志田さん

ヘルスケアの先駆者に導かれて!?【管理栄養士・志田結】

こんにちは!サイキンソーの志田です。
ブログでは初登場なので、少し自己紹介からさせていただきます。

私は約3年前に、管理栄養士としてサイキンソーに入社しました。
今までは、保育園の食育や健診クリニックでの食事や運動指導に携わってきたのですが、その中で「予防医学の分野で自分の知識や経験を活かしていきたい!」という思いが強くなり、そんな時に「腸内フローラ」の世界を知りました。
そしてその魅力に魅せられ、縁があってサイキンソーに入社することになりました。

とは言っても、入社時は腸内フローラの知識はほぼゼロでした。
(善玉菌、悪玉菌、日和見菌がいるらしい、という程度の低レベル…^^;)

最初に私に課せられたミッションは、「検査後の食事アドバイス方法を構築する」ということだったので、まさにゼロから腸内フローラについて勉強をし始めました。
読み慣れない論文や特に英語の文献の壁にぶつかりつつも、様々な書籍や社内のメンバーにも教えてもらい、なんとか今では管理栄養士の中ではかなり腸内フローラの知識のある方になったのではないかと自負しております。(もちろん、日々研究が進んでいるのでずっと勉強中の身ですが。。)

そんなこんなで、サイキンソーでの私の主な業務は、

・検査結果レポート内の管理栄養士コメントの監修
・検査結果ごとの食事アドバイスをのせたガイドブックの作成
・契約先医療従事者向けの研修プログラムの運営
・市民公開講座など、腸内フローラに関するセミナー登壇
・セールスチームの一員としてカスタマーサクセス業務
・一般向け資格講座(腸活プランナー講座)の開発

などなど。
管理栄養士としての業務だけでなく、多岐にわたる業務に携わり視野を広げることができたことが、サイキンソーに入社して良かったと思っているところです。


さて、私の自己紹介はこれくらいにしておいて…
ここから今日の本題。少し管理栄養士っぽく、「ヘルスケア」の歴史についてのお話です。
最後にはちょっとした種明かしもあるので、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです!

突然ですがみなさん、「貝原益軒(かいばら えきけん)」という方をご存知でしょうか?
実は歴史の教科書などにも載っているので、特にヘルスケア業界に関係のある方は、名前に聞き覚えのある方も少なくないかもしれません。

実はこの方、江戸時代にベストセラーになった「養生訓」の著者として、有名になった方です。
貝原益軒は、元々は福岡出身の本草学者・儒学者で、生まれつき身体が弱く、若い時に重病も抱えるなど健康面ではとても苦労した人でした。
でもだからこそ健康には人一倍気を遣い、その結果、平均寿命50歳未満の江戸時代の中、84歳まで長生きしたそうです。80歳を超えても歯がすべて抜けずに揃っていた、という逸話もあります。

そんな貝原益軒が実体験も踏まえながら、「養生」=「病気予防、健康増進」(まさに今で言うヘルスケア!)のためのノウハウを書いた指南書として、亡くなる前年の83歳の時に出版したのが、「養生訓」なのです。
特に、病気になってからではなく、いかに病気にかからないようにするか、という予防の重要性を謳っているのが特徴で、当時のベストセラーにもなりました。

「養生訓」の中書かれていることの中には、
・常に心を平静にすること
・運動や栄養、休息をバランスよくとること
・薬の効能や害
など、現代人にもそのまま通ずるような内容が書かれており、現代語版や解説書も繰り返し出版されて、今でも読み継がれています。
まさに今のヘルスケアの先駆けで、原点とも言えるのではないでしょうか。

ぜひヘルスケアに興味のある方や関わりのある方には知っておいていただきたく、今回紹介させていただきました。

という気持ちも大いにありつつ……
ここで、今回この方を取り上げた一番の理由を種明かししたいと思います。

実は、私の母方の祖母と祖父が元々福岡出身なのですが、
(勘の良い方はもう既に気づかれたかもしれません)


貝原益軒は我が家系のご先祖様なのです……!


私がヘルスケアに興味を持ち、管理栄養士の道に進んだのも、なにか運命的なものがあったのかもしれません。
(ちなみに、貝原益軒の子孫であることは、大人になってから知ったので、特別意識してこの道を選んだわけではありません。)
私の母も実は栄養士の資格をもっていて、今では整体師として人の健康に携わっており、血筋って不思議だな〜と感じています。

せっかくなので、貝原益軒イズムをしっかりと受け継ぎ、現代のヘルスケアに少しでも貢献していけたら良いな、、とひっそりと思っている今日この頃なのでした。

ところで、腸内細菌の菌名の多くはラテン語が語源になっていることが多いのですが、私の(今度は母方でなく)父方の祖父はその昔、大学でギリシャ語やラテン語の教授をしていました。(アテネオリンピックの開会式で、祖父の訳詩と名前が紹介されたこともあるんです…!)
医学系の書物の大元をたどっていくとラテン語に行き着くことが多い、ということもあり、医学や食事療法にもかなり詳しく、趣味が派生して菌類研究家(菌、といってもきのこ類の”菌”ですが。)でもあり、これまた不思議な運命を感じています。
この話はまた次回。ということで最後までお読みいただきありがとうございました。

<この記事の執筆者>
志田 結(管理栄養士/ヘルスケア企画室/カスタマーサクセス)
2017年に株式会社サイキンソーに入社。腸活セミナーやヘルスケアサービスの企画、契約先医療機関のカスタマーサクセスを担当。