ちょこっと勉強会

特別支援学校に勤務する先生方と、以下のような勉強会を昨年度から実施している。
(以下、ちょこっと勉強会実施計画)

1 動機
・特別支援学校知的障害(軽度)に特化した研修や書籍が少ないと感じている。
・「研究授業どうしよう」「各校スポーツテストどんな感じで進めてる?」「不登校の生徒が・・・」など、悩みや雑談をする場がなかなかないと感じている。
・教師力や授業力を高めたいけど、あまり堅苦しい研修会やセミナーに参加するには抵抗ある人も多いのではないかと感じている。
→特別支援学校(主に高等部)に関わる先生方の学びの場を設けることで、お互いの実践を紹介したり対話したりして教師力を高めていくことができれば良いと感じ、この会を立ち上げた。

2 目的
 明日からの特別支援教育の発展のため、教師力を高める。

3 対象 
 特別支援学校中学部・高等部に所属している教員経験2年以上の先生(原則)

4 開催期間・頻度・時間
・2023年2月から2024年3月31日まで
・毎月平日放課後2回程度だが、2名以上集まらなければ中止とする。
・1回につき1〜2時間(例 17:30〜19:30)

5 開催場所・方法
・スターバックス、コワーキングスペースなど(メンバーによる)
・zoomやLINEなどの利用も検討(メンバーによる)

6 その他
・会は定期的に企画するが、フル参加でなくても良い。
・参加してみて「やっぱりやめとこうかな・・・」と思ったら遠慮せずすぐ退会してよい。
・2024年3月31日をもって解散する。
・メンバーの追加については要相談の上、最終的に責任者(菊地)が決定する。


今年度は計6回開催した。メンバーは自分を含めて10名(2024/02/17時点)

以下、今回の勉強会の学びをアウトプットさせていただく。

ちょこっと勉強会⑥ 2024/02/15

■中学校×特別支援教育(情報交換)
・特別支援学校の「大変さ」は、個に応じた教材準備。教科書はほとんど使用しない。毎年、受け持った学年・学級で新たに教材を作成することが多い。
・その年の人事によって、保健体育の免許がなくても体育の授業担当になることがある。

■中学校→特別支援学校への進路指導について
・進路情報の提供や進路指導は親学級の先生が行う。進路指導主事は外部とのやりとりを行う。
→親学級の先生がどれだけ特別支援学校の情報を持っているかで、生徒や保護者に伝わる情報が変わる。
・中学校→産業技術専門校というケースもある。
・参加者Aの中学校では本人の意思を尊重している。支援級の先生と保護者でよく話ができている。
→改めて特別支援学校の入学後の様子や卒業後の進路については更に詳しく伝える(知る)必要があると感じた。
・障害者雇用の実際(一般雇用と比べて給料が低いこと、学校への求人ではなく、実習し高評価を得た生徒への指定求人であることなど)について、理解が不十分。

■参加者Aの学級の生徒について→特別支援学校の実際
・言葉のキャッチボールがイエスノーのみ。特別支援学級へいくことがベストかと思うが、保護者に納得してもらえない。保護者は障害受容できていない。
→本人が「どうしたいか」が大切。
・担任は本人に支援学級と通常学級のどちらがいいか聞いたか?
→本人には聞けていない。「親学級のみんなといたい」とは言っている。
・参加者Bが卒業させた生徒の事例
 似たように普通高校か特別支援学校かボーダーの生徒だったが、自分の意思で「普通学校ではやっていけない」となって特別支援学校への進学を決意。特別支援学校3年では生徒会長をし、充実した3年間を過ごし、一般就労。現在も順調に働いている。
・参加者C
  生徒が輝ける場所が大切だと感じる。特別支援学校での生徒たちをみていると、こちらで過ごす方が自己肯定感を高められると感じる。
・参加者D
 子供が楽しんでいることが大切。楽しんでいれば、保護者もその事実から考え方が変わるのではないか。

■校務分掌組織について
・学習指導部の保健体育係で県障害者スポーツ大会の参加計画、知体連係でハートピック大会の運営や参加計画を担当している。
・保健体育主任は業務量が割とあるが、管理職の決定ではなく年度はじめの教科係の中で話し合って決めている。
→各校の校務分掌組織や人事決定の方法を参考に、管理職に改善案を提案する。

以上です。ここまで読んでいただきありがとうございました。
ぜひ、ご意見やご質問などコメントお願いします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?