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ナードマグネットのキャッチコピーを書きました。

最近、ナードマグネットのキャッチコピーを書きました。それに至る経緯やできあがるまでのことなどを書きたいと思います。

年明け頃、わたしは「今年はやりたいことをやるぞ」なんて意気込んでました。
叶えられそうな夢から叶えていこう!と思い至り、「大好きなバンドのキャッチコピーを書く」を実行することに。愛してやまないナードマグネットのすださんに打診しました。快諾してくださり、ありがたかったです。

でもでも、よく考えてみたら。
大好きなバンドのコピーを書いて、大好きなバンドのメンバーに見てもらうんですよ。
めちゃくちゃ緊張することなんです。これって。自己満足なコピーなんて絶対に書けない、と思いました。

コピーを書く際に、過去のインタビュー記事を読み漁りました。知らなかったことを知って楽しくなったりなるほどと思ったりしながらも、なぜか読めば読むほどナードマグネットのことがわからなくなったことも。

コメダに居座って曲を聴きながら「なんていい曲をつくるんだ、ナードマグネットは…」と改めて感激してコピーを書いたり、「なんでこんなにナードマグネットが好きなのにいいコピーを書けないんだ!」と泣きながらコピーを書いたりもしました。

ファンの方のナードに関するツイートやnoteもたくさん読んだのですが、そこで気づきました。
わたしはただのナードファンだ!と。
だから、わたしがナードに撃ち抜かれたあの日のあのライブのこと、毎回のライブで感じること。ファンだからこそ見てきた景色や思うことをコピーにしよう。そう思って捻り出しました。

ネットでナードに関するいろんな記事やコメントを読んでいたとき、グッときたのはこれです。

キュンキュンが止まらないよぉ。僕らの青春にはweezerがいたけど、みんなの青春にはナードマグネットがいる。いいなぁ。おかゆ(DENIMS)

https://nerd-magnet.com/info/20190621comment

やられた、と思いました。
わたしが書きたいコピーはこれを要約したものです。おかゆちゃん、ほんとにいいこと言いますよね…。

結局、233案書いて21案をすださんに提出しました。233案って、宣伝会議賞でもコピーライター養成講座でも仕事でも書いたことないです。

ナードマグネットのコピーを書くことって、好きなもの(バンド)と好きなこと(コピーライティング)のぶつかり合いで。大変だけど本当にやってよかったと思ってます。

すださんがTwitterで紹介してくださり反響がすごいのですが、その反面怖かったです。ファンの皆さんの反応が。

わたしは普段、制作会社に所属してコピーを書いています。企業(クライアント)の先にいるお客様のことを個人的に“最終クライアント”と呼んでいますが、普段は仕事で最終クライアントの声が聞けることは少ないです。

このコピーに対して、ファンの方からいろんなリプが来ました。うれしいリプもたくさんありました。ありがたいです。
こうした方がいいんじゃないか?とかもっとこういうワードがほしい、というリプにはなるほどな…!と思わされました。ファン全員を納得させるコピーを書くのは難しいとわかっているんですが、やっぱりちょっと悔しいですね。

今回、バンドのメンバー(クライアント)と直接やりとりをして、ファン(最終クライアント)の声を直接いただくという貴重な経験でした。

すださん、ナードマグネットの皆さま、ファンの皆さま、本当にありがとうございました。

これからもいいコピーを書けるように頑張ります。それでは、また。




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