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サイボウズの新しいデザイン組織についてマネージャーが語る!

この記事は、CYBOZU SUMMER BLOG FES '24 (Design Stage) DAY 20の記事です。

オープニング(00:00)

篠原/皆さんお久しぶりです。篠原です。このポッドキャストは、サイボウズのプロダクトデザインに関する取り組みを雑談形式で紹介する番組です。真面目な話から現場の笑える裏話まで、色々とお届けしていきたいと思います。よろしくお願いします。

篠原/なんと一年ぶりの更新になります!最後の更新は昨年の6月でした。聞いてくれている人はいるのかな?っていう感じなんですけれど。これからまた定期的に発信していきますので、どうぞよろしくお願いします。

篠原/今回のテーマは「サイボウズの新しいデザイン組織について、マネージャーが語る!」になります。この度、サイボウズのプロダクトデザインを担うデザイン組織が新しくなりました。今日はマネージャー陣に新しいデザイン組織について色々と聞いていきたいと思います。ということで、今日は二人のマネージャーに来てもらいました。自己紹介よろしくお願いします。

sakito/はい、sakitoです。よろしくお願いします。自分はですね。kintoneプラットフォーム プロダクトデザイン部と、プロダクトデザイン戦略部っていう二つの部長と、みんなのデザイン室っていう全社のプロダクトに関わらないデザインの組織があって、そこのリーダーをやっています。今日はよろしくお願いします。

篠原/よろしくお願いします。

樋田/樋田です。自分はsakitoさんと同じくkintoneプラットフォームのプロダクトデザイナーのマネージャー、副部長をやってます。であとは、そのkintoneのデザインの責任者ですね。デザインリードっていうのをやってます。一年前にサイボウズに出戻ってきました。よろしくお願いします(笑)

篠原/出戻りの話もどこかで聞きたい(笑)

樋田/どっかで喋らせてください。

篠原/ああ、ぜひぜひ!やった!このお二人にいろいろ今日は聞いていきたいと思います。

新しいデザイン組織体制についてざっくり紹介(01:46)

篠原/デザイン組織が新しくなったわけなんですが、「なぜ変わったのか?」「新しいデザイン組織はどういった体制なのか?」についてですね。概要をざっくりと私から紹介します。

篠原/まず、「なぜ変わったのか?」についてですが、2022年の秋ごろからサイボウズの開発本部ではマネジメント体制の見直しと組織改変があって、その一環でデザイン組織が変わることになりました。以前はですね、デザイン&リサーチという組織があって、サイボウズのプロダクトデザインとリサーチ活動を担っていたんですが、解散して新しいデザイン組織体制を組むことになりました。

篠原/次に、新しいデザイン組織はどういった体制なのか?について紹介したいと思います。新体制のポイントは、二つあって、一つ目は開発本部に三つの事業ラインというものが設けられたということ。2つ目はプロダクトデザイナーは各製品チームに専属、UXリサーチャーは新たにチームを作って活動していく体制となったことですね。これについてもうちょっと、詳しく紹介していきたいと思います。

篠原/一つ目のポイントの三つの事業ラインというものが設けられたについてですが、事業ラインと呼ぶ開発の目的ごとに分かれたまとまりのようなものがですね、開発本部内にできました。具体的には、kintoneプラットフォーム開発ライン、グループウェアコンポーネント開発ライン、組織支援機能ラインという三つのラインになります。kintoneプラットフォーム開発ラインはですね、その名の通りkintone開発が目的のラインになってます。グループウェアコンポーネント開発ラインは、GaroonやサイボウズOffice、メールワイズなどの製品開発を担っています。組織支援機能ラインは、開発本部内のあらゆる組織を支援するというような役割を担っていて、この三つの事業ラインの中に様々な部が集まって製品開発を行うというような体制になっています。

篠原/2つ目のプロダクトデザイナーは、各製品チームに専属、UXリサーチャーは新たにチームを作って活動していく体制となったについてですが、以前はですね、デザイン&リサーチという組織があって、そこと製品チームを兼務するような体制だったので、新体制では専属になったので、より製品開発に集中できるようになったと言えます。

