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ミュシャ展感想

美術館などに行くのは好きだが、だいたい「すご〜い、きれ〜い」という感想だけを持って、記念にショップでちょっとしたグッズを買うだけで満足するのがほとんどだ。
半年くらい前にホックニー展に行った時も「この絵が可愛くて好き。あれの色使いがなんとなく好き」というくらいの感想しか持たなった。数日後にTwitter(現X)のフォロワーさんが「少ない筆数でどれだけ精密に描いたかのように魅せるかがすごい」というふうに語っていて、少しだけ恥ずかしくなった。その人は美術を専門に学んできた人だからこそそういう視点を持てるというのは分かっているのだが。

せめて、何がどう好きだったのかを少しでも多く言葉にできるよう、美術館に行ったら簡単にでもいいからnoteに記す練習をしていこうと思う。

ミュシャ展で驚くのはなんといっても「おしゃれさ」だと思った。
100年近く前に描かれたものだというのに、すこぶるにおしゃれだ。
私はゴンチャロフのガルニエシリーズをバレンタイン時期になると必ず1缶買うのだが、いつかミュシャもこのシリーズに入らないかなと思っている。

お菓子や化粧品などのパッケージもデザインしていたそうで、そりゃ手に取りたくなるわなと思った。

製菓会社モスクワA.I.アブリコソフ社のチョコ缶
香水瓶【二輪のアイリス】

1枚目のチョコレート缶なんてもう缶だけで欲しくなる。
食べ終わったら中にベロアを敷いてアクセサリーケースにしたい。
2枚目の香水の便も可愛すぎる。
持ち歩いて、いちいち人様に見せつけながら使いたくなる。


柔らかくて肉感的な色使いと、太く縁取りをする少し現代の漫画チックな手法?がなんだか不思議にマッチしていて素敵だなと思っていたのだけれど、これはミュシャが初めて取り入れた技法らしいと学芸員さんのお話が聞こえてきた。そうなんだ、知らなかった。
そして「マルチアーティスト」という言葉を初めて知った。
挿絵やポスター画だけじゃなくて、アクセサリーのデザインなんかもしていたそうだ。
きっとたくさんのデザインが湧いて出るほどたくさんのインプットをしてきた人なんだろう。


連作装飾パネル【四季:春、夏、秋、冬】

ミュシャといえば、名前は知ってるし好きな人はオシャレな人が多いという認識しかなかったが、今回の展示で特に連作が素敵だなと思った。
四つの宝石とかが見当たらなかった気がするので、いずれ見てみたい。


連作【四つの花:百合】

四つの花の栞があってアイリスとすんごく悩んだんだけど百合にした。


縦長のポスターや黄道十二宮見てようやく気づいたんだけど、最近流行ってる原神のキャラ立ち絵の背景は若干意識しているのかな?背景に後輪あるのってオシャレだよね。


ここまで書き出してみてびっくりするけど本当に感想が稚拙だなぁ。
練習すればもっと上手に美術館を楽しめるようになるだろうか。
時間はたっぷりあるので、できる限り色々な美術展に行ってみたい。

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