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50代、再就職から半年。ぼちぼち続いている理由。

約9ヶ月の無職期間を経て、今年の1月に再就職をしてから、なんだかんだ6ヶ月が経過した。

最初の頃、会社の駐車場に車を停めて(マイカー通勤してます)、寒風吹きすさぶ中ダウンジャケットのポケットに手を突っ込み、ブルブル震えながら急ぎ足で職場まで向かった、正味5分ほどの距離を今は日傘をさして「あっち〜」なんて言いながら、ゆるゆると歩いている。

仕事をし始めてから、それだけの季節が巡ったんだなぁと思うと、ちょっぴり感慨深いものがある。(まあ、でもまだ半年なのだが)

今の職場は工業団地の中にあり、広大な会社の敷地に幾つも工場が建ち並び、それぞれ違う製品を扱っている。従業員も全部合わせたら相当な人数になると思う。そのうちの一つが私の働く工場で、ラインに入って製品の検査や不良品の処理、梱包などをするのが主な仕事だ。

全く初めての職種で、尚且つ体力的には結構キツい仕事をとりあえず半年続けてこれたのはなぜか、自分なりに考えてみた。

以前、再就職後に初給料を貰ったという内容を記事にした時に、今の職場について「作業がルーティン化されていて、臨機応変が苦手な自分に合っている」「人間関係の面倒が少ない」というような事を書いたのだが、今もその印象はあまり変わっておらず、まずはそれらが、私が仕事を続けられている大きな理由であるのは間違いないと思う。

それに加えて、最近、ルーティン作業の中に少しだけ工夫の余地があるというのが、私の特性と絶妙にマッチしてるんじゃないかと考えている。

どういう事かというと、とりあえず作業の内容を細かく書いても「何のこっちゃ?」となると思うので、毎日のルーティンである歯磨きを例にすると、同じ『歯を磨く』という行為でも歯ブラシの持ち方や、持つ位置、手の動かし方や磨く順番など、やり方は人それぞれだと思う。

同じ様に、私がやっている製品検査なども人によって製品の持ち方や持つ位置、検査する順番など微妙に違う。それぞれが自分のやり易いように工夫しているのだ。

それに気付いてから、私も他の人のやり方を真似てみたり、自分なりに(こうしたらどうかな?)と思った事を色々試してみたりしていると、そのうちに「おー、これはやり易い!」という方法を発見出来たりする。

そうすると作業がちょっぴり楽になったり、スピードアップに繋がる。

それが面白い。

この「面白い」がすごく大事で、少しでもそう思えると仕事に興味が持てるし、集中力も高まる。

基本的には細かくルールが決められているルーティン作業だが、そこにほんの数パーセント工夫の余地があるという事が、私にとって絶妙なバランスであり、仕事を継続出来ているもう一つの理由なんじゃないかと思っている。



ここまで職場の良い点について書いてきたが、逆に大変だなぁと思う事も勿論、ある。

例えば、夏場の暑さは思った以上だ。

窓の無い空間で24時間機械が動いているので、とにかく暑い。当然エアコンはついているが、ほとんど効いていない。加えて作業の時は、衛生服とマスクで目元以外はスッポリ布に包まれているので、仕事終わりは冗談抜きで「あれ⁈今日プールで泳いだっけ?」くらいの汗みずく状態だ。

勝手にラインを抜けられないので、水分補給も自由には出来ず、喉がカラッカラでも休憩時間まで我慢だ。本当によくこれで熱中症で倒れる人がいないなと思う。

それでも、それでもである。私は、まだここでやっていこうと思っている。やはり今の職場は、自分の性に合っている気がするから。

仕事を始めて半年、これからもっと大変な事があるかも知れない。それは今の時点では分からない。

とにかく自分が「もう無理。辞める」という心境にならない限りは、熱中症対策をしっかりしつつ頑張っていこうと思う。

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