「好き」と「死ね」は同じ意味　　　【ストーカー・DV対策】#3

ストーカー、DV、虐待の果てに
大切な命が奪われる事件が後を絶ちません。

日本で起きる殺人事件の8割以上が
「顔見知りによる犯行」
です。

命が奪われるほどの重大な事件に発展する前に
兆候（トラブル）が起こっている場合がほとんどです。

トラブルの段階で積極的に警察が介入し
重大犯罪に至る前になんらかの対応をすることが
とても重要だと思っています。

できればご自身の家族や
お知り合い、同僚・部下の方へ
共有いただくなど、ご協力いただけると
幸いです。

ストーカーやDVなどのトラブルに遭った際、
警察への相談に関する注意点です。
もちろん、警察が注意してトラブルの兆候を
見過ごさないよう気を付ける責任がありますが、
ポイントを押さえて警察に相談してくれれば
より警察も事態の緊急性などを理解してくれると
思います。

あくまで経験に基づく私見ですが、最後までお読みいただければ
幸いです。

先週までは

・ポイント1
　相談は交番ではなく警察署へ
・ポイント2
　切迫している場合は迷わず110番！（通報のコツ）
・ポイント3
　相談はできれば親族が付いていく（友達はダメ）

についてお話しました。
今日はポイント4です↓↓

【ポイント4：恥ずかしいことも包み隠さず】

交際関係にあると、交際期間中の色々な思い出が
あります。
中には恥ずかしい思い出が残っていることも。

数ある男女間トラブルを対応してきた経験上、
言えることは、支配欲の強い人間、つまり
ストーカー気質のある人間は、
「（元）交際相手の恥ずかしい写真や動画を
保存している」
場合が非常に多いです。

何より、このような写真は絶対に撮らせては
いけません。

ですが、交際期間中は、お互いに
相手に夢中ですから、好きな人からの
誘いに断り切れず、そのような写真を
撮らせてしまう人も少なくありません。
中には性行為を盗撮する奴もいます。

何が危険か、わかりますよね。
そうです。ネット上に溢れている
「リベンジポルノ」
です。
ネット上に拡散したら、どうしようも
ありません。

リベンジポルノ以外にも、これをゆすりネタ
にして
・誘い出し（面会）の強要
・復縁の強要
・性行為の強要（強制性交）
など、ものすごい危険な事件の要素
となってしまいます。

ただ、恥ずかしいですよね。
他人に話すの。

でも一度でも撮られてしまったのなら
仕方ありません。
警察だけには勇気を出して話してください。
要望すれば女性の刑事が話を聞いてくれます。

話すメリットは大きいですよ。

まずは、警察が判断する
「危険度」の認識が一段上がります。

先ほど書いたようにそういった画像が
あることで、警察が今後予想するトラブルが
増えるんです。
予想されるトラブルが多いほど、警察は
重大に捉えます。

それから、刑事立ち合いで
加害者が保存している当該画像を削除
してくれます。

加害者を逮捕した場合はもちろん
仮に逮捕しなかった場合でも、
その後のさらなるトラブル防止や拡散防止のため、
警察は全力で加害者が持っている画像を
刑事立ち合いのもとに削除させます。

※極力確認しますが、コピーされていた場合や
ネットに既に拡散してしまった場合などは
完全に消しきれない場合もあります。

※撮られた側が削除を要望するのが前提です。

何よりも「絶対に撮らせない」ことが大切ですが、
撮られてしまった場合は、警察にだけは恥ずかしがらずに
しっかりと事実を申告しておくことが大切です。

包み隠さずに話せば、あとは警察が考えてくれます。

以上、今日は
【ポイント4：恥ずかしいことは包み隠さず】
について書かせていただきました！

次回以降も以下の項目でお話していきます！

・ポイント5
　決して話を小さく説明しない
（大袈裟なくらいがちょうどいい）

・ポイント6
　担当者の名前は必ず確認、控えておく

・ポイント7
　警察の消極姿勢のサインに要注意
（「口頭警告」に気を付ける）

・ポイント8
　被害届の提出をためらわない

・ポイント9
　特定通報者登録という制度を知っておく

・ポイント10
　相手への対応は全て警察に任せる
（自分や家族は近づかない）

・ポイント11
　避難する場合は住民票の異動に注意

・ポイント12
　シェルターは不便なところだと予め覚悟する

最後までお読みいただき、ありがとうございました！
ではまた！！

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