篠原/ざざっとなんですけれど、今紹介した内容をもっと詳しく知りたいという方は、8月1日に公開したnoteをぜひご覧ください。noteのタイトルは「サイボウズの製品開発を加速させるために、新しいデザイン組織体制の紹介」です。

概要の紹介は以上なのですが、sakitoさん、樋田さんからちょっと補足お願いします。

sakito/補足としては、ここにいる僕と樋田さん以外にマネージャーがグループウェアコンポーネントラインっていうのに部長が一人松井さんって方と、今樋田さんはデザイナーをkintoneプラットフォームで見てくれてるんですけども、デザインテクノロジストを見てくれている小林大輔さん、コパさんっていう方がマネージャーで副部長でいます。あとは組織支援の方にリサーチャーの副部長として見てくれてる白石さんっていう方がいて、まあ、マネージャーを要所要所に置いているっていう形で、僕ら2人が全部やってるわけでもないっていうのは、まあ一応補足ですね。代表して出てきてます。

篠原/あっ、そうですね。あのグループウェアコンポーネントラインのデザインチームをマネジメントしている松井さんはお盆休みのため欠席。

樋田/松井さんはほんと長く休みを取るんですよね。毎年。

篠原/休みと仕事のメリハリがある。

樋田/メリハリをちゃんとつける人。

sakito/マネージャーの仕事もマネージャーの仕事もそうやってね。好きに休んでカバーしていけるようなのがチームワークだと思って。

篠原/松井さんからは休んでること言っちゃっていいですっていうの言われていて、まあそれがポッドキャスト聞いてる人がいいなって思ってくれたら何よりですみたいな感じでいコメントいただいてます(笑)

新しいデザイン組織になって良くなったところ(05:37)

篠原/では、早速なんですけれど、いろいろお話ししていきたいと思います。新しいデザイン組織になったわけなんですけれど、この辺がいい感じに変わったとかありますか?

sakito/僕、前知らないんで、樋田さんが。前を知っている樋田さんが。

樋田/そうですね。戻ってくる前だからだいぶ前なんですけど、知ってるのは。なんか結構そう、いろいろ歴史があるんですけど、まあやっぱり一番違うのは、マネージャーが改めてちゃんと立った組織になったっていうところかなって思っていて。これまでデザインって横断の組織だったんで、ちょっと関わり方とかもチームによってそれぞれだったんですけど、今回はその事業ラインっていうところにも完全に入っちゃったんで、初めてなのかな?kintoneの方だとプロダクトマネジメントっていうところと、エンジニアリングマネージャーの長と、デザインっていうのが初めて三つちゃんと並び立ったんですね。これはめちゃめちゃそうすごく新しい、いい体制だなっていうふうに思っていて。デザインもエンジニアリングもプロダクトマネジメントも肩を並べて話ができるようになったっていう。

篠原/前はどんな感じでしたっけ?そういえば?

樋田/前はなんかね、それぞれの長もいなかったんですよ。

篠原/長自体がいなかったんだ。

樋田/マネージャー吹っ飛ばそうって言って吹っ飛ばして、それじゃあダメだ。人材マネジメント評価する人がいるって言って、それを立てたんだけど、職能、エンジニアリングとかプロダクトマネジメントのその事業の方やるぞっていうマネージャーは実はなかったんですね。

篠原/みんなでやってこうみたいな感じでしたよね。

樋田/そうそう(笑)みんなでやってこうみたいな。組織が大きくなってきて、みんなの意識をこう一つの方向に向けるぞ。まあアラインメントって呼んでるんですけど、それを取ってくるのがすごく難しくて。みんなそれぞれやっていこうもいいんだけど、まあ難しくなってくるので、やっぱりマネージャーっていうところが立って、そこのアラインメントをしっかり取っていくっていう。それがなんか本当すごくやりやすくなったし。

