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Dove Plusでしまなみは走れるか!? ②

DAHON社の折りたたみ自転車、Dove Plus。きびきび走ってくれるものの、タイヤは小さく、変速機のついていないこの自転車で「しまなみ海道」は走破できるのか? 試してみなくちゃわからない。なら、行くしか! ……というわけで始まった初めての輪行。2日目の始まりです~。

▽1日目の様子はこちら

2日目のアサー!

2日目の朝。6時起床。普段は寝つきが悪く、就寝中に何度も目が覚めてしまうのですが、疲労のせいかぐっすり寝ることが出来ました。全身に軽い筋肉痛を感じるものの、お風呂でマッサージしたおかげか、体を動かすのに支障なし。9時間寝て、頭もすっきり!

宿の朝食。これこれ。こういうのが嬉しんですよ!

これまた美味しい宿の朝食を平らげ、美味しいご飯と優しい心遣いにお礼を伝え、7時半にチェックアウト。しまなみ海道2日目、スタート!

やっぱり晴れが気持ちいい。大三島から生口島へ

「晴れだけがいい天気って誰が決めた」なんて話も聞きますが、自転車で走るなら、やっぱり晴れていたほうがいいと思う私です。気持ちよさがぜんぜん違うよ~! 快適だよ~! 海が、空が、島々がきれいだよ~!!

というわけで、ここからは写真メインでお送りします。(決して文章を書くのが面倒になったわけではない!)

記念撮影。向こうに見えるのが生口島です
ふぉー! 向こうの向こうまで見えるぜ~(気持ちいい!)
大三島と生口島を結ぶ多々羅大橋
生口島、上陸! ちなみに生口島から広島県になります(大三島は愛媛県)
生口島は国産レモン発祥の地
レモン栽培の歴史を伝える石碑(拡大できます)
島のネコチャーン
生口島しおまち商店街。コロッケが美味しいと評判のお肉屋さんは開店準備中でした(残念)
生口島を北回り(県道81号線)で走る。きれいな景色しかねぇ
第5の島、因島(いんのしま)と生口橋が見えてきた!
生口橋を下から見上げる。ここを登っていくわけです。自転車で
生口橋から望む因島

自転車神社へGo!

因島ではぜひ寄りたいところがありました。自転車神社です。自転車神社は因島で最も古いと言われる大山神社の境内にあります。

大山神社は大三島・大山祇神社を勧請(離れた場所におられる神様に請いて分霊に来ていただくこと/お迎えすること)して設立したそうです。主祭神は同じ大山祇神社と同じ大山積大神で、大山積大神は船玉(航海安全)の神であり、すなわち交通の守り神とされています。

因島は小説「村上海賊の娘」でも知られる村上水軍の本拠地で、大山神社は村上水軍の守護神として崇められていたといいます。

そんな背景から、しまなみ海道を走るサイクリストが道中の安全祈願に立ち寄るようになり、境内に新しく「自転車神社」を建てたのだそうです。

大山神社
境内にある自転車神社。お祀りしているのは和多志大神だそうです

自転車用のお守りが充実しており、選ぶのも楽しいです。自分用には大山神社の神紋のシールを。パートナーと友人用に、ハンドルにつける輪っか状のお守りを購入しました。

旅飯その5 絶対食べたい「はっさく大福」!

因島に来たら、ぜひ立ち寄ってほしいお店があります。はっさく大福を売るお店、「はっさく屋」さんです。はっさく大福とは、いちご大福のはっさく版。皮をむいたはっさくが大福のなかに入ってて、これがとっても美味しいのです! 瀬戸内海、美味いもの多すぎるよ!

そもそも私は甘酸っぱいものが好きなのですが、はっさく大福は好みにドンピシャ。はじめは「いちご以上にみずっぽいはっさくなんて、大福として成り立つのか?」なんて思っていたのですが、はっさくのぷちぷちとした食感といい、香りといい、味といい、意外にも最高の組み合わせでした。これまたぜひ、訪れた際は試して欲しいと思います。

はっさく屋の店先にて
ちらっと写っているけど、いちご大福もある
はっさくの旬をすぎると売っていないこともありますので、季節に注意!

