ストレートが来ると思ったら床に穴が空いた
灼熱が息をするようになってきたこの頃。
もっぱら外に出ずに読書ばかりしていると夏真っ盛りという事も忘れてしまいます。
そんな三連休に読んだのは
井上夢人 「ラバーソウル」
ピンとくるかたも多いのではないでしょうか。「ノルウェーの森」も収録されているビートルズのアルバムタイトル。
本屋でまんまとタイトルにつられました笑
最近少しづつミステリーに手を出していふ私は井上夢人氏の作品を初めて手に取りました。
何かの取り調べのように様々な人物の供述で展開されていく物語。
これもまた小説であることをこの上なく発揮した作品でした。
ただ切ないだけでは表せない、その埋まることのない溝のどちらから物語を見ているかは読者次第かもしれません。
ミステリーであってミステリーでない、ジェットコースターに乗りながらsf映画を見ているようなどこか落ち着かない感覚は束の間。
胸ぐらを掴まれるが如く本に引き込まれました。
そして感情描写が溢れ出んばかりに豊かでした。
各々が語っていくんだからそりゃそうなんですけど主観的に語られていくのは偏狭さもあり好きでした。
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