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本の感想。読んだ時の気持ちを思い出すための記録。

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読書記録。
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#日記

本の感想 「ディープフェイク ニセ情報の拡散者たち」 ニーナ・シック (著), 片山 美佳子 (翻訳)

インターネットなどで情報を収集するときに、「間違えた」情報をつかみたくない…という思いがあります。でも、どうしたらいいのかなぁということで、新聞で紹介されていた「ディープフェイク ニセ情報の拡散者たち」を読んでみました。 世界中で起きている事件の背景が紹介されているので(知らないと自分も巻き込まれて危険だよ!と)、人に話したくなる内容の本でした。 ニセ動画が簡単につくれるようになっている 「ディープフェイク」は、AIによって、顔の差し替えなどを行った動画。技術の進歩によ

本の感想 「滅私」 羽田圭介

ミニマリストが主人公のお話。生活や意思決定のあらゆる無駄をはぶき「楽」に生きたい主人公はSNSやシンプルなエコ生活ができますよ的な商品のブランド開発などを生業にしています。主人公も参加するSNSを主活動の場とするミニマミストのコミュニティでは、いくつかの流儀のミニマミストがいて、それぞれの生き方に主人公は共感したり、どちらかというとちょっと見下した感じで見ています。そして自分自身にも疑問を持っています。モノを持たないという判断が人生にどうプラスなのかマイナスなのか。SNSを生

本の感想 「絶対にミスをしない人の脳の習慣」 樺沢紫苑

どうしてミスを犯してしまうのか、その時、脳はどういう状態なのか、それに対してどうしたらよいかToDoが紹介されています。 この本で忘れたくないと思ったことは、 ミスをしないために、自己洞察力を鍛えていく→3行日記 脳の機能を低下させないために、脳にストレスを与え続けない→成功体験を語る ぐちは言っても15分→笑い話にしてしまう→忘れる おもしろいと思った話は、 「パーキンソンの法則」と「デフォルト・ネットワーク稼働中」の話。 この本を読んで、風呂に入っているときに

本の感想 「認知症の世界の歩き方」筧裕介

旅行が好きです。行ってはいけないわけではないので、いけばいいですが、今はとくに旅行の予定なし。代わりに近所で見かけた、楽しそうな見た目の旅行本のような本があったので、読んでみました。 認知症のいろいろな症状、たとえば、バスに乗ったけれど、どこに行きたかったのかわからないのはなぜ?、バスの降りるボタンを押せないのはなぜ?というのを「ミステリーバスに乗っている」ようなものと例えられていたりして、読んでいて面白いです。 でも、明るい見た目ですけれど、これにあてはまるのは、恐怖…

本の感想 「百年法」山田宗樹

自分の体が不自由になったとき、どの程度まで自分の体に手を入れていいものなのだろうか、とか、際限なく手を入れた時に、何が起こるのか、恐怖っぽい面に興味があって小説「百年法」を読んでみました。 「老化しない医療処置(いつまでも処置を受けたときの年齢でいられる)を受けた人間は処置を受けた時点から100年目に基本的人権を失う」という法律のある世界の話。 国を治める人(老化しないからずーっと君臨できる)が暴君となってしまったら? 統治者が意識不明の状態になってしまったら、その人が治

本の感想 「精神科医が教える読んだら忘れない読書術」 樺沢紫苑

樺沢紫苑先生のYouTubeにはまってしまったので、本も読んでみることにしました。アウトプット大全などが有名ですが、「読んで忘れてしまうのも残念」なので、まずは、この本から… この本で紹介されていたことで、おもしろいと思ったことは、「本を読んで、行動が何も変わらなければ、本を読む意味がない」という言葉。 ということで、noteを始めてみることにしました。 あと、ファンクラブにも入ってみました…。なんか唐突ですけれど。 ということで、この本は、わたしの行動を促すスイッチの

本の感想 「あの人にイライラするのは、部屋のせい」米田まりな

年末の本屋さんに、平置きされていたこの本。タイトルのストレートさに、ぐっときたのと、「東大卒「収納コンサルタント」が開発!心理学的片付けメソッド32」という副題で「ときめき」と違う何かが掴めるかもという興味で読んでみました。 「あの人」というワードがある通り、相手がどういうタイプか診断し、どうして片付けられないのか、どうしたら片付けられるのか、を、教えてくれます。あとは、家族巻き込みでやるメソッドがいろいろありました。 この本を読んで、 子ども2人の個人スペースを明確に

本の感想 「芙蓉千里」 須賀しのぶ

須賀しのぶの「荒野に白百合にありて」の幕末の会津の運命に翻弄される男女の話と「また、桜の国で」の昭和はじめのポーランドで戦争回避に奔走する男の話がおもしろかったので、読んでみました。 ひどい生活の中でも、自分のもっている才能をしてモテてる主人公がいるお話ってファンタジー感があり。 ハルピンで、ロシア人、中国人、日本人が混在して暮らしていた時代があったの? 戦争の匂いって? 見ていて涙が溢れてくる舞ってどんなもの? ということが、気になりました。 いろんな文化を取り込ん