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少しだけサステナブルについて南相馬で考えた

サステナブルの和訳は持続可能という意味になるが、今まではあまり口にしない言葉でした。インドスパイス商三代目は商売を持続可能にするために毎日毎日働いています。そんな事を考えてしまうから、実際のところサステナブルでどういう行動ができるか考えられなくいました。

先日福島の南相馬市小高区で野菜の収穫をして、カレー作って食べるイベントで参加者30人規模のカレー作りのデレクターとして招待を受けました。レシピは無しで収穫した食材で8品ぐらいを作りました。川俣軍鶏と前田美豚の用意もされていたので満足いくカレーを作り上げられたと思っています。みなさんも満足して楽しんでいる様子でした。

小高区には元々1万人いた人口が今では3,800人います。3,800人のうち800人は他県からの移住者が今生活をしています。今回小高工房という工房を訪ねました。ここは唐辛子の食材が主軸商品で、ゆずを使用した瓶製品も作っています。そこの女将さんのお話を聞く機会がありました。
震災後に野生動物が増えた地元で、鳥獣被害が少なかった唐辛子を使用して作り始めたそうです。この12年間で友人や1日1日生活してきて挫けそうになることは毎日あったが助け合いながら生きてきた。だから私はこの地区の唐辛子や柚子を仕入れて商品を作ってきて今では80軒の農家さんと協力し合い商売を続けている。柚子に関して言えば、栽培で美味しそうにたわわに育っているのに、県の放射線基準値で柚子を使用する製品の製造の許可は下りなかった。自分で放射線を図る装置で計測して放射線量が出ない時もだ。だから私は毎日計測して市役所に認可を得るまで頑張ったと話していました。そして彼女は小高の唐辛子や柚子にこだわって農家の人々が諦めないで助け合う、私が諦めたら持続できないことだと話していました。そうここにサステナブルが落ちていたのです。この言葉を彼女は口にしていませんが、農家の人々が栽培する唐辛子1本から育て持続栽培することで、ここ南相馬市小高区の小高工房でサステナブルを実現させているのです。私は小高工房でサステナブルをやっと学ぶことができました。命を繋いでいくのだろう。

印象的なゆず商品のネーミングも
柚子胡椒ペースト「もちつもたれつ」
柚子胡椒パウダー「ゆずのきもち」
小高ならではの柚子を復活させるための強い気持ちがネーミングに込められている。

小高工房商品


私はこの柚子胡椒ペーストを使用して今回ベンガリーポークカレーを作りました。
※ベンガリーとは東インドからバングラディッシュ地域の呼称。

南相馬食材を使用してみんなで作ったインドカレー


殿無し集合写真


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