国連の役割について-2
みなさん、こんにちは!KMCです
明けましておめでとうございます。年末はたくさんの仲間と話す機会があり、たくさん刺激を受け、2023年も頑張ろうと思えました。今年もよろしくお願いします!
さて、今回の記事では
What role should the United Nations play in international politics?
の②を書くにあたって使用した資料を紹介していきます。
①勢力均衡論に基づく平和構築
The United Nations should keep international peace by building a balance of power.
②難民支援
The United Nations should aid refugees.
③人権侵害を防ぐ
The United Nations should prevent human rights violations.
このアイデアはハンナ・アーレント著『全体主義の起原』から得ました。
The Origins of Totalitarianism (Penguin Modern Classics)
本書ではナチスドイツの独裁を考察し、人々がなぜ自由を手放し、全体主義へと向かってしまったのかをテーマに論が展開されています。すごく文章量が多いので読むのが大変で、私もまだ最後まで読めていません。(汗)
ただ、この本の中で、人権というものは生まれながらに与えられたものではなく国家が保障していることが書いてあったのでそこからアイデアを得ました。
え?人権って生まれながらに与えられる永久不可侵の権利じゃないの?と思った方、確かにそう教わりますが、人権というのはあくまで人間にだけ認識できる概念である以上、その概念を認めてくれる他者が必要となります。さらに、その概念を認めてくれた上で生命や尊厳を守る行為をしてくれる他者も必要とします。これが国家です。アーレントは難民を見て、彼らに人権が保障されてないことに気づくと同時に、人権を保障しているのは国家という共同体だということに気づきました。
アーレントは同著で国際条約や国際機関の無力さを書いているので、アーレントに反論する形で、国連による難民の人権保護の具体的な方法を書けばよかったのですが、まだその方法が見つけられていません。(というか、私なんかに見つけられるぐらいなら、既に国連によって難民の人権保護は行われているでしょうね。)ライティングでは語数制限もあることから具体的な方法を書かなくても問題ないとは思いますが、スピーキングであればこの点を質問されると思います。
ちなみに、『全体主義の起原』は600ページ以上もある超大作なので、入門書や動画を使ってから読み始めました。
ハンナ・アーレント『全体主義の起原』 2017年9月 (100分 de 名著)
悪と全体主義 ハンナ・アーレントから考える (NHK出版新書)
100分de名著はなかなか手に入らないのですが、このNHK出版の新書を読めば十分です。著者も同じで、書いてあることがほぼ同じなので。さらには、こちらの動画も参考になります。
この井上ゼミっていうチャンネルはほんとに勉強になります。大好きなチャンネルの一つです。
結局、国家以上の共同体は存在しないことから、国家が守ってくれないならもう誰も守ってくれないという現実がある一方で、難民の方達をほったらかしにしていいわけがないという理想の間で揺れています。難しい問題ですね。みなさんは、どのように考えますか?
では、次回の記事では③について紹介します。
それでは、次の記事までごきげんよう🙌🙌
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