最近面接した人の話 #2
すごい人とひどい人がいる。十人十色とはよく言ったもので、ほんとこんなにステータス値バラけるかね?というぐらい全く違った印象をもったのでチラシ裏的に残そうと思う。
自分はまずとある企業のエンジニア部の責任者である。弊社は採用面談を人事に任せない。書類や法的な手続きなどは専門部署に投げるが採用は各事業部責任者がやったほうが誤解やミス採用は減るという考えだ。
すごい人
とある高校生3年生とオンラインで面談した。
感想:すごかった。
まずWantedlyの履歴部分の記載が普通に大人。30歳ですとか言われても遜色なく至って社会人の内容だった。
僕が高校生の時にこれをできたのか?と言えば能力的に100%無理である。
誰かに習ったわけでもないし、習ったところでできないだろうし、自分で調べる力もないし、乗り越えて面談まで行く行動力もないと思う。
彼は確固たる自分のやりたいことを持っていたし、それをちゃんと伝えることが出来た(少なくとも僕はすごく理解できた)。
僕は高校卒業後に大学なんぞより働きたい!という意思があった。
が、両親や別の大人から「このほうがいいぞ」と色々なアドバイスはあった( と思う)が、当時の僕は「うるせぇ、邪魔すんな」って言ってたし思ってた。
40歳になった僕は、高校生の彼に色々アドバイスを、という自分がそこに居ることに気づいた。自分が妙齢を重ねたという事実だけでも、みぞおちあたりにぐぐっとくるものはあるのだが、自身が"邪魔"をしているのでは?と気づいてしまって心底ゾッとした。
大人はぐだぐだ言わず、やらせるだけやらせてあげる。失敗も含めて見守って、道を逸脱しそうなところだけ補助してあげれば良い
と、改めて思い直した。
ひどい人
別で面談した大学院卒生就業中が居た。
感想:ひどかった(申し訳ないが)。
彼は大学院を卒業して就職済みで転職を考えていた。
略歴職歴的なものは至って普通だったと思う。
彼はこうしたいああしたいという思想はあるのだが、確固たる意思というより現職の不満を払拭したいという、夢に向かっているというより逃げる先を探してるように聞こえた。
またただ書類を読み上げているような対応で、僕としては長所も短所も彼らしさもさっぱりわからなかった。
ステレオタイプな、いわゆる「面接」を実演された。面談者のことも会社のことも事業のことも、見方によっては自分自身に対してのこともどうでもよく、自身の脳みそにある"面談"をやりきることを至上にしているように思えた。
彼が至上命題にしなければいけないこと、本当にやりたいことは「転職」である。面談を実演することではない。視座や視野が狭い、大局が見えないという表現があるがまさにだった。
必要条件と十分条件、目的と手段の取り違えは、誰であろうと起こりうることではあるが、彼は間違いなく取り違えていたと思う。
※なお後日彼はアカウントごと消去されていた。。。ごめんね。絶対僕のせいよね
彼ら含めて、いろいろな人との面談を終えたあと、何気なくYoutubeの動画を見た。
武井壮さんのYoutubeの切り抜き動画だ。
「29歳無職です。死んだほうがましですか?」という質問に対して、
まだ始まってねぇんだよ。馬鹿。
学歴重視であれば大学院卒生の彼の方がすごいはずだが、明らかに高校生の彼の方がレベルが高かった。
今後、高校生の彼が大学院卒生の彼のようにならない保証はないし、逆もまた然りで大学院卒生の彼がスーパーマンになる可能性もある。
年齢も学歴も職歴も能力も、何も関係ない。
高校生も、大学院卒生も、無職も、
僕も、
まだ始まってない。こっからだろうが。
まず運動しなきゃ。おつした。
元々SEOの人でしたがウェブ関係ならなんでもござれの悪食です。言語、CMS(modxなど)、自転車、サッカー、オウガバトル、WCCF、ミニ四駆、TVゲーム全般、麻雀、武器・銃火器、未来・未知な物に反応します。