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Kアリーナ横浜の退場と音響について

初めてKアリーナ横浜に行ってきました。

退場に時間がかかりすぎるという噂

2024年2月現在、退場ルートが制限されている関係で規制退場を実施中。駅に着くまで異常に時間がかかるという前評判。
そこまで時間を意識していなかったけれど、LV5中盤くらいの呼び出し順で、おそらく終演から1時間程度で横浜駅周辺まで辿り着いたはず。

迂回して帰らされるところでやや渋滞。牛歩。出口付近は軽いモッシュ。会場の外を暫く進めば特に混雑なし。
あまりに前評判が悪すぎたので、「このくらい他の会場でもあるけどなぁ」という感想でした。
周辺に飲食店がなくすし詰め状態の電車に乗らされるようなところに比べれば全然良い。地方ではバス移動が必須の会場も多いしね。
ただ終電の時刻が決まっていて間に合うかわからない、という状態だと、席から駅の改札まで相当距離があるので心身ともに大変かも。

隣接するヒルトン横浜に宿泊すれば一番混雑している箇所をスルーできるっぽかったです。羨ましい。

音響がめちゃくちゃいいという噂

これもやたらと前評判を聞いていて、期待しすぎない程度に期待して参加。
結論、既存のアリーナとは一線を画す新感覚の音響という感じ。

あくまで素人の感想なので、話半分に。

座席はLV5中段ほど。LV2,4,6には客席がないので、実質3階席かな。
まず、アリーナ後方からLV7までひたすらに傾斜がかかっていて、低身長でもほぼ障害なくステージ全体が見える。これはすごい。傾斜具合は有明ガーデンシアターに似ていると思いました。武道館を引き延ばして大きくした感じ。
各席にドリンクホルダーまであって嬉しかったです。

音響について。始まってすぐは、思ったよりも音圧が低く、「期待していたような迫力じゃないかも?」という感想。
ただその意図はその後すぐ分かって、とにかく音の分離が良い
アリーナのスタンド席なんて、ボーカルと後はまぁソロが聞こえれば十分みたいなグッチャグチャでボヤッボヤのときがある。反響の中からリズムギターの音を探しても見つからない。
でも、今回はリードギターとギターボーカルそれぞれが弾いているギターの種類による音色はおろか、6本ある弦のうち何本くらい弾いているか、というところまで耳に飛び込んできた。これはすごい。

ではライブハウスみたいな音響だったかと言われると、それはちょっと違う。
小さなライブハウスの前方席は、とにかく音圧がある。自分の目の前で演奏している楽器の音が直接鼓膜と鳩尾に飛び込んでくる。CDで聴く音とは全く異なる。軽いトリップ状態に陥ることができ、多少の演奏の粗は誤魔化される。
そんな大迫力の体験がアリーナでできるとなると革命的だが、まず無理でしょう。

Zepp規模のライブハウスの中~後方や二階席は、いくらか減衰してはいるものの迫力ある演奏がそれなりに分離して一つの音楽として聴こえる。
どちらかというと、そこを目指して、反響をコントロールし、超高性能なスピーカーを置いている、ような気がしました。

会場の下のほうで音が複雑に反響して広がってしまっているのは感じるのに、自分を狙ったスピーカーからちゃんとひとつひとつの楽器の音がスナイプされて届く。そんな新感覚の体験でした。

ここまで書きましたが、バンドのPA力によってもかなり変わるので、要検証ではあります。野外ライブやドームやスタジアムに行きまくった後のアリーナと、ライブハウスに行きまくった後のアリーナではまた感想も異なるだろうし。想像よりずっと良い会場だったので、ぜひまた行きたいです。

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