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紅茶時間

 休日の午後3時。喫茶店にて。メニューを眺め何を頼むか迷う。悩む。ふと紅茶の頁に目が止まる。美味しそう。普段は珈琲を飲むが久しぶりに紅茶でも飲んでみましょうか?そうと決まれば早速喫茶店の店員に一杯の紅茶を頼む。
 少しばかり時間が過ぎた頃に紅茶がテーブルに運ばれてきた。テーブルに届いた紅茶は琥珀色で湯気が立ち上がる。爽やかな茶葉の香りが鼻腔をくすぐる。綺麗。見惚れる。届いた紅茶の姿に何かしらのときめきを感じメモ帳を開きシャープペンシルを走らせる。右手では冷めぬうちに紅茶を飲む。左手では飲んでいる紅茶をモチーフにした小さな物語を書き連ねる。紅茶を飲み終えると同時に小さな物語もエピローグを迎えた。もう紅茶時間はおしまい。明日からはまた珈琲時間になる。また今度紅茶時間を迎える頃にはどのような紅茶を飲むだろう? 少しばかりのお楽しみをテーブルに置き喫茶店を出た。

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