篠原/開発していく上での意思決定スピードみたいなものも早くなったりしたんですか?そうですね。

樋田/そうですね。基本はそのチームごと、あのマネージャーがいなかった時代、チームであの意思決定してくださいっていうのは、あの実は引き継いでいて、なんでもトップダウンでやっていこうっていうわけではない。チームにやりたいことっていうのも、尊重しながらやってるんですけど、マネージャーっていうのができたことで、今まで誰に何相談したらいいかわかんなかったっていう状態だったのが、ちょっとずつ解消されていってるのかな。早くなってきてるかなっていう気はします。

篠原/みんなでやってると、「これ誰に言ったらうまく進めてくれるんだろう?」とかわからないことが多かったけど、マネージャーみたいな人がいれば、あ、この人に頼ればなんとかなりそうみたいなのがありますもんね。

樋田/これは誰が決めるんだろうみたいな感じで、こんな顔を見合っちゃうみたいな。こんな状況になっちゃったりしたんですけど、まあ、ちょっとずつ良くなってきてるかなって思います。

篠原/じゃあ、樋田さんはいろんな相談が結構いっぱい来てるっていう感じですか?毎日、日々。

樋田/なんか打ち合わせがすごく増えました笑

篠原/確かに2人のスケジュール確認したんですけど、めちゃくちゃもうぎっしり入ってて(笑)この収録も設定するのは結構難しかったんですよ。隙間時間、ここならいけるかもみたいな感じでこう差し込んだんですけど。

樋田/そうですね。そうですね。

sakito/僕と樋田さんを合わせるのが一番難しいと思います(笑)

篠原/貴重な時間だ、今回(笑)

sakito/部長と副部長で僕らはそんながっつりなんか上下関係があるわけではなくて、単純にもうやること分けてて、こうお互い必要なことを分担してるから出れないやつ僕が出てて、僕が出れないやつ樋田さんが出てたりとかするので、自動的に。ここにコパさんも混ざるともう組み合わせるのめちゃくちゃ難しいみたいな(笑)

樋田/補完し合ってる状態なんで(笑)

篠原/なるほど。さっき役割分担があるみたいなお話がありましたけど、樋田さんとsakitoさんでのkintoneプラットフォーム開発ラインでの役割としては、どういう分担をされてるんですか?

樋田/まあ、自分はkintoneプラットフォーム内のことのデザイン系のことを見ていて、まあデザイナーとか、あとはライターとかローカライズとかも、デザインの中に含まれているんですけど、その辺のアラインメントを取るっていうのが役割なんですけど、sakitoさんはもうちょっと広い。開発本部、グループウェアコンポーネント側とのアラインメントを取るとか、そのプロダクトデザイン戦略部とかの活動なんですけど、さらにもっと広いところ。デザイン室、みんなのデザイン室か、っていうところとのアラインメントを取るとか、自分が中を見てるとしたら、sakitoさんは外を見てる。

篠原/ああ、なるほど。なるほど。

sakito/まあ、あと自分がもともとフロントエンドエンジニアだったから、エンジニアリングの質問が強めなやつをもらって、樋田さんとか、まあ、デザインテクノロジストの副部長のコパさんに、なんかこういうのがあるんで、こういう方針でいきますか?みたいな。もうちょっとこうデザインエンジニアリングよりとか、どうやってデザインプロセスの中に入れるかみたいな、ちょっと相談をきっかけを作ったりとかぐらいですかね。中のことといえば、本当それ以外はもう樋田さんが戻ってきてから移譲をしたって感じ。

篠原/役割分担をみんなでうまくして、外部との連携もしつつ、kintoneプラットフォーム開発ライン内での仕事もうまく回せるようにみたいな、そういう感じに今なってるんですね。

樋田/そうですね。

篠原/sakitoさんは前を知らないとおっしゃってましたけど、最近仕事をしていて、なんかこの辺すごいやりやすいなとか、やっていて良い動きできたなみたいなこととか感じることあります?

