現象から事実を正しく解釈する
こんにちは。シーダブラップ株式会社です。
気付いたら10月もラスト1週間で終わり。
ということは、2021年も残り2ヶ月。
あっという間な1年でした。
みたいな事をいつかの投稿でも言っていました。
1日1日を大切に生きていこうと思います。
今日のテーマは「現象から事実を正しく解釈する」について。
え?そんなこと?と思われるかもしれませんが、意外と難しい。
事実を正しく解釈しなければ、課題の解決策も的外れに…
そうならないような、現象から事実を解釈するコツについて書いてみます。
1. 具体的な現象をあげる
シンプルなことですが、現象をあげることも中途半端にやってしまうと、ツッコミどころ満載です。
例えば、
・品質が低い
・売上が悪い
・やる気がない
これらは本当に正しいですか?
実は、これは正確ではないんです。
なぜ?かというと、抽象的すぎるから!
具体性がないので現象としては正確ではないです。
現象を掘り下げていった時に
・とある工程で不良品率が10%である
・同業他社と比較した際に、社員1人あたりの売上が500万円低い
・社員に実施したエンゲージメント調査のスコアが40点である
くらいまで、掘り下げられているのであれば、現象を正確に捉えられていると思います。
普段は、何となく「悪い」「低い」「〜ない」と思っているものも、ブレイクダウンしていくと大した問題ではなかったり。
事実解釈には、現象を正しくとらえることが鉄則です。
抽象的な現象の捉え方をしてしまうと、何が起こるか?
「それって、あなたの意見ですよね?」
2. 具体的な現象を抜け漏れダブりなく
現象を掘り下げつつ、次に意識したいことは現象をたくさんあげること。
先ほどあげた現象だけでは、まだ不十分かもしれません。
・別の工程での不良品率は?
・別のチームの売上は?もしくは個人単位で見た時の1人あたりの売上は?
(いまどき、利益ではなく売上にコミットするかは別として…)
・前回の調査結果からの変化は?
ありとあらゆる角度から現象をとらえてみてください。
ここでのポイントはMECEであること。
有名なフレームワークですね!
最初から完璧なものを出そうとしなくていいので、どんどん具体的な現象をあげましょう!
そこからダブっているものを削り、近しいものをグループ分けしていけばOKです。
3. 事実解釈はドライに
MECEに、現象をあげると大詰めの事実解釈!
ここでのポイントは、ドライに物事を見ること。
注意点は、解釈にする時にバイアスを排除すること。
バイアスがかかっていない事実かどうかを確かめるためには対偶・裏・逆を考えてみましょう。
AならばBであるという命題に対して、その対偶と裏、逆が成り立つのかを検証します。
この検証の繰り返しが思考のPDCAです。
命題の検証が出来たら、事実を正しく解釈できていると言えそうです!
事実を正しく解釈することが出来ると、事実を正確に判断することが出来ます!
マッキンゼー1年生が最初に習う、空雨傘の考え方です。
慣れないうちは、この思考プロセスが大変に感じますが何事も訓練...
最初は時間が掛かるかもしれませんが、事実を正確に解釈することが出来れば、これはビジネスにおいて、かなり役に立つスキル。
私たちも日々訓練です!
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