第六の島、向島へ

お昼前だけどおやつも補給し、時間を見ると午前11時。これならお昼は尾道でラーメンかな! と、6番目にして最後の島、向島に向かいます。

因島大橋。向島から尾道へはフェリーを使うので、これが最後の橋
なんだか寂しいぜー! ゴールしたいような、したくないような

向島に入ると、尾道へのフェリー乗り場まで海はなく、島の内陸を走ります。そのほうが坂が少ないからですが、時間と体力に余裕がある人は、県道377号線を南回りで進んでもよいかもしれません。私はしまなみ海道に名残惜しさを感じつつ、この時間なら尾道でも観光が出来そうだと考え、まっすぐ正規ルートを進みました。

そしてついにフェリー乗り場に到着!

12時8分到着。宿からここまで40kmを、寄り道しながら4時間で走りました。
向島から尾道までを一隻の舟がおよそ12分間隔で往復しています。片道の乗船時間は約5分

尾道、到着!

正面側が尾道
本州上陸!
ゴールに定めた尾道駅に到着!

Dove Plusでしまなみは走破できる!

というわけで、私のはじめての輪行は無事にゴールすることが出来ました。Dove Plusで本当に走破できるのか? と不安もありましたが、終わってれば余裕でした。ほんとに。

もちろん、1日で全行程を走破しようと思ったらそれなりに大変だったと思います。今治から大三島まで4時間。大三島から尾道までが4時間半。けど、物見遊山しながらの合計8時間半ですから、やってやれないことはないようにも思います。(朝8時出発、午後4時半到着のイメージ)

私は男ですが、体力に自信はありません。太ってはいない……と思いますがお腹は出てるし、歩くのも人より遅いほうです。駅の階段では必ず息切れします。

それでも走れました。タイヤが小さくても、変速機がついてなくても、雨が降っていても、体力がへなちょこでも、しまなみは走れる! 行ってみたいけど、自分が走れるか不安だな……という人の参考になれば幸いです。

旅飯その6 尾道ラーメン

まだ終わりません! 自転車を駅のコインロッカーに預けて(Dove Plusは小さいので、たためばコインロッカーに入るのです。そこもいいところ)、尾道観光に出かけます。まずは腹ごしらえに、尾道ラーメンをいただきます。

「ここでいいや」と入った駅併設のラーメン屋さんが大当たり
濃いめの醤油味が五臓六腑に染みわたる! めちゃくちゃ美味い!

尾道ラーメンは、鶏ガラと煮干しのスープを醤油ダレで仕上げ、煮付けたそぼろ状の背脂が乗っているのが定型スタイルだそう。麺の太さはお店によって若干異なるようですが、こちらのお店の中細麺といい、スープといい、自分の好みのど真ん中でした。

ちなみにこちらのお店、お土産用にお店で出しているラーメンを、生麺、スープ、具のセットにして販売しています(買った)。

尾道のねこちゃーんに会いに行くぜ!

ところで皆さんはツイッターをやっていますか? 私はこちらの方のツイートを見て、それもあって尾道にはぜひ来たいと思っていました。

最高におもしろい(と言ってよいものかわかりませんが)、ぜひ最後まで見てみて欲しいです。ツイートをまとめた電子書籍もAmazon Kindleで販売しています(アンリミユーザーなら課金なしで読めます)。

尾道は駅のすぐ裏が千光寺山という丘陵地帯になっていて、別名「坂の町」と呼ばれたりします。私も先述のカフイさんほどのマニアではありませんが、坂のある風景が好き。そして猫も好き! ということで、千光寺山を散策してきました。

この路地もいい。お坊さんがスクーターで移動しているのもいい
いい。ナイスな坂
階段もある。眺めもいい
道と道が混ざったり、離れたり、山全体が迷路のよう。それもいい
普通に民家のなかを通ったりもするので、静かに歩きましょう
お稲荷様もいい
朽ちた感じもいい(たぶんこの上に家があった)
いい。理由なく、いい
ときどき海が見えるのもいい
ネコチャーン! やっとネコチャーンに合えた!
きつめの階段も、坂好き、階段好きにとってはご褒美(マゾではない)
第2ネコチャーン発見!

自転車で散々走った後だというのに、日が傾きはじめるまで徘徊してしまいました。どこもかしこも絵になる風景で、ただ歩いているだけで飽きません。最高。

ただ時間帯がよくなかったのか、ネコチャーンにはほとんど会えませんでした。いいんだ。また今度来よう。そうだよ、また来ればいいんだよ!

私の旅も終わりの時間が近づいてきました。尾道から福山に移動し、そこから新幹線で東京に向かいます。あー、楽しかった! 満喫した!

これまでしまなみを走った人から「しまなみはいいぞ!」と聞かされてきました。今、私もこれを読んでくださっている方に伝えます。

しまなみはいいぞ!

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
皆さまも、よい旅を!


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