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この小さな世界の片隅で生きる

東京湾最奥の公団住宅という小さな世界の片隅で生活をする。ここの小さな世界の小さなコミュニティ=会社でバイトをしながらささやかな生活をしている。小さなバイトというコミュニティでの人との関わり合い以外には、人とのかかわりを持たない。友達もいない、家族もいない。孤独な一人の人間が集合住宅の中の一部屋で暮らしている。誰にも関わらず話もせずただ一人で、生きている。バイト先で私を知る人は片手で数えられる。私は、ただ孤独に生きているだけ…ここは海抜1.3メートルおよそ30年前に千葉県が埋め立て事業で、神奈川県の「みなとみらい」に並ぶ大型イベントセンターや野球場誘致そして10万人以上が済む巨大湾岸lineにつならる公団住宅を作った。公団住宅だけでなく戸建ての住宅用地も整備されているので、低所得者もいるが、富裕層も多い。町の中に小学・中学・高校があり大学も近い圏内にいくつかある。この湾岸の住宅地から東京駅までを結ぶのが京葉線である。京葉線沿線にはディスに―ランドや葛西臨海公園=水族館や幕張メッセ国際展示場やららぽーとやライブ会場やショッピングモールなどの巨大商業施設も多い。だが、この春JR東日本が快速の廃止ダイヤを発表したが、沿線市長らの反発により一部の快速ダイヤを走らせることが発表になっている。私は、この東京江東区・江戸川区の先から伸びる倉庫群公団住宅群は、すべて政治の思惑と都市整備計画により作られたもので、戦後の日本の中でも類を見ない巨大都市計画になっている。1900年末に少年犯罪が江東区の南砂町や近畿地方で起こった。これらは高度経済成長時代の住宅誘致や都市整備に因果関係があるのではないかと私は考えている。人間は神ではないので人間お考えにたとえ合理性があっても何が起こるのかわからないし特定の地域に様々な所得層の様々な年齢の人口が急速に増えたことは1900年末の少年事件を見ても「必ず社会にひずみが起こる」ことを示唆していると思える。この千葉県にできた巨大工業地帯と住宅群にもこれから何が起こるのかわからない。私自身80歳代の方から団地の中で自転車で買い物に行ったときに地元の高校生に囲まれお金をとれたと聞いたり、駅前で若者のけんかがあり流血事件を見たり、前に住んでいた団地の4件隣の家にピッキング強盗が入ったりと見聞きしたことがある。これからのこの町の安全と健全化に行政と治安維持に従事する警察機構にこの巨大人口社会の未来の健全で健やかな発展ができるよう尽力していただくことを期待したい。