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アフガニスタン西部地震|被災者支援報告

こんにちは🙂イガラシゴーです🐧
本日は2023年10月に発生したアフガニスタン西部地震の被災者支援の進捗状況を報告します。

現地時間10月7日午前11時から午後12時半の間に、アフガニスタン西部の中心都市であるヘラートの西方40kmの地点を震源として、マグニチュード6.3を含む強い地震が複数回発生しました。

震源地周辺の被害は甚大でした。ほとんどの家屋が倒壊し、2023年11月29日現在で確認できた犠牲者は1,482人にのぼり、負傷する、住宅を失う、職場を失うなど影響を受けた人の数は約27万5千人になったと言われています。

CWS Japanは地震発生直後から現地のパートナー団体である Community World Service Asia (CWSA)と密に連絡を取り合い、深刻な被災地の状況に鑑みて緊急人道支援を開始しました。


冬の寒さが近づく中、被災者支援は時間との戦い

被災地では、寒冷な冬が近づいていました。冬季(12月〜2月)には1日の平均気温が摂氏で1桁台まで下がり、最低気温は氷点下になることもあります。

多くの人が家を失い、家財も瓦礫の下に埋もれてしまいました。被災した人びとが温かい環境で安全に過ごせるシェルター(仮設住宅)の確保は、生命のリスクを回避するために必須であり、冬の到来を目前にして喫緊の課題となっていました。

そこでCWS JapanはCWSAを通じて、被災した160世帯(約2,100)に対して、冬の寒さにも対応したスカート付きのテントを配布しました。7名の家族でも暮らせる大型のテントで、国連機関も含めた他の支援団体が配布しているものと同様の基準を満たしています。

安全なテントで生活再建の一歩を踏み出したグルバートさんとその家族(写真:CWSA)

家を失った多くの家族は、家屋の倒壊と共に多くの家財も失いました。料理をするための調理器具や食器、衣服や防寒具など様々なものを買い直さなければなりません。怪我をした人や避難生活で体調を崩した人もいます。

こうした多様なニーズに応えられるようにCWS Japanは、支援した世帯に対して支援金を給付しました。ヘラートはイラン国境にも近く、交易が盛んな街です。幸いにも市場の流通は滞っていないため、支援金を使ってそれぞれの家族が必要とするものを買い揃えることができます。

支援を受けた人々の声

支援を受領する際の引換券をもつアハメドさん(写真:CWSA)

地震発生時に外にいたアハメドさんは、家屋の崩壊に巻き込まれませんでしたが、妻と姉妹を含む全ての家族を地震のために失ってしまいました。足に障がいのあるアハメドさんは、自ら瓦礫の下から家族を救うことができなかったと語ります。大切な家族を失った悲しみと悔しさはその目から消えていませんが、テントと現金支援に謝意を表し、生きていく希望が少しだけで見えてきたと話してくれました。

テントを受け取り笑顔を見せるグルザールさん(写真:CWSA)

グルザールさんと妻と3人の子どもは、瓦礫から逃れ助かりましたが、1人の子どもが犠牲になってしまいました。家も家財も失い、差し迫る冬の訪れを前に、不安が募るばかりでした。しかしテントを受け取り安心した笑顔を見せてくれました。受け取った現金で、食料や衣服、暖房のための燃料を購入し、ケガした子どもの医療費にも充てられると嬉しそうに語ってくれました。

今後とも迅速かつ柔軟な支援を継続していきます

家族を失うなど災害による深い悲しみを、すぐに癒すことは難しいかもしれません。しかし暖かく安全な家や食料など、目の前の不安を少しでも取り除き、1日も早く人びとが希望に向かって再び歩み出せるように、CWS Japanはこれからも迅速かつ柔軟な支援を届けてまいります。

なお、この支援はジャパン・プラットフォームによる助成金と皆様からの温かいご支援によって可能になっています。引き続きの応援をどうぞよろしくお願いいたします。

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(文:プログラム・マネージャー 五十嵐豪)

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