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私的リスト!ドイツ自転車見本市2021年

2021年も既に1ヶ月半が過ぎてしまった。1月中旬から予期せぬ不調に見舞われるも一旦は落ち着いたようなので、今年の自転車イベント、スケジュール洗い出しをしていきたい。昨年2020年はパンデミックで残念ながら壊滅的となってしまった見本市からまずはチェック。なお、これはドイツ全土の自転車見本市を網羅するものではなく、私が個人的に訪れている催しがメインである。

1. Fahrrad Essen (エッセン)

まずはドイツの人口最多州で規模が最も大きい自転車見本市のひとつであるFahrrad Essen(ファーラート・エッセン)。約8万3千人が来場、250の出展者数を誇る。私にとっては1年の自転車メッセシーズンの皮切り的存在。通常、2月にエッセンの見本市会場で開催となるが、今年の2月17日〜21日のスケジュールは残念ながらキャンセル。次回は2022年2月17日〜20日の開催予定となる。

2. Cycling World (デュッセルドルフ) 

ドイツで最も日本人在住者の多いデュッセルドルフにツール・ド・フランスがやってきたのは2017年。この自転車の祭典の開幕、グランデ・パールで街の自転車熱が最高潮になる伏線は、同年に初開催となったサイクリング・ワールドから。以降、毎年3月にシックで最先端なサイクリングカルチャー見本市を広大な鍛工所跡地で催している。昨年は3月上旬に発表されたコロナ感染防止措置の一環で、無念の直前キャンセルとなってしまい、主催者はクラウドファウンディングで特に出展者への支援を呼びかけていた。今年は一般向けの見本市は企画中、初となるB2B向けの見本市は8月15日〜18日と、二手に分けてセッティングされている。

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3. VELOBerlin (ベルリン) 

2014年以降、去年を除いて毎年訪れているVELOBerlin。2018年以降はベルリンの見本市会場から場所をテンペルホーフ空港跡地に移し、テストライドだけでなく野外イベントもパワフルに盛り沢山。毎年4月上旬の開催だが、去年はあえなく中止に。今年は屋内会場となる元格納庫での展示はなく、5月8日と9日の2日間、オープンエアーでの開催!楽しみであるが、無事に10周年目の開催が決行となるよう祈りたい。

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4. Spezialradmesse (ゲルマースハイム) 

知る人ぞ知る、真の自転車好きが集う特殊自転車見本市、愛称: Spezi(シュペツィ)。人口約2万人の街のシティーホールと付近のテストライド会場が特殊自転車で溢れかえる光景は、毎度見てもハプニングでありパラダイス。フランスにほど近く、ライン川に面したこの街の4月最後の週末が異空間と化すようになって24年。昨年は25周年という記念の年となるはずだったが、熱意のヴァーチャルのみでの開催に。今年は9月18日と19日と秋に開催をずらし、持ち越しとなってしまった節目の年を、毎年再会する自転車大ファミリーで祝うこととなるだろう。

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5. VELOFrankfurt (フランクフルト)

VELOBerlinと同じ主催者が行う自転車見本市シリーズのフランクフルト版。規模はベルリンより小さくまだ比較的若いメッセだが、会場となるスケートリンク場は、ドイツ国内では進歩的な自転車インフラ整備が進行中の同市を走るべく、車両を吟味する来場者で盛り上がる。6月12日と13日にスケジュール。無事に開催となってほしい。

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6. EUROBIKE (フリードリッヒスハーフェン) 

欧州最大規模で自転車産業界にとっても大きな意味を持つ自転車見本市ユーロバイク。開催期間の最後の1日だけが一般の参加者にとっては来場のチャンスである。通常、9月最初の週の開催だが、昨年は大いにコロナ禍に振り回され、最終的には11月の延期日程もキャンセルに。今年は例年通りの9月1日〜4日にスケジュール。1400もの世界各国からの出展者はどれほど戻ってくるだろうか。

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ドイツ政府は現在、今年夏頃までに国民の70%がワクチン接種できるよう目標を掲げており、今度、人が大勢集まるイベントや特定の場所を訪れるためにはワクチン接種が条件となる可能性もある。昨年10月以降に急増した新規感染者数も11月以降のロックダウン、そして度重なる延長を経て、大半の市町村にて減少に転じている。現在の措置の期限である3月7日までに、10万人当たりの新規感染者数平均値が目標の35人と落ち着くかどうか、見守っているところである。今年は、今年こそは、上記の自転車見本市が、それぞれ定めた衛生コンセプトの元、多くの来場者を迎えられるよう祈りたい。

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