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大量のメール、無駄な根回しはもういらない!キャリア入社して半年の社員に聞く「私、サイボウズに入って○○を卒業しました!」

こんにちは、サイボウズマガジン編集部です!
今年は暖かくなるのが早いですね。もうすっかり春の陽気です。

春は出会いと別れの季節。特に3月は「卒業」シーズン。
今の環境を離れ、新しい環境に飛び込む準備をする季節でもあります。

というわけで今回は、前職を離れ、昨年11月にサイボウズに転職してきたばかりの社員2名にインタビューを行いました。
テーマはずばり、「私、サイボウズに入って○○を卒業しました!」
サイボウズに入ったきっかけや、入社して「卒業した(止めた)」こと、前職に持ち帰れるとしたらサイボウズの何を持って帰る?など、いろいろ質問してきました!

聞いた人:
河村大輔さん(ビジネスマーケティング本部)
※前職=メーカーで事業企画・計画に携わり、直近では新規事業や海外事業関連を担当。2022年11月にサイボウズに転職。

大沼芙実子さん(人事本部)
※前職=インフラ系で現場を4年経験したのち、人事部門で約5年間勤務。2022年11月にサイボウズに転職。

■サイボウズではすべての情報がオープン。だから……

-入社してもうすぐ半年が経ちますね。改めて、お二人がサイボウズに転職した理由はなんでしょう?

河村:学生時代に社会福祉を勉強していたのですが、そちらの道には進まず民間企業に勤めました。ただ、社会人としてのキャリアも後半戦を迎え、やはり仕事で福祉に関わりたいと思い始めていたんです。キャリア自体を福祉系に振ることも考えましたが、仲の良い知人から副業を含めた「二足のわらじ」方式はどう?と薦められたことをきっかけに、そのあたりで柔軟な働き方ができる会社がいいなと思っていたところ、サイボウズを見つけたという次第です。ちなみに入社後、仕事が終わった後に集中的に勉強し、最近社会福祉士の国家試験に合格しました。

大沼:もともと前職でも人事の仕事にやりがいを感じていました。しかし、前職ではどうしても人事と社員の関わり方が「管理して指導する」感じになってしまっていて、そこに徐々に違和感を抱きつつあったんです。人生の時間とエネルギーを会社一本に注ぎ続けるイメージが強くなってしまって、「人生=会社」しかないイメージを窮屈に感じてしまって。会社の雰囲気を変えていけないか、とも考えましたが、いろいろ考えたすえに、人事として社員に寄り添って支援ができる会社に転職しようと思うようになりました。実は新卒時にサイボウズを受けていて、良い印象が残っていたのと働きやすそうな会社というイメージがあり、キャリア採用を受けて入りました。

-入ってみて、「ここは前職と違うな」と驚いたことはありますか?

河村:kintoneに入社予定社員がアクセスできるゲストスペースを作ってくれて、入社前はそこでやり取りするのですが、まず、kintoneの使い方がまったくわからない(笑)。ただ、受け入れ担当の方と人事が手厚くサポートしてくれて、まずそこに驚きというより感動しました。コロナ禍でのフルリモート入社ということもあり、初日からリモート、PCセットアップなどもすべてリモートで行いましたが、問題なく進められました。

同僚とはGaroonやkintone、zoomでコミュニケーションをしています。頭では理解していますが、すべてバーチャル環境にふるのはきついなと最初は思いました。前職のように電話でニュアンスを確認したいところもありましたが、基本的にチャットで進める流れで仕事をしています。チャットのようなテキストコミュニケーションの次にビデオ会議が使われていて、対面で会うことの優先度合いはだいぶ低いんだなと実感しましたね。

また、サイボウズでは情報の流れがフラットだと気付きました。前職では情報を持っている人が強く、役職などに応じて持つ情報が異なっていましたが、サイボウズでは役職に関係なく個人から個人へ情報が動き、アクセスできる部分も多い。まるでSNSの世界のようだと感じています。40代後半ともなるとついていくのに必死ですが、だいぶ慣れてきました。

大沼:やはり情報がオープンに開示されていることが驚きでしたね。前職では情報をいつ開示するかのタイミングや開示範囲の調整に時間をとられていました。面倒ですし、無駄なコストがたくさんありました。サイボウズではそれがないんです。仕事をリモートでするのもどうやるんだろうと思っていましたが、意外と抵抗なく受け入れられましたし、大きな問題もありませんでした。会社、部署として、目の前の仕事を回すだけでなく、将来的なビジョンと、それがサイボウズらしいのかを議論しながら考えて行動するのを大事にしているように感じていて、それが自分の理想でもあったのでよかったです。kintoneって意外とできることが多くて、採用データベースなどで大活躍しています。

-今の業務内容と、そのなかでどのようにサイボウズ製品を活用しているか教えてください。

河村:今はビジネスマーケティング本部でアナリストリレーションを担当しています。国内、そして外資の調査会社と仕事をしています。
全社的にコミュニケーションのベースはGaroonとkintoneですよね。ポータルサイトとして活用しています。 スケジュール管理や議事録の共有などはGaroon、勉強会をやる時はGaroonでスケジューリングして、kintoneで実況スレッドを立てて、zoomで発表・ディスカッションします。
(大人数の会議では表のzoomチャットとは別にkintoneでスレッドを立て、チャット形式で発言することが可能)

