【書籍レビュー】ブランディングとは?教科書で学ぶブランディング
今回は初めての書籍レビュー!
不定期更新になること間違いなしですが、ぜひ興味ある方は読んでいただけると嬉しいです!
初回は前々から興味のあった「ブランディング」について書かれた書籍です。
stand.fmでは音声配信も行っています!ぜひラジオを聞きながらチェックしてみてくださいね!
今回紹介する書籍はこちら
教科書というからにはさぞ模範的で分かりやすいのだろうと、期待と不安を半分に読んでみました。
結論、ブランディングを基礎から学び実践したい方にはオススメできる本だと思いましたので、ぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです!
ブランディングの教科書〜ブランド戦略の理論と実践がこれ一冊でわかる
ファッション業界でブランドビジネスをしていると必ずと行っていいほど耳にする「ブランディング」という言葉。
マーケティングと同じ?ブランドを育てること?いまいちピンとこないなと思っていたところAmazon Kindleで出会いました。
早速ですが、ブランディングとは何か?の部分から。
ブランディングとは、
「製品」に過ぎなかったものを生活者からの感情移入をもたらし愛される「ブランド」に変えていく取り組み。
「できるだけ多くの人に」「できるだけ際立った」独自性と感情移入を促す。
⇨その成果は「衝動購入」を超えた「指名購入」のロングセラーとなる。
ただの製品に感情が伴うと購入の動機が「どれでもいい」から「これがいい」に変わる。この気持ちの動きを促す戦略・仕掛けがブランディングであると言っているように感じました。
はじめに「ブランディング」という言葉を聞いた時よりもなんとなくですがイメージが出来てきました。
ブランディング10個のメリット
とはいえ、ブランディングを実践することにどんなメリットがあるのか気になりますよね。
ブランディングには10個のメリットがあると言います。
知名度向上と販売拡大
リピート率の向上
アライアンス機会の拡大
広告宣伝コストの削減
働く誇りの向上
価格プレミアムビジネス機会の拡大
仕入れコストの削減
人財採用力の向上
資金調達コストの削減
それぞれの項目の詳細は割愛しますが、いわゆる「売上」以外の部分にも沢山のメリットを生み出すことがわかります。ちょっと面白くなってきました。
ブランディング6つのステップ
ここまでは考え方やメリットについてのお話でしたが、教科書というだけあって実践するにあたって抑えるべき6つのステップも紹介されていました。
ブランディングの立脚点を揃える(メリットを会社で共有する)
ブランドを取り巻く環境変化を捉える(PEST分析、3C分析で機会と課題と向き合う)
ブランディング戦略を策定する(ブランドアイデンティティや提供価値など)
ブランディングの評価指標を設定する(KPIの設定など)
STP戦略を策定する(ペルソナデザイン、インサイトの見出し方)
ブランドのデザインポリシー(ブランドデザインの効果、ビジュアルアイデンティティを管理する)
それぞれのステップを踏むことでポイントを押さえながらブランディングを実践できると言います。
タイトルを見ただけだと分かりにくいところもあるので、ひとつずつ丁寧に読み進めるのは正直大変です。
それでも、必要なポイントを順番に詳しく書いてくれています。
個人的に面白かったのはステップ4、5でした。というのも現在仕事でバリバリ使っている内容であったことと、より細分化した考え方や、実践しやすい内容だったのでサクサク読めた印象です。
よくあるKPIの設定方法も、階層を細かくブレイクダウンしながら、どんな切り口で設定していけば効果的なのかがとても分かりやすかった。そして生活者の先入観とインサイトを使った考え方なども興味深い内容でした。
当事者意識ということで、最も身近な内容だったこともありとても面白かったですね。
また、面白いと思えたポイントとしては有名企業の事例が多かったことです。スターバックスやJINSなど大手企業がどのようにブランディングを実践しているのかの話が純粋に面白くイメージし易かったです。
最もシンプルなフレームワーク「3C」
この本ではマーケティングについても書かれており、色々なフレームワークが紹介されます。個人的にこのフレームワークに少し苦手意識があり、、なぜかというとフレームワークがあり過ぎて、本来の目的を忘れそうだから笑
僕が使い所を正しく理解していないと言われたらそれまでかもしれませんが、何事もシンプルに単純化して考えたいタイプなので触れて来なかった部分でした。
ただこの「3C」は最もシンプルで、これさえあれば大抵分析できると紹介されていたので、ここだけ押さえておこうと思いました。
Customer :市場・顧客
Competiter:競合
Company:自社
この3つのCを分析し、何が課題でどんなところに機会(チャンスが)があるのかを考えるフレームワークです。
この3Cをうまく文章に落とし込んだ一文が、
「競合ブランドを上回る魅了で生活者ニーズを満たし、利潤を上げ続ける企業活動」
とても簡潔で分かりやすいなぁと思いご紹介しておきます。
まとめ
ブランディングの考え方から実践までサポートしてくれる
有名企業の事例が紹介されるのでイメージしやすい
ピンポイントで現在の仕事に活かせる思考法もあれば尚頭に入りやすい
しっかりボリュームがある本ですので、興味のある部分だけ読むという感じでもいいかもしれませんし、
ブランディングを本気で取り組みたいと思っている方には、まさに困ったときの教科書として傍に置いておくことのできる本だと思いました。
気になる方はチェックしてみてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました。
それではまた!
ちなみに本はAmazon Kindle Unlimitedで読んでいます。種類も豊富でとてもおすすめです!
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?