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寂れていく故郷に思いを馳せて

 私は五島列島の生まれだが、親の仕事の都合で東京へ引っ越した。歳を重ねてから訪ねてみると、自分が生まれた故郷が悲しいほどに寂れてしまっていることに愕然とする。生まれ故郷のために何かできることはないだろうか、と私なりに考える。

数年前に、長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産が世界遺産として登録された。その専門家ではないので、その詳細はそれぞれ関連のサイトに任せる。

https://whc.unesco.org/en/list/1495/
http://kirishitan.jp/
https://this.kiji.is/-/topics/317550134399452257

 親に聞くと、私は幼い頃に隠れキリシタンとして洗礼を受けたらしい。幼なじみが、日本カトリック教会の神父だったりもする。
 有名な話だが潜伏キリシタンと隠れキリシタンとは少し意味が異なる。父母や祖父母は隠れキリシタンだったと言っていたので、ここでは私自身を隠れキリシタンの子孫と自称しておく。
 洗礼を受けてはいるが、神父から教会で受けたものではないようだ。隠れキリシタンの場合は通常、信徒のまとめ役から受けるものらしい。もっとも、洗礼を受けた記憶は残っていないし、残念ながら現在、自分自身がキリシタンであるという自覚もほとんどない。
 しかし、生まれ故郷にある教会が世界遺産として登録されて誇らしくあり、そして上に書いたように、寂れていく故郷を活気づけるために何かをしたい思いが募っている。ただ、故郷から遠く離れた地で暮らしており、何かをしようとしても簡単な話ではなく、ひどく歯がゆい思い。

 潜伏キリシタン関連遺産の多くはあちこちで紹介されていて、今さら私が書いてもどうなるものでない。それでも、微力であったとしても、もっともっと故郷を盛り上げたい。そんな思いで「note」の記事として書き連ねたい。

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