フト、思い出したこと 「オカンにくっついてスーパー、いくんや!」

2020年4月22日

5才やったかなぁー・・・。
オカンがスーパーに行くとき喜んで、くっ付いて行ったもんや。

「市場とのうて、いろんな品物が揃ってるっていうスーパーやでぇー」
って言うんだから、嬉しくてたまらない。
ぽつぽつ、スーパーマーケットが登場し始めたころだ。

当時、庶民は、村田英雄の吹けば飛ぶような「王将」を口ずさみ、
マーブルチョコレート、卓上しょうゆ瓶が発売され、
ガガーリンが宇宙へ飛び、どーもすいませんが流行り、
シャボン玉ホリデーがテレビを騒がせていたようだ。
東京オリンピック、新幹線はまだ、2、3年先だ。

5才のボクの目当てはお菓子だ。それだけである。
でも、当時としては、10円、20円くらいのモノだ。
たまに、特別の日といって、50円いいよと言ってくれた日には、
飛び跳ねたものだ。

着いたなり、オカンが買い物を終わらせるまで、
ズーッとお菓子コーナーを貪っていた。
「アレがいい、コレがいい。買えるか、買えないか」
今と違って、商品数はそんなに多くない。
というより、メチャクチャ少ない。
でも、飽きもせず、ワクワクした空気に浸っていた。
そのうち、オマケ付き菓子が登場すると、
明日が早く来ないか、待ち遠しい毎日が続いた。

そんな繰り返しが5才ころのボクの日常だった。
友達との遊び、テレビ以外の1つの楽しみだった。

こんなことで満ち足りた気分になるなんて単純だ。
いや、素直だったんだろう。
小さい頃は、心が濁ってない。

でも、でも、
兄弟ケンカしたり、悪い事したりしたら、
お菓子は、お預けだ。
その1、くっ付いて行けない。
その2、くっ付いて行っても買ってもらえない。
その3、オカンが決めたモノを買う。
などの罰則があった。
不貞腐れた、ときには、泣いた。

ボクの5才のころはそうだった!

そんな、無駄な様な、たんたんとした繰り返しが、
大切な思い出として、頭のどこかに残っている。

フト、思い出した。


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