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【夢アド】鳴海寿莉亜×福島裕二 写真展 〜TSUIOKU〜

本日1月12日(火)に、表参道の「アトリエY」で開催された、表題のイベントに行ってきました。

これは、フォトグラファーの福島裕二さんによって撮りおろされた写真展で、今回(1/9~1/17)のモデルはアイドルグループ・夢みるアドレセンス(夢アド)のメンバーである鳴海寿莉亜さん。

いつも書いているライブレポ以上に、写真展というのはどうその良さをお伝えしたらいいものか...となっているのですが、例によってだらだらと所感を書くことで進めていこうと思います。

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届きそうで届かない

会場にもQRコードの案内がありましたが、今回の写真展について、鳴海さんと福島さんで見どころ・ストーリー性について語り合ったトーク動画がYouTubeに公開されています。
予習がてら、それを見てから写真展に行きました。

そこでもしきりに言っていたことでもあるのですが、「手が届きそうで絶対に届かない」というのがこの写真展でのテーマの一つなのかなと、写真の数々を眺めながら感じました。

この「届きそうで届かない」というのは、ファンに対するアイドルのありかたにも通じるものです。

今回のショットのシチュエーションは、海沿いを歩いているシーン、畳の部屋でくつろいでいるシーン、あるいは夜景を背にこちらを見つめるシーンなど何種類もありました。

それらのシーンでの顔を崩して笑っているショットでは、女友達なのか、彼女なのか、分かりませんがそれくらいの親しみやすさが写真越しにも伝わってきます。

例えばこの記事の見出し画像にもあるような、自転車でどこかに行こうとしているシーンなどもまさに「届きそう」感が端的に出ているかなと思います。

鳴海_3

上に示したのは、写真展で購入したカタログの表紙です。
この一連の自転車のシーンは、他の何枚かとも合わせて結構好きです。

ここでの鳴海さんは、すごく周りの風景に溶け込んでいるように見えます。
目立たないグレーのスニーカーを履き、青系のチェックワンピースを纏い、パープルのカーディガンを羽織った姿は、洗練されすぎていないちょうどよさを出しています。

連続したようなシーンとして、ビニールハウスやネットで仕切られた畑の横で自転車をこいでいるシーンもあるのですが、これもいかにも田舎の、純朴そうなイメージを受けますし、遥か昔とも思える青春の忘れ物を、このシーンを通して取りに来たような感覚すらも一瞬覚えます。

サブタイトルにもある「TUSIOKU(追憶)」という言葉も、こうしたショットのイメージからきているのかもしれません。

ですが、特筆すべきと思ったのが、鳴海さんはこの風景に溶け込みすぎてもおらず、存在感をもってそこに立っているという点です。
こここそが、先述した「届きそうで絶対に届かない」ことをなによりも印象付けているような気がしてなりません。

もちろん福島さんの撮り方などによるものも大きいのでしょうが、そこは女優というべきか、アイドルというべきか、得も言われぬオーラによって輪郭くっきりと鳴海さんが浮かび上がっています。
目力の強さによって、なにか語り掛けられているような感覚をこちらが覚えるからかなと、なんとなくの推測です。

脱線しますがそういえばこうした動画でも、鳴海さんの表情というか「目」は印象的でした。浴衣でのデート風動画です。

写真の話に戻ると、ここでの鳴海さんは、田舎に居そうな女の子を演じているふうにも見えなく、あくまで自然体でいる一瞬を切り取ったようにも見えるのですが、いい意味での違和感もあり、それが「届かない」と確信的に思わせているような気がします。

上手く言えているか分かりませんが、風景とも融合はしつつも、確たるその存在が立体的に浮き出ている。
まるで本人は写真展の会場である大都会・表参道に居るかのように。そんなイメージです。

話が再び飛んで恐縮なのですが、僕の父親の実家には、若き日の(今もお若いです)薬師丸ひろ子さんのピンナップポスターがでかでかと飾られています。
父親が高校時代だかに買ったものらしく、今回の写真展で展示されている最も大きいショット(1m×1.5m)くらいとさほど変わらないくらいの大きさです。

ポスターでの薬師丸さんは当時20歳くらいかと思われるのですが、凛とした表情をもってこちらを見据えている顔のアップが大写しになっています。

画像が無いのが残念ですが、この表情を一目見るだけで、角川映画の中心的存在女優たる矜持さえも透けて見えるような気がします。
アイドルとしても曲を出して活動していたという側面もあったでしょうが、このポスターでのたたずまいはアイドルのそれではありません。

今回の鳴海さんの写真展においても、それを彷彿とさせるショットが、大きめサイズとして展示されていました。
畳にうつぶせになり、上半身を肘で支えながらこちらを観ているショットですが、吸い込まれそうなほどにブラウンの目が強いです。

こちらも画像がありませんが、写真展トーク動画の中にありました。5分8秒に出てくるショットです。

他のショットを無視してほとんど自転車のシーンばかりの感想になってしまいましたが、ここに限らず、写真展を通して鳴海さんの表情にはこちらを釘付けにするような魅力がありましたし、アイドルだけでなくこれからの女優としての活躍も見てみたいと思わせられるものでした。

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今回の写真展、日時によっては鳴海さんがギャラリーに立って直接お話してくれたり、グッズの購入によってチェキの撮影が出来たりもするそうです。

僕はこうしたイベントも何もない時間帯に写真展に行ったのですが、イベント無しの日はワンコインでゆっくり写真をみることができます。

もとは女優志望の鳴海さんですから、この先は演技方面でも名前を残していくでしょう。
夢アドファン、アイドルファンといった枠組みに関わらず、一見の価値ありな写真展ではないでしょうか。

1月17日(日)まで開催予定です。


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