sakito/そうですね。僕はまあ、なんで前を知らないかっていうと、その無くす無くさないぐらいの時、まあ樋田さん最近戻られたって言ったように、いなかった期間があって、デザインチームの責任者みたいなところを一旦僕が引き受けたんです。で、その時はまだマネジメントも事業責任者もって感じなかったけど、一旦なんかひな形みたいな感じで作り始めてて、その時に開発計画っていうサイボウズの中には、プロダクトのロードマップみたいな、今期これやります、今期これ注力しますみたいな認識合わせる開発計画みたいなのがあって。その中にデザインを一個入られたのが結構やりやすくなったかなって思ってますね。

sakito/今も継続してそこはデザイン系で注力したいことを載せているけど。まあそういった活動できるのって、やっぱりそのD&R(デザイン&リサーチの略称)みたいな、ちょっと外にいながらもデザイナーが助けにくるっていうよりは、もうガッツリ中の事業に貢献するデザイナーとして、デザイン組織としてやっていかないと難しかったと思うので、まあそこは一個メリットかなとは思います。

sakito/もちろんD&R(デザイン&リサーチの略称)の時の方のメリットもあったんですけど、よりその人も増えてきたんですよね。kintoneのデザイナーもエンジニアも。その人たちをこう一個の方向性で示してあげて持ち上げてあげるっていうのをやるには、ある程度その目標みたいなのが必要で、その目標をどう入れるかとか、どこに入れるかが結構肝心だった。まあ、新しい組織体になってからは結構やりやすい。この人がその責任を持ってますみたいなのが大体決まってる。その目標、デザイン以外の目標もエンジニアリングの目標もデザイナー側の代表としてエンジニアリングの代表にちょっとここなんかデザイン側だとこういうことができますよみたいな。逆にエンジニア側からデザイナー側にこういうことできますよみたいな話とかを、今やれる体制にはなった。

篠原/より他の職種のメンバーと前以上に密に連携取れるようになったっていう感じなんですかね?

sakito/まあ、そうですね。責任者がやっぱ明確になってるので、メンバーが不満に思ったことも、いったん責任者が吸収して、その責任者が責任者同士で話すみたいなこともできるようになったんで、今までだと手を動かしているメンバーが組織も動かさないといけない状態だったので、そこはめっちゃ辛かったと思うんですけど、やっぱ手を動かす人と組織を動かす人って、別の脳みそで動いていかないときついと思ってて、特にクリエイター側とか、まあそこらへんをうまくこう役割分担できるようになったのいいなと。

篠原/現場の手を動かすメンバーはより製品開発に集中できるし、みたいなメリットも生まれてきてるっていう感じなんですね。

もっと良くしていきたいところ(13:20)

篠原/いい感じに今動いてるんだなっていう印象を受けたんですが、逆に今この辺ちょっと課題かもみたいなこの辺もっと良くしていきたいみたいなことって何か感じてたりします?

sakito/今言ってるのって、中途入社の人とかも増えてきているので、なんかそういうその人たちも活躍しやすい、すぐ活躍できる環境では、色々と整理している途中なので、そこはなんかまだまだ伸びしろあるなと思いますね。

篠原/あ、オンボーディングとかですか?

sakito/まあ、オンボーディングもそうだけど、その今責任者とかそういう役割分担とかやっと固まり始めたのが今年の4月5月ぐらいからなので、やっとこう様になってきたっていう状態なので(笑)この様になってきたやつをもっとこう良くしていかないといけなくて。スタートラインでやっと立ったなみたいな。

樋田/だからまだ全然道半ばというか、アラインメント取るぞって言ったけど、まだ取れてるわけじゃないんですよね。ちゃんとね。

sakito/そうそうそう(笑)

樋田/取れはじめてきてって感じなんで、ここが本当にちゃんと取れるようになると、みんなそれぞれ自主自律的にいい判断ができる。開発とデザインを加速だ!って感じになると思うんですけど。

篠原/デザイン組織新しくなったけど、これからどんどん磨いて良くしていくぞみたいな。そういう段階っていうことですね。今完成形じゃなくて。

樋田/まだまだ全然、これからです。これからです。

篠原/一年後にまたこういう会を実施して、どう一年間で変わったかみたいなのもちょっと振り返ってみる、みたいなポッドキャスト録ってみたい。

樋田/だいぶ良くなりましたって言えるようになってないとやばい(笑)

篠原/ちょっとプレッシャーをかけてみるみたいな(笑)

sakito/去年の8月と比べたらもう全然違うので、その前の8月と比べても全然違うので。まあ来年の8月は楽しみですねって毎回毎年の初めに言ってます(笑)

篠原/毎年楽しみですね。来年がって(笑)

sakito/そうそう(笑)楽しみになれるようにしましょう!

