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10年前に買って読まなかった本をようやく読んだ

先日、実家の本棚から自分の本を整理していた時に見つけた本がありました。まず今の私だったら絶対に買わないであろう本。
それはカラマーゾフの兄弟
最初学生の頃に買ったのだと思ったのですが、十数年前に主人の転勤でモスクワに住むことが決まったので、それきっかけだと思います。
もう、帰国して10年以上経つし、ロシアにも今後縁がないだろうと思ったのですが、読まずに手放すのがどうにも納得いかない。
しかも上巻の帯に書かれた言葉がまたすごい。「東大教師が新入生にすすめる本 第1位!」って。
中巻の帯もすごいです。

金原ひとみさん推薦!上巻読むのに4か月。一気に3日で中下巻!

って。なるほど。
読んでみました。上、中、下巻あるので正直長いです。
でも確かに上巻の後半まで、本当に読むのに時間がかかって、表現が分かりにくい部分もあるし、文字がびっしりなので読み進めるのも時間がかかる。
でも文章のエネルギーはすごくあって、途中で辞めるなんてことはとてもできず、続きが気になって仕方なかった。感想としてはとても面白かったです。
久しぶりの小説だったし、ドストエフスキーだし、長編だし自分でもかなりハードル高いなと思ったのですが、読んでよかったです。

ロシアに数年住んだ経験が、生かされたかというと「?」ですが、文中によく出てきたサモワールは、モスクワの語学学校に通っていた時の教科書の名前と一緒でとてもなじみ深く、登場人物のアレクセイという名も「あ、ドライバーさんの名前と一緒」などやはり親近感はあったかと思います。
人物名が愛称に変わると誰のことを言っているのか、わからなくなるなどありますが、文章自体は読みやすい方ではないでしょうか。

とにもかくにも、10年前に読めなかった本を読み終えることができて、今は達成感に浸っています。

また別の小説が読みたくなりました。

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