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自分を面白いと思ってくれる人は貴重

おととい、前職の同僚であり友人であるAさんと忘年会という名の恒例の飲み会をした。

Aさんは私が40代で通っていたとある専門学校の事務員さんで、最初は学生としてお世話になっていた。卒業後、数年経って私が母校で働くことになってからは同僚になり、退職した今は友人として付き合いを続けている。

もともと友達が少ない私の、今や唯一の交友関係がAさんである。

Aさんは私より10コほど年上で、とても頭の良い人だ。
前の職場では校内のデータ管理を全てAさんが担当していて、何か分からないことがあれば皆んなAさんに聞くという感じだった。
私もすごくお世話になった。

飲みながら話している時も、私の要領の得ない話を「それはこういう事だね」とまとめてくれて、さらに的確なアドバイスをくれる。
なのでAさんと会った後は、いつも頭の中がスッキリと整理されて、とても心地が良い。

そんな感じなので、私としては自分が一方的にお世話になりっぱなしでAさんには何の得もない気がするんだけど(損得で人付き合いする人ではないと知ってはいるけど)、Aさんはいつもニコニコと私の話を聞き、楽しそうにしてくれている。

先日の飲み会で、Aさんの趣味の話になった。
Aさんは卓球、ピアノ、シュノーケリングなど
色々と活動的に楽しんでいる。
私が「Aさんて多趣味ですよね〜」と話すと、意外や意外シュノーケリングを始めたきっかけは私だという。

ずいぶん前に私がAさんに「新しい事を始めるのに年齢なんて関係ない」なんて小生意気なことをのたまったらしく、それを聞いて興味はあったけど年齢的に躊躇していたシュノーケリングに思い切ってチャレンジしたのだそう。

それは知らなかった。
自分がそんなことを言ったのも覚えていない。

でもAさんは今、夏になると毎週海に行くほどシュノーケリングにドはまりしている。

そうかぁ〜。
いつもお世話になりっぱなしだと思ってたけど、図らずもAさんの背中を押すことが出来ていたとは、ちょっぴり嬉しい。

続けてAさんは言った。
「海まで運転するのもだんだんキツくなってくるから(海無し県です)、あと何年出来るかな〜って考えるけどね」

「いやいや、Aさんは私なんかよりよっぽど元気だから、まだまだずっと海行けますよ!」
私は力を込めて言った。

Aさんは「そうかな」と言いながらニコニコしていた。

今回も私の言葉は、Aさんの後押しになっただろうか。
なってたらいいな。


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