、2011年の震災の年に国民に勇気を与えたサッカー女子日本代表のW杯優勝、2015年にラグビー日本代表が優勝候補の強豪南アフリカを劇的トライで破った際に、日本では何が起こったかを思い出して欲しい。直後1ヶ月は選手たちがTV番組でゲスト出演、多くのCMに抜擢され短期的なスポーツの宣伝効果が生まれ、後の1,2年間ぐらいもブームが続いて国内リーグの観客動員数が増えたり、視聴率が上がったりとその産業を一気に加速させた。特にラグビーが2015年にバズった時は、私自身もラグビーに興味を持ってテレビでやってる国内リーグや代表戦をルールもわからず観ていた記憶がある。(五郎丸ポーズが流行った時は、遊びのFKの前にふざけて真似してたっけ)

この「バズ」を日本代表がカタールW杯で起こせるだろうか。どのようにサッカーするか、誰がゴールを決めたかなんてのはどうでもよい、「結果/記録」が起爆剤となる社会現象を起こしたい。このW杯が日本代表の注目度を取り戻す最後のチャンスかもしれない。

では、そんな日本代表を私たちはどう支えるべきなのだろうか。私が考える日本人サポーターとしてのあるべきスタンスを話していく。

①日本代表を誇りに思うこと

まずはこれに尽きる。

「技巧派集団ブラジル」「ゆっくり繋いでスペイン」「王者フランス」

正直どうでもいい。

もちろん、彼らの試合はサッカーファンとして見るけど、日本代表と時間が被っていたら日本代表を見ることが優先されるべきだ。日本人として、プロになれなかったサッカー経験者・代表に選ばれなかった選手の思いを背負った日本代表を誇りと共に応援したいところだ。

②他国は敵であるという認識を持つこと

同組のスペイン・ドイツ・コスタリカは全員「倒すべき敵である」(他の国も同様)

世界でも名のある選手が集まるスペイン・ドイツに過剰なリスペクトを払うべきではないし、過小評価されているコスタリカに対しても油断は禁物である。

日本海海戦で「ロシア艦隊がすごい」という理由だけで、日本人がロシアを応援したことはなかっただろう。「ブスケツがすごい」「サネがすごい」そうじゃない。彼らをぶっ倒すのが日本代表であるべきだ。W杯は4年に一度の平和な戦争ではないか。その戦いを「日本人」として思いっきり戦おう。

③SNSでぐちぐち言わないこと

「森保監督批判」「スタメン批判」はもう見切りをつけるべきだ。代表戦が行われるたびにTwitterでぐちぐち言う人が出てくるが、正直その言葉が与える影響はネガティブなものがほとんどである。

そもそも国として一貫した育成方針がない日本サッカーで、スペインのようなパスサッカーをそんな簡単にできるわけがないし、それを求めるのは馬鹿げた話なのではないのかと思う(イングランドでも日本と同じような監督・戦術批判は頻繁に起こっている)

「面白いサッカー」をしたいのか、「勝つサッカー」をしたいのか。結果しか求められない代表というクラブにおいて、選ぶのは圧倒的に後者であるべきだ。

④ユニオームを着て街に出ること

ウェールズでは先日、W杯で選手が着用するユニフォームが発表された。

サッカー観戦時だけでなく、街中で一つの「ファッション」として着用する人がかなり多くいて、代表ユニフォームを着てる人を1人を見ない日はないぐらいだ。

これがどれだけ重要なことか。

売上というビジネス的観点だけでなく、「フットボール」という文化的観点で国民に日々与える影響は大きく、W杯への熱を一気に加速させている。

日本代表のユニフォームをファッションとして着てみてはいかがだろうか。最低でも、みんなで応援するという時には揃ってユニフォームを買って欲しい。

⑤究極にバカなファンになること

グループリーグ最終節のスペイン戦は朝4:00からと厳しいかもしれないが、日本時間の22:00と19:00に行われるドイツ戦とコスタリカ戦は必ず予定を開けて観戦するようにしよう。

未成年は家族・友達と集まって、仕事帰りの人たちは居酒屋でお酒を飲みまくりながら盛り上がってもよし。4年に一回の一大イベントを究極にバカなファンになって観戦して、応援して楽しみましょう。

まとめ

勝ちましょう。頑張れ日本代表。

W杯が楽しみで仕方ない桑原でした。




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