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47才のキャンパスライフ 〜慶應一年生ミュージシャンの日々〜7 「教室の大きさによる授業スタイルの違い」

 僕にとって初めての大学春学期、最初の1週間が過ぎました。いやあ、一口に大学の授業と言っても色んなタイプがあるものなのですね。

 というわけで、これを読んでくださってる皆さんの中にも僕と同じく大学の授業ってどんな感じなのかなー?的な方がいらっしゃると信じて、授業のタイプを教室の大きさ別に書いていきたいと思います。

小教室・少人数タイプ

 小教室というか、10人に満たない少人数の授業。これは何せ人が少ないので静か(あまり静かなのを見かねて先生が「まだ授業始まってないからもうちょっとわちゃわちゃしてていいのよ〜」と言ったほど)だし、授業中も心地よい緊張感があります。

 先生も、生徒というマスに話しかけるというよりは、一人一人に話しかけるという雰囲気に自ずとなるので、なんというかヒューマンな感じです。当然インタラクションも起きやすいと思う。(初回は自己紹介タイムとかもあった)

 ゼミとかではなくこういうこじんまりとした授業があるとは想像していなかったけど、他の授業にも増して「今俺は教育を受けている!」感が強く、モチベーションが上がります。

小教室・中人数タイプ

 これは僕も小学校から高校までの間経験してきた(いつの話やねんという声もありますが)いわゆる「学校!」みたいな感じの授業なので、とても懐かしい。

 しかし僕が経験してきた授業と違うのは、すごく気を遣ってくださる先生が多くて、お手洗いはいつでも何も言わずにに行っていいよとか(助かる)、教科書忘れた人のためにここにいつも数冊置いておきますね、とか。優しい!

 各グループでディスカッションをするとかの機会もあり、割と能動的な授業が多い印象です。ヒューマンかつフレンドリーという感じ。楽しい!

中教室タイプ

 ここから、僕が想像していた「大学の授業!」という感じに近づいていきます。50-100人くらいの人数で、ここまでくると先生の方も一人一人に話しかけるという雰囲気にはならないので、講演会的にマスに向かって語りかけるという雰囲気になる。

 学生の方も一帯に一様に配給される情報を拾ったり考えたりするという参加の形になるから、僕としては授業を聞きながらも、そこで閃いた何かを書き留めたりもできるし、ちょっとバッファというかゆとりがあるので、自分のアウトプットにも活かしていきやすい時間かもしれない(内職はしませんが)。

 それでも中にはアクティブな先生もいらっしゃって、マイクを片手に生徒の中に割って入っていって、インタビュー形式で授業を進められたりもする。そういうサービス精神が身体からあふれている先生は僕は好きである。

大教室タイプ

 これが、僕が想像していたいわゆる「大学の講義!」です。最初にこのタイプの授業に出会した時は、おもわず「これこれ!」と嬉しくなってしまった。ある先生によれば、こういう昔ながらのスタイルは、今ではどんどん減っていっているらしい。その方はなかなかにユニークな方で

 「皆が皆集中してる、みたいな授業もいいけど、教授が前で喋っているのをただなんとなく聴いて、というかなんだったらできるだけ聞かないようにして、それでも意識に入ってきてしまうような内容があったりして、それがその人の人生を変えてしまうような事もあるんだから、それくらいの距離感の授業があってよいのだ」

 みたいになかなかにメタな発言をされていて、それもひとつの見識だなと唸った。

 教室のサイズが大きいので、授業のスタイルにも幅がある。先生が独り言のように話している内容を、まるで知識をお裾分けしてもらっているみたいにこちらがかき集める、みたいな印象のものもあるし、逆にエンタメ型というとあれだけど、スライドや動画を駆使して、授業自体がキャッチーな作品になっているというものもある。当たり障りのない言い方をするわけじゃないけど、これはそれぞれの良さがあると正直に思う。こちらとしてもそれくらいのダイナミクスがあった方が刺激になっていい。

そして何より大教室のいいところは…!

 机にコンセントがある事です!
 めちゃくちゃ安心感あるよね…と、完全にデジタルに毒されている自分に呆れてしまう私なのでありました。


 (抽選にはめちゃめちゃ外れたけど)結果的にはおかげさまで自分にとって最適な時間割が作れたと思う。それも出会いである。そして音楽や動画活動に関しても、なんとか短時間で成果を上げようとするので、逆に能率が上がりそうな気さえする。

 繰り返すようだけど、この年齢になってこんな機会を頂けて、ありがたいなと痛感する今日この頃です。

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