やーっとこさボカロを使って曲を作れたので、メモ書きとか覚書とかいろいろ

 CYLTIE.です。「ブレンド・S」が予想以上に面白かったり「総合タワーリシチ 完全版」がハチャメチャで最高だったりで辛くなってます。漫画最高。一生読んでたい。
 さて、昨日ついに、今流行の(正直流行かどうか分からない)ボーカロイドこと「初音ミクV3」を使って曲を作ることに成功いたしました。初音ミク先生に歌っていただいたってやつですね。
 「クリエイターズ・サバイバル」ってタイトルなんですけど(クリックでMqubeの楽曲ページに飛びます)。コンピ企画に曲を書いてる、みたいな新鮮さがあって楽しかったです。

 楽曲についてはひとまず聞いてもらうとして、ボカロの調教とか楽曲のこととか、作ってて気づいたこととか覚書とか、忘れないうちに書いておきましょうという魂胆。未来の自分が参考にしたい(何)。

・アイデアだし
 1サビの歌詞(どうか僕に輝かせて~)から思いつく。思いついた当初は恋愛ものにするつもりだった。結局ならなかったけど。またこの段階でメロディも思いつく。どっちかというと歌詞があって、どう歌ったら気持ちよく歌えるかを試行錯誤してた感じ。
 その後Aメロ、Bメロも思いつく。この段階で恋愛ものから創作者の歌へとシフト。Aメロの歌いまわしはもうちょっとどうにかなったかもしれない。ぶっちゃけこの辺はふっと思いついた部分なのであんまり覚えてない。ただ、アイデアを否定しない姿勢は大事な気がする。思いついたら、何かしらの媒体に残しておく癖はつけておきたい。

・楽曲の作成
 Domino(フリーで使えるMIDIシーケンサー)にBメロからのラフがあった。メロディ、コードだけ。 いきなりDAWで作りはじめるのは正直キツイ。やはり作りはじめる前段階の準備は必要。というか、そもそもそのときイントロが思いついてなかったので、サビのメロディの変形してイントロにねじ込んだ。
 メロディ以外のオケの部分はノリと気合。入れたい要素を詰め込んだ感じ(スパソとか電子音のハイハットとか)。ちょうどロックミュージック的なものをやりたかったというのもあった気がする。自分の好きな要素、作りたい要素がないと、モチベーションの維持という部分でキツイ。アーメンブレイク最高。Amen Brotherは来世に語り継がれるべき偉大なる発明。
 打ち込みの作業は、できる限り手を動かす意識を心がける。完成すればいくらでも聞けるので、そこまでがんばる意識。制作途中にありがちな「俺の曲かっこいいぜタイム」に入り込みすぎないよう注意する(ただしモチベーションのこともあるので、一概にダメとは言い切れない気もする)。

・ボカロ編
 結局のところ、オケを完成させてからやり始めるのが、最終的にはいい気がする(どう歌わせようかとかそういうイメージが固まるっていう意味で)。打ち込みを終える→ボカロをいじる→ミックス(その際にボカロ側の微調整も)という流れがベスト? ベタうちで一通り打ち込むよりは、1音1音調整しながら流し込むほうが、後々のことを考えるとよさげ?(結局フレーズごとに聞いて調整しなおしたりはしたけど)。
 いじったパラメータの再確認
 ―オートメーション
 ・ベロシティ(VEL)
 子音の長さの調整。強さではない(後の方まで勘違いしてた)。
 値を大きくする→子音部分の発音が短くなって、アタック感が強調されたような発音になる。
 値を小さくする→子音部分の発音が長くなって、ゆっくりとした発音になる。
 しっかり発音させたい時は大きめに、ロングトーンとか、長い音を発音させたいときは小さめにするのがよさそう。
 ・ダイナミクス(DYN)
 音符ごとの音量調整。抑揚付けにも良く使われる。MIDIパラメータの Expressionに近いというかほぼ同じ。子音部分が聞き取りづらいときは、立ち上がりの部分を頂点みたいにすると聞き取りやすくなるとかなんとか(この曲はその方法を取った)。抑揚にかかわる部分なので、ベロシティ(VEL)とアクセントをいじってもダメそうならその手法を取る、といった方針がよさそう。
 ・オープニング(OPE)
 口の開け具合。正直効果が分からなかった。母音がU・Eのときは小さめにするとよさげ?
 ・ブレシネス(BRE)
 声の息っぽさを調整。あげると息が加わった発音になる。はっきりと歌わせたい時は低めにしておく感じか。
 ・ブライトネス(BRI)、クリアネス(CLE)
 声の高音部分の聞こえ方を調節できる。やりすぎるとなんか変な感じになるのでほどほどにしておく。
 ―歌唱スタイル
 ・ディケイ
 発音の消え方。小さくすれば一定の音量をキープ。大きくすれば、徐々に音量が小さくなっていく。
 ・アクセント
 音の立ち上がりのニュアンス。小さくすれば、スローで柔らかい発音に。大きくすれば、強い発音になる。

 プリセットが用意されているので、まずはそこから選んで、それでも怪しいようなら値をいじるやり方がよさそう。
 
 ボカロの調教は結構骨が折れることがわかったので、妥協することを覚える(≒ミックスでの作業もある)というのも大事(実はボカロに限らず創作物もそう)。

・ミックス編
 まずはドラムキットをばらす。処理能力的な問題でCubaseのフリーズ機能を使うわけだけど、複数選択で一気にフリーズできないかっていつも思う(Cubase 9ではどうなってるのか知らない)。この時(というかこの前)に、パートのフォルダわけをしておく。プロジェクトファイルの見やすさ≒ミックスの綺麗さだってどっかの本で読んだ。
 次に各パートの音量調整。必ずベースとキックから入る。キックがアウトプットが-10dbになるところから調整スタートさせる(1年ぐらい前は、ここの加減がわからなくてすぐクリッピングしたりしてた)。
 その後スネアハイハットその他もろもろ→ボーカル以外のメロディ楽器(この曲だとピコピコなってるシンセとか鉄琴とかスパソとか)→コード楽器→ボーカルの順でやった気がする。納得いくまで微調整。コンプEQは正直未だに良くわかってない(ベースとキックの帯域かぶりを防ぐぐらいしかわからない)。
 ボーカルは、コンプのゲインにオートメーションを書いて調整するやりかたが一番楽そう。歌い出しのところはちょっとだけ出す。サビは全体的にちょっと強め。聞き取りづらい部分は、実際に聞きながら自然になるように調整。「俺パラメーターいじくってまっせw」オーラが出ないように注意する。コンプの方で、レシオを7ぐらいにしたらはっきりと聞こえるようになった。強めにがっつりかけたほうがよさげか。どうでもいいけど、この曲で初めてWavesのコンプとEQを使った。
 改めて聞き直したらシンバル周りが強く出てしまっていた気がするので、気を付ける。あと鉄琴がもうちょいでてもよかったかもしれない。タムとかベースももうちょっと出ててもよかったかな。

・その他
 テーマがテーマだったので、本当は自分で歌いたかったというのもあったけど、キーが破滅的に合わなかった、そもそも歌うのそんなにうまくなかった、周辺の住宅事情等々の理由でやめた。自分の声で歌うってだけで、曲の説得力(?)みたいなのがあがる気がする(こういう曲の場合は特に)。

 ……はぁ~書いた書いた! 疲れました! これを読んでくれた人と、未来の自分が何かしらの参考になればいいなぁと思います。というわけで以上CYLTIE.でした。ありがとうございました。

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