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【ポケカバブル】吊り上げ!?買い煽り?!高騰し続ける市場価格の真実

ごきげんよう、カモども。先月は本業やメンバーシップの運営だけで忙しく記事を更新することができなかった。私が情報発信を休んでいる間に巷は新たな高騰予想家で溢れ、お金の匂いに釣られた新規参入者が「今後高騰するカード」の情報を求めてTwitterに張り付くようになっている。去年のポケカバブルを彷彿とさせる光景だ。

本記事では、今年のポケカバブルの全貌について分析する。ありとあらゆるカードの価格が高騰する度にその現象を人々は「ポケカバブル」という一言だけで形容しがちだ。しかし、市場や人々の行動原理が常に変化している以上個々のバブルは細部に違いがある。そのような小さな変化や違和感に敏感になることがポケカ投資では非常に重要である。過去の経験をなぞるだけのワンパターンな予測に囚われてはならない。

結論から言う。現在のポケカバブルは去年のそれとは大きく異なる。吊り上げや買い煽り行為が幅広く認知されたことでユーザーはより慎重になっている。価格だけで投資先を選ぶ時代は終わり、カード自体のポテンシャルを重要視する流れが現在の高騰傾向を長期的なものへと変えている。ポケカのコンテンツとしての信頼度の高さがユーザー間の消費活動を加速化させ、より多額の資金流入につながっている。

今年のポケカバブルの最大の特徴は人気の無いカードが高騰しないことだ。今となっては「人気がないのだから高騰なんてするわけがない」と考えるユーザーの方が多数派だが去年のバブルではよく見られる光景だった。女の子であるというただそれだけの理由で「今後高騰するカード」として様々な高騰予想家によって買い煽られ、その言葉を鵜呑みにしたカモどもがカードを買いまくって本当に高騰してしまうという事態が何度も起きた。


代表例。去年は単価2000円まで高騰。
現在の相場は700円

今年のバブルでは高額カードが去年の比ではない速度で高騰した。読者諸君もエクバリーリエが100万円から300万円まで高騰したり、シールドマリィが5万円から20万円まで高騰するのを目の当たりにしたはずだ。その一方いわゆる"カモ狩り"に利用されていたカード類はいつまで経っても高騰することはなく横ばいを続けている。去年と同様これらのカードを買い煽る人々も現れたが彼らの声は誰にも届くことはなかった。

今年5月までの相場。
90万円前後で完美品を買うことも難しくなかった。


今年10月の相場。フリマで出品を見かけることも減った。

現在の高騰傾向が長期化している背景には新規ユーザーから流入する資金が不必要なカードに分配されることなく人気カードへと集中して流れ続けている実態が存在する。つまり、より多くのユーザーは慎重に投資先を選ぶようになったのだ。多くの情報発信者によって過去の買い煽りスキームや手口が暴かれ、根拠の無い情報発信を行う者が淘汰されたことで新規参入者が触れる情報の質が上がり、ポケモンやキャラクターの人気度、価格の変遷について注意を払いながら投資を行うユーザーの総数が増えたのである。だから人気のあるカードには買いが集まり、人気の無いカードは買い煽りにすら利用されずに放置されるという二極化が起きたのだ。

大量再販され市場に出回ってもなお価格を維持し続けている。
今後も高騰が期待されているのはさすがだ。
同じSAなのにバブルが長期化してもずっと1000円のままだ。


ポケカのコンテンツとしての信頼度の高さがユーザーの投資活動を活性化している点も去年のポケカバブルとは大きく異なる点である。
ポケカのコンテンツとしての強さは以前の記事でも深く解説しているため読者諸君は今一度目を通して欲しい。


ポケカはYouTubeやテレビコマーシャル等の多彩なメディアミックスにより全年齢向けにあの手この手を使って商品展開されている。まさにディズニー並みの影響力だ。その効果は火を見るより明らかでカードショップに行けば普通のカップルがポケカを楽しんでいたり親子で大会に参加している人々やショーケースの前で目を輝かせている子供たちを見かけることも珍しくない。ただ転売目的で売買されているのではなく実際にポケカを楽しんでいるユーザーが多く存在し、その数は年々増加傾向にあるのだ。

去年までのポケカバブルではこの視点はほとんど存在していなかった。誰しもがポケカの人気は25周年にかこつけた転売需要による一過性のものだと捉えていたし、女の子カードも25周年が終わればすぐに元の価格に戻ると信じていたはずだ。しかし、バブル崩壊後もユーザーは増え続けむしろ去年よりさらに盛り上がっているのが現状だ。

公式YouTubeチャンネルは新メンバーを迎え登録者数も増え続けている。
大型大会の同時視聴者数は毎回2万人近くいる。
旬のYouTuberや芸人さんも広告塔として起用している。



この状況が多くのユーザーの購買活動を広げた。これが高額カードが前例のない高騰を続けている理由である。

普通の感覚では幸先の見えないコンテンツのカードは数千円でも購入を躊躇するのが自然だ。なぜならそのキャラクターがいくら好きだとしても将来紙切れに同然になってしまう可能性が高いからだ。

しかし現在のポケカ市場は成長を続けていてそれは日常で感じるレベルだ。以前購入したカードが購入価格の倍以上に高騰している経験をしたユーザーも増えているし、そういう体験談でSNSは溢れかえっている。以前は無理だと思った価格帯のカードでも投資的期待値が付与されたことで買いやすくなり、ユーザー1人当たりのポケカに使う額が大きく上昇したのだ。

そしてそのユーザーの多くが生粋のトレカユーザーではなく、トレカとはあまり縁がなかった一般層からの参入であることも非常に重要な点だ。ポケモンという幅広く一般的に受け入れられたコンテンツだからこそ既存の小さなトレカコミュニティに止まらない幅広い資金流入が発生し、トレカ史上初となる大規模で幅広いバブルへと進化したのだ。現にポケカのシングルだけでなく去年からずっと人気のBOXは大量再販をしてもたちまち売り切れてしまいユーザーの元に届かない。これはBOX転売が蔓延っていることだけが理由なのではなく現在の生産数がユーザー数に追いついていないからである。

だから今後ポケカバブルが勢いを落とす局面が来ても全体的な高騰傾向が止まる可能性は低い。高騰の速度が低下してもコンテンツとしての信頼度やユーザーの増加が全体的な高騰を後押しし続けるからだ。

そう考えた時、ポケカ投資家はどう行動していくべきなのか慎重に考える必要がある。去年のバブルと同じになるだろうという短絡的な思考は一度忘れ、現在の市場を俯瞰して捉えてみてほしい。繰り返し言っていることではあるがポケカ投資を成功させるためには目先のカードの高騰や買取表ばかり情報を追ってはならない。多くのユーザーやトレカ事業の思惑を読み取り先手を取っていくことが重要だ。

参考になったと思ってくれた諸君はぜひフォロー、いいね、RT、引用RTなどでコメントなどよろしく。

また真剣にポケカ投資をやりたい諸君のためにnoteにてメンバーシップも運営しているので興味がある方はぜひ検討して欲しい。コレクターや投資家にとって有益となる情報交換ができるコミュニティだ。メンバー特典として有料記事が全て無料で読めたり、メンバーだけに公開している投資ポートフォリオや個別相談もやっているから役立つ情報がきっとあるはずだ。

以上。

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【毎日更新1年突破】メンバーシップも開設から1年!多くの会員の方に支持されているからこそ続いています。ポケカのこと大して知らない上に薄っぺらい言葉で成功者を名乗る愚か者の言葉を真に受けるのはもう終わりにしましょう。