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ひとり暮らし ☆86

今日は、今年初めてトマトと玉ねぎのマリネを作った。砂糖と酢とオリーブオイルと醤油少々で作るシンプルなマリネ。

夏の間は、これを冷蔵庫に常備しておいて、後はスーパーで値引きの刺身でも買えば、十分な酒の肴になる。トマトのマリネは飽きないし、塩も使わないので健康に良い。

因みに冬の間は、ずっとオデンを常備している。立派な大根が安くなるし、後は人参、油揚げ、さつま揚げ的な練りもの、竹輪、コンニャク、ゆで卵、豆腐などを継ぎ足し、継ぎ足しして、

もう1品か2品、刺身やら肉類をプラスしている。

ついでに言えば、職場には弁当を持って行ってる。カレービーフシチュー(鶏のむね肉を入れているからビーフではないが、見た目は変わらない)、ホワイトシチューのローテーションで、1回に4食分作る。

弁当の下にご飯100~150g程敷き、その上にオートミールを大さじ3杯掛け、更にカレーなどを掛けて、凍らせる。

同僚からは「マメですね」なんて褒められたりするが、なに簡単である。玉ねぎは大きく切るし、じゃがいも、人参も皮を剥かない。肉も大きく切って入れるので、作るのに1時間も要らない。これで昼食は4~5日分足りるのだ。

鶏むね肉は2kg1000円くらいの冷凍もので、計算すると高目にしても1食150円。

伊藤園の麦茶も自分で煮たのを持って行く、1袋に54パック入っていて、1パックで1.2Lくらい作れる。1袋180円くらいの時に買うから、600ccは1.7円ほど。燃料費を入れたとしても、私は昼食代に160円くらいしか使っていない。

まあ、飽きないようにいろいろ工夫はするが、このような食生活で、私は多額の借金を返済したし、肥満もせず、健康にも留意し、ちょくちょく温泉にも行くし、カフェにも足繁く通い、まあ何とか過ごしている。


この調子なら私は無事に暮らせそうだし、少しは蓄えも出来るかも知れない。

私は今一人暮らしであるが、勉強している事にも単身世帯の増加は関係してくる。

そもそも私は何を学んでいるのかと言えば、ソーシャルワーカー的な世界について勉強しているのだ。

まだ、明確な目標は定めていないのだが、精神保健福祉とか、社会福祉に興味がある。

精神保健福祉については、母がレビー小体型認知症に罹ってからその方面に興味を持ったし、

社会福祉には、私自身が国に助けて貰ったので興味を持った。

私は一人暮らしだが、単身世帯は年々増加傾向にある。

でも、それは悪い事とは限らない。実際に、単身で暮らすお年寄りに家族と暮らしたいかと質問すると、なんと70%以上の人が、1人で良いと答えているのだ。

現代社会において、特にこの日本では一人暮らしするのはそれ程不便を感じなくてすむのだ。

でも、人にとって本当に快適な暮らしとはどんな形態なのだろうか?夫婦2人で暮らして、子供が2人くらい居て、やがて巣立って何処かで暮らしている・・・それが普通の形だろうか?

でも、これだって普通のようだが、そんなに歴史は長くないのだ。

私は3年前、施設で半年くらいお世話になったが、自立せねばならないからそのように動いたが、

本当の事を言えば、このまま施設でずっと暮らしても良いかなと、ちょっと思った。共同生活も慣れれば悪くないのである。実際に選択肢としてシェアハウスも探してみたが、帯に短し襷に長しだったから、止めて、やはり一人暮らしを選んでいるのだけれど。

アメリカの都会では家賃が馬鹿高く、1人で家賃を払えないからシェアハウスのような形態が流行るのだろうが、東京や、その近郊都市では、探せば家賃が安くて良い部屋はあるので、

シェアハウスは限られており、そんなに選べない。


私は浮浪者となり、役所に泣き付いて、その施設に案内されたが、運が良かったと思う。

実は、役所に行く前、金が全くなかったので、日雇いの仕事を得ようと職を求めて、山谷の方まで行ったのである。

だが、私が辿り着いたのは、時間がだいぶ遅かった。その日の手配はとっくに終わっていたから、翌日の朝そこへ出直さなくてはならなかったが、

その街は馴染みがなく、暗く、不気味だった。土地勘がないので、夜に何処で過ごして良いか分からず、なけなしの金を使って、元にいた街へ引き返したのである。

それが、私の人生の岐路であったと思う。

もしも私があのまま山谷で1晩過ごして、日雇いの仕事にあり着いていたら、私はその後、どんな道を辿ったものか?

1日働いて、数千円くらい稼いで、安宿見つけて、そこに住み着いたのだろうか?たぶんカツカツの余裕のない暮らしを続けて悶々としていたかも知れない。

そういう事を想像すると、ちょっとゾッとするのである。

単身世帯は増加傾向だ。2020年でも38%もいるのである。

もしも1人で暮らして、問題を抱えている人がいたら、少しでも力になってあげたいとも思っているのだか。

まだ、道は決めていない。

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