ナスのアチャール

油のうま味を吸ったスパイシーで酸味が効いたナスのアチャールは美味い。

作りたてでまだ温かい状態で食べても美味いし、冷まして味が落ち着いた状態でも美味い。単独でおかずにも出来るし当然、カレーの付け合わせにしても美味い。冷蔵庫に入れておけば数日間は保つから常備菜にももってこいだ。

これだけ語ればあなたがナスのアチャールを作らない理由は見つからないはずだ。

ただ作れと言われても読者諸兄も困るであろうからレシピの例を載せておく。

■材料
ナス 3本
おろしニンニク 大さじ1杯
塩 小さじ 1/2杯
カイエンペッパー(パウダー) 小さじ2杯
ターメリック(パウダー) 小さじ2杯

サラダ油 たくさん
マスタードシード(原形) 大さじ1杯
フェネグリークシード(原形) 小さじ2杯

レモン果汁 大さじ1杯

※スパイス類はスーパーでも売っているが高いので思い切った量を投入するのにためらいを覚えるだろう。その精神的な障壁を超えるためにには業務用食材店やインド人がやっている食材店に行って安く手に入れるといいだろう。

※ニンニクについても毎回毎回すりおろすのは正直かったるい。チューブのおろしニンニクを使うのを躊躇う必要はない。既製品のおろしニンニクを使う場合は、それそのものに塩分が含まれるため、自前で投入する塩分を少な目にするとちょうどいい塩梅となることを認識すると失敗が減る。

■調理
下ごしらえをする必要がある。
ナスを乱切りにする。乱切りと書いたが一口サイズになっていてある程度大きさが揃っていればそれでいい。
加熱で縮むことを考え、この時点では「少し大きいかな」と感じる大きさにしておくとなお良い。最終完成形を意識しておくことが大切だ。
切ったナス、おろしニンニク、塩、カイエンペッパー、ターメリックをボウルに入れ、よくなじむように混ぜ30分間放置する。

30分待ったらいよいよ加熱調理の季節が始まる。
フライパンにサラダ油、マスタードシード、フェネグリークシードを入れて中火くらいで加熱を始める。油の量は20cm~24cmのフライパンであれば、マスタードシード、フェネグリークシードに完全に油が被るくらいの量は使いたい。躊躇わないことが大切だ。
しばらくすると油が温まり、マスタードシードから細かな油が出るようになるので全体的にその状態になったら、下ごしらえをした具材を投入する。
中火のまま火を通していく。この時、全体に均一に火が通っていくように意識してフライパンを揺すったり、菜箸で混ぜたりすること。
火をどこまで通すべきか。ぐずぐずな柔らかさが好みであれば、長い時間火にかけ続ければいい。しかし、そこそこ食感が残っている方が好みであれば、余熱である程度火が通るのを考慮して、少しナスに硬さが残るくらいを目安にする。
火を止める直前にレモン果汁を一回し入れて味を調える。

粗熱が取れたら完成。あとはそのまま食べるなり冷やすなり自由に選べばいい。刻んだパクチーを振りかけても美味い。

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