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独男の苦悶

『ハァ……ハァ。まあな。それよりも……』

『高校の方は大丈夫か?』

『……………………』

『……………………』

ム「……………………クッソ!」バァン!

ム「タシカニシショウノコウコウジダイノ
ジョウホウハネットノケイジバンニ
ワズカナガラモデテイル。
ムシロチュウガクイゼンパソコンヤ
ネットヲヤッテイナカッタコロヨリモ
ジョウホウハツドッテイルホウダ。
ナノニ!ナゼコレイコウノバメンガ
ウカバナインダ!!ナンデダ!」ドンドン

ここは埼玉県某市、
K越谷駅から徒歩20分。
コンクリート壁のとあるマンションの一室。
ムニムーニはそこを借りて
ドアと表札にはそれぞれ
「越谷スタジオ」と書かれた看板が
貼られていた。

ム「クッソ……トリアエズホカノセカイセンノ
オレタチハドウナンダロウ?ミテミヨウ。」

室内に中古で揃えたモニターが6台、
これを亡くなった博士が託した機械と
接続するとあらゆる望んだ世界線を
覗くことができたのだった。

『オネガイデス!センエンアゲマス!
イッパイアリマス!ゼンブアゲマス!
ダカラムニムニサセテクダサイ!
アタマノニオイクンカクンカサセテ
クダサイ!オネガイシマス!』

ム「」

『ゆーくんを(ドドン!)ゆーくんを(ドドン!)
ぷーにぷーにすーるどーべーにほっぺ(ホホゥ)
この着信音は……あわわわわ!』

ム「……」

『ゆーくんとむにむにしたかっただけ
なのにぃ!後ろからむぎゅうってしても
ハグしてもあたまのにおいくんかくんか
してもつうほぉされらいかおしてるろり
なんれたいほされるんらー!うわぁーん!』

ム「…………チッ」

『んーじたばたすると入んないよ~』

ム「……ン?」

『何か入らないな?ちょっと下脱がせるか』

『ふぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ』

ム「オイ!ヤメロォ!!」

『ねぇ?こらぁあああああああああああ』

『ひぇええええええええええええ( ;∀;)』

ム「…………アブナカッタ。ワタシノリセイガ
ハタライテクレタオカゲダ……。」

ム「シッカシモウドノセカイセンモ
ヨユウデハンザイシャナミノコトヲ
シデカソウトシテテアキレルシコワイ。
マァイチオウハワタシジシンノ
ブンシンナノダガナ……」

ム「コレジャアノゾンダセカイヲジュウジツ
サセルドコロカセカイガホウカイシテ
コノキカイガツカイモノニナラナクナル
カモシレナイ!ナントカシナイト!!」

ム 脳を両手の腹で揉んでみる

ム「コウナッタラ!コノホンライノセカイノ
シショウヲユウカイシテコノセカイヲ
ホボカンゼンニホカンサセヨウ!
ソノホウガハヤイシオソクナイ!!」

ム 師のXを眺める

ム「クルマハヒツヨウカナ?
スンデイルチイキハオオマカニハ
ワリダセタキガスルガ……ナンデ
ヨリニモヨッテワタシニトッテ
オモイデブカイアソコラヘンニ?」ポチポチ

ム「ソウナレバモウアトニハヒケン!
クガツニナレバマタイチカラ
コノセカイヲツクリナオサナケレバ
ナラナイノダ!ナニ!ホンノスウフンダ!
スグニコノソウチニシショウガワノ
インプットヲヨミコマセバ!
ワタシノセカイハカンゼンナモノニナル!」

ム「ヨシ!ソウトナレバジュンビダ!」

装置の説明書の1文にはこう書かれていた。
「この装置は使用する人数によって
世界の補間や時間の持続が
大幅に変化します。」


もし頂けるのなら税金関係、自炊レシピの 材料代を中心に使おうと考えております。