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キャリアバラエティvol.49 秋橋仁美さん(フーちゃん)の場合


キャリアバラエティ、今回ご紹介するのは、情報サービス企業での広告制作や大手インターネット関連企業にてダイバシティ推進などに携わってきた秋橋仁美さん、フーちゃん。企業にお勤めの傍ら、コピーライターや中四国・九州エリアの学校でドリームマップ®授業をしたりと多方面で活動してきたフーちゃんのこれまでのこととこれからのことをお聞きしました。




【秋橋仁美さん(フーちゃん】のキャリアバラエティ1/6】

山口県山陽小野田市の100年以上続く呉服屋の3姉妹として育ったフーちゃん。子どもの頃は、少年野球のマネージャーをやったりと、近所の男の子たちと天真爛漫に過ごしていました。生まれた時から「跡取り」として育てられていた一つ違いのお姉さんのことを、次女のフーちゃんは何かと意識していたようで、中学時代はお姉さんと同じ部活に入るなど密かにライバル視していました。

成績も良かったフーちゃんは、地元の進学校に進学。高校に進学すると、周りはみんな優等生。ちょっとしたカルチャーショックを受けますが、自由な雰囲気の学校生活を謳歌していました。

大学進学時、家や間取りが好きで興味があったフーちゃんは建築を学びたい、と受験しますが、センター試験の数学で思うような結果が出ず、建築への道が閉ざされてしまいました。




【秋橋仁美さん(フーちゃん】のキャリアバラエティ2/6】

担任の先生からの「先生になったらいいんじゃないか?」というアドバイスもあり、理系からでも受験が可能な教育学科に進学。切り替えの早いフーちゃんです。

実家を離れての大学生活は本当に楽しく、勉強も、家庭教師やキャンペーンのアルバイトやなども経験。中学、高校の教員免許を持つフーちゃん、付属校で行った教育実習では、生徒が真剣に話に耳を傾け、受け止めてくれ、その時の生徒の反応が忘れられないと言います。

そのまま教員になるイメージがなかなか持てず、もし教員になるとしても一度外の世界を見てからにしようと、広告業界を目指して就職活動に励みますが、時は就職氷河期。なかなか良い返事がもらえません。

なんとか、アルバイト先の先輩から紹介された人材紹介会社に就職が決まります。新しくできた支社で若い支店長と新入社員という環境で、派遣スタッフや取引先とのやりとりなど仕事はとても楽しかったのですが、支社内の人間関係に躓いてしまい退職することに。




【秋橋仁美さん(フーちゃん】のキャリアバラエティ3/6】

やっぱり広告の仕事がしたい!と、仕事を探していた中で、待遇はアルバイトながらもやってみたい広告の仕事に巡り合います。高校生向けの進学情報を扱う部門で、制作を担当し、中四国エリアの学校をカメラマンやコピーライターと飛び回る日々。とにかく激務でしたが、仲間との協働することも面白く、楽しい毎日だったそうです。

仕事は楽しくやりがいもあり、続けていきたかったフーちゃんですが、ちょうどお子さんが小学校に上がった頃から、家庭と仕事のバランスがどうにも取れなくなります。いわゆる「小1の壁」です。今思うともっと人に頼ればなんとかなったのかも、とおっしゃるフーちゃんですが、その当時は自分でなんとかしようと頑張りすぎてしまったそう。これ以上続けるのは無理、と退職することになりました。




【秋橋仁美さん(フーちゃん】のキャリアバラエティ4/6】

とはいえ、好きな広告の仕事。ちょうど独立を考えていた仲間と共に制作プロダクションを立ち上げます。ここでは主にコピーワークなどの制作業務を行っていました。

その後、プライベート上のいろいろなタイミングが重なって、実家に戻ることになったフーちゃんは、制作プロダクションの仕事をリモートワークで行なっていました。これまで会社に集まって仲間と同じ時間を過ごしながら仕事をしてきた環境から一変、一人で家にこもって仕事をするスタイルがどうにも辛くなってしまい、最終的には辞めることに。

やっぱりみんなで集まって仕事をしたい!と思っていたところ、大手インターネット関連企業の北九州センターの求人を見つけます。北九州なら通える!土日祝休みで残業も少ない!と転職をします。




【秋橋仁美さん(フーちゃん】のキャリアバラエティ5/6】

転職後は広告主のお問合せサポートや、新規顧客に向けた案内などの業務からスタート。当時も副業としてコピーライターの仕事は続けていたそうですが、培ったコピーワークのスキルを活かして、キャッチコピーの提案もしていました。

そのうち、社内の大きなイベントの企画にも携わるようになり、徐々に仕事の領域を広げていたところ、人事部門へ異動となります。

所属する北九州センターの人事のマネジメントや戦略など人や組織に関わる仕事を行なっていましたが、コロナ禍に。業務は完全にリモート化され、拠点の意味合いが薄まる中、住まいはそのままに東京(本社)の人事に異動となります。慣れないリモートワークに初めての仕事、さすがのフーちゃんも白旗を上げてしまいました。そんなフーちゃんに、社員がいきいきと幸せに働くためにはどうしたらいいか?well-being施策を考えるように指令が出ます。誰も答えを持っていない問いを与えられたフーちゃんは、いろいろな人に会ったり、いろいろな話を聞いたりしていく中で、さまざまなつながりや知見を得ていきます。



【秋橋仁美さん(フーちゃん】のキャリアバラエティ6/6】

ある日、有志で取り組んでいたプロジェクトに、ダイバシティ担当の役員から「より活躍できる施策を考えよう!」と直接メッセージが届きます。そこからは破竹の勢いで、他社事例を調べたり、情報交換を行ったり、社内の施策や制度を作ったり、変えたり、、、。成果を社外で発表する機会も増えていきました。それにしても、山口にいながらにして、全社に関わる仕事ができるってすごいことですよね。リモートワークの浸透やIT技術の進展がこんな形でフーちゃんの仕事を変えていきました。

仕事は楽しくやりがいはあるものの、フーちゃんから見ると若手が活躍する会社というイメージがあったそうで、いつまでこの会社で働けるんだろう?50歳になったときにこの会社で働くイメージが持てないなぁ、、、とこれからのことを考え始めるようになり、合併などの環境変化もきっかけとなり、このほど退職し、独立という道を選択することになりました。

プライベートで浮き沈みがあってしんどい時も、仕事や職場が楽しかったから救われた。1日のうちの多くの時間を過ごす職場こそ、幸せな場であってほしい!と「幸せな職場エバンジェリスト」を名乗り、働く人の幸せに貢献したいと語るフーちゃん。フーちゃんは、周りの働く人たちの幸せのためにその力を惜しまずに発揮していくはず。これからのフーちゃんが楽しみです!












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