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アジア地域の気候変動への適応のためにできることとは

こんにちは💁‍♂️事務局長の小美野です。
8月の最終週に、CWSのアジア地域代表とともに、第8回アジア太平洋気候変動適応フォーラム(Asia-Pacific Climate Change Adaptation:APAN)に参加してきました📢


APANフォーラムの様子 ©CWS Japan

APANフォーラムは、気候変動への適応とレジリエンス構築(強靭化きょうじんか)に関する情報、知識、事例などを共有するための、アジア太平洋地域最大かつ最も長い歴史を持つ実務者の集まりです。

国連環境計画(UNEP)アジア太平洋地域事務所が主催し、2年に1回開かれています。気候変動の課題に対処するために必要とされる適切な成果や実践的な解決策に向けて、実務者が一堂に会し、知識や経験を交換し、協力するための主要な地域的プラットフォームとして機能しています。

CWSが参加するのは、今回で初めてでした。初めて参加した背景は、 CWSを含む地域の市民社会メンバーが、気候適応対策のための資金にアクセスするためにはどうすればいいか模索し、アジアの気候変動適応のために活動しているコミュニティにCWSが将来どのようにかかわっていけるのか、その機会を理解したいという想いからでした。また、APANフォーラムに関わるステークホルダーを理解することで、今後のCWSの事業戦略とどのように統合できるか考えています。

APANフォーラムに参加したことで得られた主な学び、そして今後を考えていく上で重要だと思ったことを共有したいと思います。まず、各国政府の国家適応行動計画とそれを実行するための国家決定拠出、および計画実行におけるギャップ(格差)を理解することは、 CWSや我々のパートナーが何をすべきか明確にしてくれます。これらのギャップを理解したうえで、CWSがアジア地域で行っていく事業の戦略を議論する際、気候変動への適応にどのように主体的に関わっていくかを検討し、さまざまな気候変動適応のための資金にどうアクセスできるのか明らかにしていくことが重要です。

さらに、各国の国家適応行動計画ができていくなかで、地域コミュニティの視点を中心に考えたときに、既存の国家適応行動計画に含まれていない重要な課題や計画の穴が特定されることもあります。その際には、国家適応行動計画の改定に向けてアドボカシー活動が必要になるとも考えます。その際、各国の災害リスク軽減や気候変動適応プロジェクトの「投資対効果」や「インパクト」をどのように判断するかを関係者で議論し、対外的にもそれらの成果をきちんと示していくことで、有効なアドボカシーに繋がっていくと考えます。

これからやるべきことは山積しています。気候変動と防災は切り離せないテーマです。一歩一歩、CWS、そしてCWS Japanとしてポジティブな社会変化に寄与できるように学びを深め、効果的な取組みを進めてまいります。

(文:事務局長 小美野 剛)

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