恋愛も友情も、自由な形で好きでいようと思う

私は、小学校のときK君と仲良しでした。給食の時間によく話して、とても楽しかったことを覚えています。
その後中学に上がると、Kくんに告白されて付き合うことになりました。
少しして別れましたが、今でもあの楽しかった頃の気持ちは覚えています。
　
あれから10年以上たち、大人になって再会しまた話をすることができました。

近況報告や、色んな話をして
その後彼から手紙が届きました。
それは「色々悩んでそうだったから元気だしてね、お互いがんばろう」という私を気遣う内容でした。

私は、彼のその気持ちがとても嬉しく、本当に元気をもらいました。

その手紙をもらった話を
幼馴染にしました。
彼女とも、小学生の頃から一緒で
Kくんのことももちろん知っています。

幼馴染はそれを聞いて
「気持ちわるい」と言いました。
Kくんに彼女がいるのに、手紙を送ってくることが不快だったようです。

ですが、私はかなりショックでした。
私にとってKくんは、大切な友達で
それは今でも変わりません。

男は、女を一人しか選べない。

他の女には優しくしてはいけない。

彼女がいる間は他の女に連絡してはいけない。

別れたとしても、男女としての気がないと連絡してはいけない。

幼馴染はそういう価値観でした。
私はそれとは真逆で、
彼女の世界観で生きていくのは
しんどいと思いました。

彼女にとって男性は、恋愛対象で

私にとって男性は、恋愛だけにとどまらず、友情も憧れもあります。

そして、その後中学で出会うT君も
大事な友達でした。３年間、一緒に好きなアイドルを追いかけました。
彼もたしかに私にとっては友達でした。
告白されて断って気まずくなったこともあったけれど、
私にとっては自然でいられる友達でした。

それから、専門学校でＯくんに出会いました。
彼とは３年ほど一緒にいました。
形としては付き合っていましたが
恋愛だったのか、と言われると分からなくなります。

互いに心を支え合う関係だったような気がします。
学生から社会人になり、不安で孤独な時期を共に乗り越えてきました。

だからこれからもずっと元気でいてほしい。応援しています。

こうやって大好きだった人は増えていくばかりで
全員を好きなままでいたいと思うのはきっと恋愛感情だけじゃないからだと思います。

女だから
好きな男がたくさんいるのは
おかしいのだと思っていました。

でも、なにか違う。
どの男の子のことを思っても、
束縛したいと思いません。
誰とどこで何してようが構わないのです。
他の人と付き合ってもいい。
むしろ、私が付き合いたいとは思っていません。

これは、恋愛感情の好きではない
友達としての好きなのでしょうか。

男と女
２つに分けるだけがすべてじゃないように

好きな気持ちも
恋愛としてなのか
友情としてなのか
この２つだけではなく

憧れなのか、
家族みたいな愛しい気持ちなのか

はっきりとこれ、とは決めきれない。

それでもいいと思えてきました。

見方によっては、この考えは
浮気だとか遊び人だとか
そういうふうに捉えられます。

たぶん、TくんやOくんにとっては
そう感じたのだと思います。
仕方がない。

でも私にとっては、
みんな大好きだった友達です。

男か女か
恋愛か友情か　

形に当てはめようとして
当てはまらなくて苦しかった。

今はもう
自分の性別もよく分からなくなり、

世界は簡単に２つに分けられるものじゃないと知り

何かに当てはまらない自分ばかり見つかるけれど

勇気を出して、

自分のしたいようにしようと

決めました。