どんな価値を生み出していきたい?(15:17)

篠原/次行こうかな。ズバリなんですけれど、新しくデザイン組織変わって、これからどんな価値を生み出していきたいですか?っていうことを2人伺ってみたいなと思います。えっと、サイボウズの開発本部の存在意義みたいなものは「製品が提供するユーザー価値を最大化することで、チームワークあふれる社会を実現する」みたいなものなんですけれど、ありますか?

樋田/そうですね、こういう価値っていうところは、その開発本部が掲げているところと、まあ一緒、ユーザー価値を実現したいっていうのはあるんですけど、デザインの組織っていうのがまあアラインメントを取るぞっつって、この一年でチームとしてはまとまってきた、ちゃんとチームになってきたっていうところがあるんで、そこからは価値、バリューをすごく発揮できるようにしていく。デザインが組織にあることの意味、なんかちゃんといってくれてよかったなって、開発にデザイナーって欠かせないよねっていう状態を個々人がなんかそういう力を発揮して、みんなに思わせてくれているみたいな。っていうところまでやっていきたいかなと。

樋田/デザインだけで何かこう価値が生まれるとかはなんかあんまないとは思うんですけど、デザインっていうのが加わっていることで、その価値が何倍にもなるっていう。そういう風になんかしていきたい、なっていきたいですね。

篠原/掛け算みたいな感じですかね。

樋田/本当そうなんですよ。デザインはやっぱ活躍しようによっては、本当に開発スピードもすごく左右するし、あのユーザーに届く価値も、何倍にもなる。逆に下手をしたら半分とかにもなるんですけど(笑)そういうパワーがある職能だと思うんで。

篠原/価値を増幅させていくみたいな感じですか。

樋田/そうですね。

篠原/sakitoさんはありますか?

sakito/日々、樋田さんとそういう話してるので結構似たり寄ったりであえて違うことを言おうとするんであれば、掛け算っていう意味だと、デザイナーの人の知識が、今部ごとに分かれちゃってる現状が出てきているので、なんかそういったものを今、デザインシステムも僕ら育ててるんで、kintoneっていうデザインシステムから、よりその広いデザインシステムになれたりとかして、まあその人のナレッジもデザインのナレッジ、サイボウズとしてのデザインのナレッジがデザインシステム溜まってみんながデザインシステムを活用するっていうふうに、なっていくようなデザインプロセスだったりとか、デザイナーとかエンジニアとかデザインテクノロジストとかリサーチャーの協業が意識できると、一個のツールとしてデザインシステムがそこに使われることでデザインシステムにこうツールなので、そこに利用して、デザインシステム食べる、デザインシステムから引き出す、みたいなことがうまくできるようになると、よりサイボウズとしてそれぞれの持っている力が集約できて、また使われてっていうできるのかなって思います最近。

sakito/新しい色んなものを作る時も、デザインって時間がかかるものだと思われがちなんですけど、そういうデザインシステムとかナレッジが溜まってると初期立ち上げめっちゃ早くできたりとかするとか、そういったところでもいろんな引き出しができるといいなと思って。

篠原/ナレッジの共有ができると中途で入社された方とか、まあ、新卒で入社した方とかもそうですけど、例えばプロダクトデザイナーだと、そういうデザインシステムとかあれば、それを見れば。自分のパワーがすぐ発揮できるというか、それを見ながらデザインをしていけばいいから、活躍できるっていう段階に至るまでのスピードもなんか上がりそうですよね。

sakito/表層上のとこはデザインシステムがあったらなんかもういろいろもうこれ使えばいいやってけど、デザイナーって表層上じゃなくて、まあサイボウズは特にいろんなプロダクトの中で。PMとかと話すのが多いので、コンセプト作りとか情報設計とかも重要になってくるんです。そういったとこに時間使えるよねみたいな。うまみを出していけたらいいな。

篠原/本来、時間を割くべきところに割けるようにするための取り組みだったんですね。なるほど。あれ、なんか意外とサクサク終わってしまったな。なんか喋り足りないことあります?

