【ポケカ高騰の罠】実は資産価値は上がってない！？高額買取の盲点
ごきげんよう、カモども。相変わらず毎日のように高騰するカードが移り変わっていて有象無象の素人転売ヤーは翻弄されっぱなしだね。全ての行動をツイッターの見ず知らずの他人の発言に委ねることに違和感を覚えない時点でかなりカモにされているんだけど彼らは今もなお高騰情報を追うのに必死で気づいてすらいない。
本記事ではここ1ヶ月で大量に参入してきた初心者が陥りがちな転売の罠について解説する。高騰するカードの情報だけを探しているカモ諸君は心して聞くように。
結論から言う。トレカ投資で失敗する素人の特徴は状態査定能力の欠如にある。彼らはコレクターとしての知識や経験が浅く、傷を傷として認識することができない。彼らは知らず知らずの内にジャンク品を買い漁ることでトレカバブルの養分にされていることに気づかず、存在しない含み益に現を抜かしている。
トレカコレクターが定義する「傷」は一般人のそれとは大きくかけ離れている。なぜなら「傷」とは1mmにも満たない擦れ傷や裁断不良、白かけさえも含むのがトレカ界隈の常識だからだ。ごく一般的な「傷」とは明らかに目に見えるものに限定されがちだ。しかしトレカ界隈の「傷」とは明るいライトで照らしながら角度を変えないと認識できず、イラストレーターから納品された画像データ上には存在しない、製造段階で発生し得る1mmにも満たない異物全てを意味するからである。
画像を見るとその定義の違いが分かるはずだ。
マリィの完全なる姿は納品されたデータ以外に存在しない。この画像に近づけば近づくほどその個体は完美品ということになる。
トレカ素人の考える「傷のあるマリィ」
ちなみにこの状態は間違いなくジャンク品。無価値。
トレカ界隈での「傷のあるマリィ」
満額20万査定なら10万円あれば御の字。
当然カードの発売時期によって傷の概念はこれよりもさらに厳しくなったり緩くなったりする。しかし、最近高騰を続けているカードの多くはこれくらいの厳しさで状態査定しなければ痛い目を見ることとなる。
高騰を続けているのは完美品の相場であって傷ありの相場ではない。トレカ素人の諸君がこの記事を読んでることから分かる通り、現在のポケカ市場は転売需要で溢れている。だから完美品とそれ以外の価格差が非常に大きくなっているのが現状だ。それを証明するかのように人気なカードであってもフリマサイトは安値の出品で溢れている。カドショが掲げる買取額がまるで嘘のようだ。
市場には完美品を求める人しかいないのだから傷あり個体の相場があまり上がらないのは当然だ。確かに以前よりは傷ありの相場も上がってはいるが状態査定をおろそかにして集めてしまうと痛い思いをする。たとえば私が先日と先月にmagiに買取に出したレックウザvmaxが良い例である。
先月私が買取に出した時点での満額査定は10万円だった。
私がmagiの査定に出したのは裏面にスレがある個体でその日の査定額は6万円となった。コレクション需要の高いカードである以上満額からの４割減額は妥当な評価だと思う。
それから時間が経ち、先日magiはついに18万円の募集を始めた。これは良い売り時が来たと思い、先月買取に出した個体を手にmagiに再び足を運んだのが結果は散々なものだった。
その査定額は驚愕の6万円だ。
えっ！？前回出した時よりも満額買取額は8万円も上がっているはずなのに私のレックウザは高騰の恩恵を全く受けることなく同じ6万円のままであった。本来ならば買取額はこの1ヶ月で1.8倍になっているのだから11万円前後まで上がっていてもおかしくないはずだ。しかし、現実は6万円のままなのである。フリマサイトで売却すればもう少し高く売ることは可能ではあるがこれも一つの現実だ。
この個体を暴落傾向に転じた際に再度買取に出すとどうなるかは想像に容易い。高騰相場でこの有様なのだからフリマでさえ傷個体は全然売れることなく価格だけが下がり続けるだろう。もし数ヶ月前に6万円でレックウザを購入していたとしても状態査定を軽んじた者はすぐに含み損を抱えることになる。傷あり個体というのは高騰の恩恵を受けるどころかむしろ知らず知らずのうちに損失を増やし続ける爆弾のような存在だ。トレカ初心者ほどこういう爆弾を自覚することなく集めている。
この記事を読んでいる諸君の中にも同じ状況に陥っている者がいるはずだ。この1ヶ月の間「ポケカでめっちゃ儲かったw」などと存在しない含み益に現を抜かしている可能性が非常に高い。これがトレカ初心者が陥る典型的な罠だ。状態査定を正確にできない者の資産価値など上がってはいないのだ。
転売需要が膨大に膨れ上がった結果、都内のカドショでは以前では考えられないような人たちがポケカのショーケースの前に群がっている。しかし、彼らがカードを選んで購入する様子をよく観察してみると彼らは状態確認をほとんどしていない。彼らは目の前にあるカードの状態よりもメルカリやツイッター上での相場をチェックすることに夢中だからだ。カドショが必死で売り急ぎたい不良在庫を幸せそうに買っていく彼らのことを「カモ」と呼ばずしてなんと呼ぶのだろうか。
どんな投資の世界でも自分の投資先を学ばない者は成功しない。彼らは生半可な知識で売買を繰り返し、強者の養分にされて捨てられる。だからこの記事を読んでる諸君も目先の利益を追うのではなく一度冷静になってポケカやトレカ全般について知識をつけることを心がけるべきだ。
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以上。
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