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チキンカレーの味変〈サグカレー〉

忙しい人向けのレシピ

①余り物のチキンカレーを用意
②業務スーパーで買ったほうれん草250gをミキサーでペーストにしてチキンカレーに混ぜる
③ガラムマサラ、カレーパウダー、塩などで適宜調味して完成
④お好みでゆで卵


2023/10/1 夕食

昨日作ったチキンカレーはおいしく食べたけれども、どうしても朝、昼と続くとだんだんとつらくなってくるものだ。

パラタ🫓
冷凍が売れ残り半額であったので迷わず購入
インドで食べた「小麦粉を練って焼いたものシリーズ」
ではダントツで一番美味しかった。


朝はチキンカレーライス
昼は冷凍パラタとチキンカレー
と続いたので、夕食まで同じだとすると、胃は平気でも脳が持たない。感情が、理性が拒絶する。
空腹が最高のスパイスなら、その対極が「飽き」だろうな。

昼食を終えてくつろいでいる午後、夕食も鍋にのこっているチキンカレーになる空気をいち早く察知した僕は、近所の業務スーパーまで散歩に立ったのである。

目的は一つ、サグカレーの具材調達だった。


業務スーパー

帰り道では袋越しに冷たさを感じられて気持ちよかった。

無事に業務スーパーにつくと、狭いながらも独特の品揃えに毎回ウキウキしてしまう。何度も見たはずの冷凍庫を舐めまわすように観察して、今の食欲と好奇心を満たしうるお買い得商品をさがす。

以前も同じような流れでニラ餃子とニラ饅頭を買ったことがあったが、どちらも飽きてしまってまだ冷蔵庫に置いている状態だ。
ニラ饅頭をレンジ解凍すると、加減を間違えると水分が飛びすぎておいしくないことを知った。後一つ学んだのは、業務スーパーは空腹で訪れる場所ではないということだ。
20個入りのニラ饅頭のうち、美味しかったのは今日までの間でかうんとしても、せいぜい最初の1個だけだ。残りの数十個を食べる方法が思いつかない。
業務スーパーはあくまでプロ向けであること、個数が多いのは1人の人間が自分だけで食べるためではなく、多人数に(=売り物として)振る舞うためだということが身に染みてわかったのだった。

話を戻す。

ほうれん草は無事に見つかった。500g入って300円ほど。安いのかどうかはわからないが。

ほうれん草は最近、値上がりが著しいらしい。
少し前までは生のものが一袋100円くらいだったのに、いまは400円ほどするとのこと。
これでは流石に買う気は起きない。
冷凍ほうれんそうの業販業界では値上げは顕著ではないようなので、恩恵を強く感じつつも無事な一袋購入した。
頬に西陽を受けつつ帰り道を歩く。これで夕食は安泰である。


ほうれん草によるアレンジ


散々食べてもまだこんなに残ってますよ(歓喜)


昨日食べたチキンカレーを用意する。量にしておそらくは1.5-2人前相当だろう。
これを温めながら、プランを練る。サグカレーについて調べると、凄まじい量のほうれん草を使うレシピがあるようだ。今回は味のベースはチキン主導なので、おそらくは雰囲気のための緑色と、そこにほうれん草の味、もしくは風味が乗れば良いわけだ。
使うのが冷凍のものである以上、風味なんてものはもしかすると期待できない。となると、「ほうれん草の雰囲気をまとわせた嵩増しされたカレー」が最終目標になるのか……?

冷凍ほうれん草、頑張ってくれ!



バナナシェイクを作るために買ったミキサー(?)
まさか野菜を砕くのに活躍するとは。


ほうれん草を解凍する。使用量はあまり考えずに250gとした。
ほうれん草は冷凍されているが、葉っぱ同士がくっつくことなくパラパラと取り出せる。こう言った気配りがちゃんと効いているのが、業務スーパーの製品のいいところだ。そういうところが好きだ。

ざるにほうれん草をあけて、流水で解凍する。解凍できたら、ミキサーのようなものに水と一緒に入れて、十分に撹拌してペーストを作る。

※失敗だったこと
ほうれん草が凍ったまま水と合わせてミキサーにかけてしまうと、ほうれん草に触れて冷えた水はすぐに氷になってしまい、結果ミキサーのブレードが空転する事態に陥る。回避するためには冒頭のザルを用いた解凍の工程は必須である。



混ぜるとこんな色に。それっぽい雰囲気が漂う。


チキンカレーとほうれん草ペーストを合わせる。水の量によってはシャバいカレーがさらにシャバくなるようだが、そこは気にしないことにする。味が良ければシャバかろうがなんだろうが関係ないのだ。

混ぜ合わせると、どうやら見た目は良い感じであった。これが僕のサグチキンだ。

いよいよ味見する。やたらと味の薄いこと。

……水もほうれん草も追加しているので、全く当然の結果であった。味見の前に塩を振っても良かったくらいだ。

気を取り直して塩を振る。基本的には少量入れて味見を繰り返し、「やや薄いかな?」という程度で止めるのが無難である。

「薄味はどうにかなるが、一旦濃くなるとどうしようもない」
これは中学の家庭科の先生に教わったことだ。それは全くその通りだと思う。料理の失敗の一歩目は塩を入れすぎることで、二歩目はそこに水を足して帳尻を合わせようとすることである(今考えた言葉です)。

塩を振っても何か足りない味と思えた。
そんなときには、今までの僕であればウスターソースを入れていたが。一応スパイスカレーを作る回なのでやめておいた。
代わりにガラムマサラとクミン、それでも足りなかったのであえて避けていたカレーパウダーを入れた。ちょうど良くなったので、ここにさらに辛み(チリペッパー)をたして味を引き締める。

味見するとなかなか悪くないようだった。
熱々の状態ではよくわからないので、もう一度少し冷ましてから食べる。
もっと美味しかった。
こうなると成功を確信する。盛り付けにうつる。



完成 例によって盛り付けにこだわるタイプではない。
しかし、なんとか美味しそうな雰囲気にならないか、
試行錯誤するタイプではある。


あらかじめ用意していたターメリックライスサグチキンカレーをかけて完成である。

見た目があまりにしょぼかったので、今回はゆで卵を追加した。昨日の残りのタルカリも添えることでさらに美味しくたべられた。


反省点

・ほうれん草は冷凍でよかったのか?
→要検討の部分である。新鮮なものを使った方がイメージとしては香りが立ちそうだが、果たしてどうか。そもそもにんにくやらスパイスやらで味と匂いの濃いカレーに、葉物野菜がどこまで立ち向かえるのか、興味深いところである。

・具材の貧相さ
→急遽足したゆで卵でなんとか堪えられたかと思いきや、ゆで卵には塩味がないので、あまり相性を考えた組み合わせにはならなかった。素直にごろっとした鶏肉を足すとかが良いんだろう。余り物のみで完結させたいというものぐさな性格が邪魔をしたようなものだ。

・味の単調さ
これは固形の具なしカレーの宿命とも言える。混ぜたらお粥のようになって、リズムが全くなくなる。解消する手段として、別添えのタルカリが非常によかった。記載を省略したが、塩コショーを振った(気まぐれでやりました)ヨーグルトが、酸味を加えてくれて非常に心地よいリズムを作ってくれた。中盤からこれを足すと、なかなか具合が良い。


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