目先のデザインも良くしていきたい!(18:55)

sakito/まあ、それで言うと、あれじゃないですか?樋田さん、目先の僕らはデザインも良くしていきたいですよねっていう話をしていました。

樋田/ああ、そうですね。kintoneってあの何年前?十年前?(笑)

sakito/十年前ぐらいです。2015年?ですね。

樋田/デザインをこうガッツリリニューアルしたのって、十年前とかなんですけど。

篠原/あれもうそんなになります?(笑)

樋田/そんなになるんですよ(笑)

sakito/そう(笑)

樋田/そんなになるんですよ。そう、ずっと開発もやってきたんですけど、まあやっぱその世の中のトレンドも変わるし、ちょっとずつデザインもやっぱアップデートしていかなきゃいけないよねっていうふうになってると思っていて、そんな前みたいに全部ひっくり返してエイヤで変えることはないにしても、デザイナー自身もやっぱデザインがしづらいですよね。スタンダードなデザインとは違う風になってるから。っていうところでもうすでに一部の画面では、これまでのデザインテイストからはちょっと脱却してデザイン変えていくっていう取り組みを実は始めてるんですよね。そういうのも、自分が戻ってきて始めたんですけど、できるようになった。実際できる、リリースできちゃうっていうのは、もうすごい嬉しいし、やっていきたい。

篠原/確かに、前はそういう話が立ち上がっても、なんかもっと優先度高いバックログがあるからみたいな感じで、なんか実現に至らなかったけど、今はもうリリースで一部変更できてたりするんですね。

樋田/あ、そうなんですよ。そうなんですよ。

篠原/素晴らしいですね。

樋田/kintoneの設定画面見てください(笑)

篠原/見ます!(笑)

sakito/アプリのね(笑)アプリの設定画面。

樋田/アプリの設定画面見てください。

篠原/しかも設定画面ですか?

樋田/はい。おや角が丸いぞとかね(笑)あると思うんですけど。

篠原/なるほど見てみますね、じっくり。

樋田/まあそういうのも実際やってますね。そうですね、デザイナーが自律的に考えて、リリースするところまで持っていけるっていうのも、以前では考えられなかったことですね。これ本当すごい。

sakito/さっきの責任者とか、この人に任せたらデザインチームの人はだいたい同じ方向を向いてくれるとか、なんかいろんなその信頼をその後貯めたとか、そこはなんか若干社内政治に近いかもしれないですけど、そういった信頼性、デザイナーに対する信頼性を上げてこれたっていうのが、今年は結構強いのかな。それはメンバーのおかげだし、マネージャーだけじゃないな。

樋田/みんなのアウトプットもなんかすごいだんだん良くなってきてて。うん。プロジェクトマネージャーからもデザインいいですねみたいな言われたり。

篠原/いや、素晴らしいですね。プロダクトデザイナーの地位向上といったら、ちょっといい言い過ぎかもしれないですけれど、昔は出来上がったものの最後、ガワを作ってみたいな感じでしたけど、そういうのじゃもう完全になくなってきてるっていうことですよね。

樋田/そうですね。そうですね。結構チャレンジングですけど、バックログの機能設計から入るみたいなね、どういう機能にするかっていう所から考えるみたいなのに、そうチャレンジしてくれた人もいて。まあ実際、結構ちゃんと成果を、これは新しいバックログのネタかもみたいな。PMに引き渡したりとかデザイン起点で、すごいいい動きでしたね。

篠原/それはいい動きですね。今、サイボウズに転職してくれば、そういうことにもチャレンジできちゃうぞっていう。

sakito/チャレンジをできる環境を用意するのが、僕らマネージャーの仕事なので。

プロダクトデザイナー、デザインテクノロジスト、UXリサーチャー募集中!どんな人がサイボウズに向いている?(22:00)

篠原/絶賛プロダクトデザイナーとデザインテクノロジストとUXリサーチャーも募集中っていう感じですかね?