Garoonにスケジュールを登録すると、一覧で見ることができる

大沼:人事本部のワークスタイルデザインチームで制度を作ったり改善したり、金銭報酬チームでデータやサーベイを扱い、組織デザインチームで部内横断の取り組みのサポートを担当しています。私の所属するチームでは、kintone、Garoon、メールワイズを使っていますね。コミュニケーションや社内への告知・情報発信、データベースとしてkintoneを使っています。多言語対応も必要なため、英語版、ベトナム語版、中国語版も作成しています。また、他企業の方とやりとりをする際に、メールワイズを活用してご連絡をしています。

kintoneで全社に情報を告知する
メールワイズでメールをもれなくチェック。返信内容の確認もチームで行える。

■「私、サイボウズに入って○○を卒業しました!」

-ありがとうございます。本題に入りますが、サイボウズに入って「卒業」したものはありますか?つまり、前職とは違う働き方やツールの使用方法について聞きたいです。

河村:今はメールから「卒業」しました。前職ではメールでやり取りがほとんどでした。外資のサービスを使っていましたが、タスクごとにコミュニケーションチャネルを分けるのが難しくて。社外へ回答する場合にも、データを入力した表計算ソフトをメールに添付して送る工程を人数分行って、内容を転記して突き合わせて、マネージャーが確認し、部長に報告し…と確認作業が続いた後に上司に確認してもらうという流れでした。
kintoneはその点便利ですね。タスクごとにスペースやスレッドを作って、関係者をメンションすればそこで議論が深まっていく。

大沼:なんといっても、情報を出す順番に迷うことから「卒業」したのが大きいですね。グループウェア上でフラットなコミュニケーションができるので、まずは情報を出してみるということができるようになりました。そのかわりに、テキストで多くの人に情報を伝える機会が圧倒的に増えたので、わかりやすい文章で伝えることにより気を遣うようになりました。また、前職では調べてもわからないことがあるとまずは気合いで処理していた部分もあったのですが、今はkintone上でつぶやくだけで誰かが助けてくれるんですよね。知見を持つ人が多いという意味でもありますが、その方々もきっと過去のkintoneレコードから探して自分のものにしてきたんだなと思っています。探せば情報が見つかるという状態はかなりありがたいですね。

-部署ではかなりツールを使っているようですね。その経験を通して得た新しい発見やヒントはありましたか?

河村:前職の例の続きになりますが、表計算ソフトをkintoneにcsv形式で読み込めばすぐにデータの展開ができます。csvを読み込む際に各項目をレコードとフィールドに対応させ、自部署担当の登録をまとめます。そのあと、関係部署のメンバーにメンションを飛ばし、レコード上でヒアリングと適宜調整が行えます。

この流れはかなり面白いなと思っていて、前職ではありえなかったことなんですよね。対面でやるか、自分がハブになって、すべての情報をクローズドに自分に集約するしかなかった。1:1のコミュニケーションを人数分行って統合するので、多方面と一気に業務ができない。その点、kintoneは蜘蛛の巣のような構造をすることで、関係者相互のコミュニケーションが可能となるので、自分のような入ってきたばかりの初心者には助かります(笑)。責任者・決裁者にもメンションすることでスレッドを確認してもらうこともできます。いい形で協業しているなあと思いました。kintoneの便利さが身に染みました。


レコードのコメント欄で関係者にメンションし、一斉に確認してもらう

大沼:kintoneをはじめとするクラウド上では、いろいろなものが等しくフラットだなと思いました。役職も関係がないので、あらかじめ根回しをする必要もない。ということは心理的安全性も担保できていて、まずはやってみるということへのハードルが低いように思いました。また、自分でkintoneアプリを作った時に思ったのは、kintoneでアプリを自作すると、頭の整理になるんだなということです。ここではこういうアクションを起こしてほしい、ここではこう入力してほしいというように、つながりを考えていろいろと試行錯誤できるのがいいですね。

■前職に持ち帰りたいのは、kintoneだけじゃない!大事なのは○○!?

-入社半年ということで、サイボウズに染まり切っていない、前職とサイボウズ両方の働き方を知っているお二人だからこそ聞きたいのですが、サイボウズで得たものを前職で展開するとしたらどんなことが挙げられますか?

河村:染まっているかもしれませんが、kintoneを入れてください(笑)。目的に向かってやっていくことがあれば、まずはそれをやってみる。kintoneはその状況をセットアップしてくれたり、助けてくれます。ツールを入れることで、会社の雰囲気や情報共有などのカルチャーも変わっていくように思えました。

大沼:kintoneを入れてくださいとまでいかなくても(笑)、まずはグループウェアを導入したら全員で使ってみるのが大事だと思います。今まで上位職の方には紙をプリントして持って行って対面で伝えることが多かったんですよね。なぜかというと、上位職になればなるほどITを使わない傾向にあったからなんです。導入したらそれについてコミュニケーションするいい機会になりますし、使ってみないとわからないこともある。

サイボウズの「人を褒める」文化もいいなと思っています。サイボウズに来て実感したのは、チームワークや多様な個性を重視しているからこそ、ひとりひとりのよいところを見ていく土壌があるなということです。グループウェアで情報がフラットであり、それゆえの心理的安全性があるので、安心してお互いのよいところを見ていけるんですよね。ツールを導入することで、社内の制度や風土、カルチャー自体も変わっていく。この形が理想だと思っています。

-ありがとうございました!