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 「思いよとどけ」

私の人生には、色々なことがあり、それはまるでジェットコースターの様だった。普通に生きていれば経験しなくても良い事も経験してきた。むしろ人と違う世の中の人の厭らしさ醜さを経験し、今この時を迎えている。二十代の頃には、自分の可能性は無限大だと思っていた。そう思ったから30代で起業して、およそ100人の社員を雇用するまでに会社を大きくした。
しかしその会社も元妻と役員の裏切りによって仕事も社員も家もお金も全てを失ってしまった。
残ったのは、私と介護の必要な母だけだった。
人は、裏切るし人を妬み憎む。大すぎるお金は人の妬みと恨みをかう。自分では、思わぬ事で私は人生の断捨離をすることになった。しかし、そんなことで落ち込んではいられない。母の介護をし生きて行くためには、仕事をして、生活費を稼がなければならない。年をとると可能性が少なくなる。
仕事も少なくなる。私は、便所掃除でもなんでもした。年をとるとその分、悩みも減るだろうと思っていたけれど悩みは増える一方だった。仕事探しに母の介護の毎日。身寄りも無くなったので自分が死んだ時のための孤独死の事。仕事を継続するには信頼が必要だ。信頼関係が全くない中で信頼を得るのは難しい。今現在も二つのバイトを掛け持ちしながら、さらなるバイトを探している。欲張りに思えるかもしれないが、バイトはいつ切られてもおかしくない。月に10万と少し程度の収入を得てぎりぎりの生活が続いている。ガス・電気・水道は最低額ぎりぎりにするため冬も暖房を控え部屋の中でも防寒具を着る。風呂は湯をためずにシャワーで済ます。一日に一、二回の食事そうしなければ、生活が成り立たない。
そんな生活の中での私の支えとなる希望は、書く事だけになった。希望はいい。長いトンネルをぬかられるかもしれない望みだ。

希望が有れば、人は生きていける。

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