樋田/そうですね。引き続き。

篠原/せっかくなんで、こういう人だと合うかもみたいなのってなんかあったりしますか?こういう人に向いてますみたいな。

sakito/これ多分、デザイナーだけじゃなくて、サイボウズ全体に言えることなんですけど、あのマネージャーは用意したけど、トップダウンをやる気はないんですよね。もうマネージャーもだし、メンバーもそれを求めてないし、会社もそれを求めてないんですよ。なので、何かがボールが落ちてくるみたいなは基本的にあんまないんですよ。結局、メンバーが自発的に活動できるフィールドを僕らは用意したいなと思ってるので、そういったことから、自分で何かを解決したいとか、自発的にまあ戦略とか目標あるんだけど、その中で自発的にいろいろ動ける方っていうのは、サイボウズに多いし、そういった人じゃないとサイボウズは結構きつい環境なので、そういった人を求めてるに近いかな?大枠対応としては。

樋田/うん、そうですね。そうですね。

sakito/よりデザイナーのところは樋田さん。

樋田/そうですね。ちょっとグループウェアコンポーネントの宣伝がちょっとしづらいんですけど。

篠原/グループウェアコンポーネントは別日でまた録ります!

樋田/まあ、グループウェアコンポーネントって言ってるのも、kintoneにちょっと一部プラットフォームにだんだん参加していくっていうのがあっての名前だから、まあまあ同じっちゃ同じなんですけど。kintoneってやっぱすごいメタなツール、業務システムを作れます、自分で作れますっていうツールだから、特定のユースケースがあるとか、特定のユーザー属性があるとかそういうスタンスじゃないところがあって、やっぱ難しいんですよ。すごい汎用的な道具を作んなきゃいけないっていうのがあって。だからなんかそういうのを考えるのが好きな人。(笑)

篠原/道具作りが好きな人?

樋田/道具作りっていうか、まあそうですね。デザイナー一生懸命考えてるんですよ。デザインを。UIを綺麗に作ればいいっていうことじゃなくて、これはどうしたら価値が出るんだ、ユーザーにとってみたいなことめちゃくちゃ考えてて。そういうのを考えるのが好きな人、考えたい人、ぜひkintoneにって思いますね。

篠原/ありがとうございます。ということなので、もし「あ、自分そうかも!」みたいに思ったら、ぜひエントリーよろしくお願いします。

樋田/一緒に考えましょう。

篠原/一緒に考えましょう。

sakito/あ、でもそうなりたい人も募集。僕らのフィールドに来て、そこを伸ばしたい。最初から完璧じゃなくてもいいと思ってます。

篠原/一緒に成長していきたいと思っている人も、はい、大歓迎です!

sakito/サイボウズのデザイン組織全体の特徴として、デザイナー一人に責任を負わせるのはやりたくなくて、レビューだったりとか、チームで何かアウトプットを出すっていう風にしたいとずっと思ってやってて。デザイナー個人としての動きも大事なんですけど、そのデザイナーが全部決めるんではなくて、いろんなフィードバックだったり、レビューとかの仕組みをデザインフローの中に入れてて、なんならライターとか、さっきのあのローカライズもいるので、多言語。そこで全部人で悩む必要がない環境なので、これは結構いろんな会社から珍しい、入って珍しいとか言われる環境なので、よりそういう今まで一人でやってたんですよっていう人はいろんな人の目線を入れてもらったりとか指摘もらえたりとか。する環境だなと思う。

篠原/確かにそこはチームワークでやっていくみたいな感じがしますね。

樋田/まあ、サイボウズなんでね(笑)

篠原/怖がらなくていいよみたいな感じかな(笑)怖くないよ、みんなでやってこうみたいな(笑)ちょっと安心しました。

エンディング(25:30)

篠原/そろそろお別れの時間がやってきました。今回はサイボウズの新しいデザイン組織について、マネージャーが語るというテーマでお届けしました。ありがとうございました!

sakito・樋田/ありがとうございました。ありがとうございました。

篠原/文字起こしのテキストは後日noteにアップする予定です。ぜひ音声と一緒にお楽しみください。それではまた。

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