お嬢様学園の転校生3
遠藤:楽しみだな
???:君かわいいね
遠藤:なん、何ですか?
不良:今暇?
遠藤:いいえ
不良:俺暇だからさぁ遊ばない
遠藤:結構です。
不良:いいじゃん遊ぼうよ
遠藤:待ってる人がいるんで
不良:釣れないな。楽しいことしよう
遠藤:いい加減にしてください。
バンっ
近くにあったベンチを蹴る。
不良:うるせぇな。俺の言う事を聞かないと痛い目見るぞ
遠藤:(怖い、誰か助けて)
遠藤は怖くて震えている
不良は遠藤に詰め寄っていく。
???:おい
不良:なんだ💢
遠藤:〇〇?
〇〇:俺の女に何してるんだ
不良:はぁ?
遠藤:俺の?
〇〇:てめぇこんなことしてただで済むと思ってるのか
不良:なんだてめぇ引っ込んでろ
〇〇:お前余の顔を見忘れたか
不良:あぁん?
不良はじっくり〇〇の顔を見る
不良は慌ててる
不良:お前あの"剣舞大将"か?
〇〇:そうだが、さぁどうする?
不良:す……すみませんでしたーーーーー
不良は走って逃げる。
〇〇:ったく、
遠藤:あ、ありがとう〇〇
〇〇:気にするな。それより大丈夫か?
遠藤:うん大丈夫、怖かったけど
〇〇:すまんな。お嬢様にこんなことをしてしまって。これが俺の日常なんだよ
遠藤:ううん、そんなことないよ。ちょっとかっこよかったけど、
〇〇:おう、ありがとう
遠藤:それより剣舞大将ってなに
〇〇:異名だよ異名
遠藤:異名?
〇〇:お嬢様日常はわからないと思うが、俺はここらへんの地域で喧嘩しまくって、てっぺんになってついた名前だ
遠藤:へぇ~それってエジプトのクフ王みたいだね
〇〇:あ?うん?お、おう
〇〇:(何言ってるのかわからねぇ)
〇〇:あ、これ買ったんだ食え、
みたらし団子を渡す
遠藤:あ、いただきます。あ〜〜〜む
遠藤:ウンマ。あむあむ〜〜〜最高。こんなもの初めて
〇〇:それ好きか
遠藤:うん大好き❤一番好き
〇〇:そうかそうか
遠藤:おかわりある
〇〇:はいよ
遠藤:ありがとう。いただきます
〇〇:ところで、聞きたいことあるんだけど
遠藤:何?
〇〇:なんで庶民の楽しみを知りたいなんて思ったんだ?
遠藤:えっ〜〜〜と
〇〇:なんでだ
遠藤:いや、なんとなく知りたくなって
〇〇:嘘だな、顔が言ってる
遠藤:………
〇〇:さくら!!!
遠藤:ピクッ
遠藤:わかった
遠藤:私お嬢様やめたいの
〇〇:なんでだ
遠藤:うちの両親過保護で、自由がないの
〇〇:ほぉ〜〜〜
遠藤:家にいても勉強ぐらいしかしちゃだめなんだよ。
〇〇:なるほどなるほど
遠藤:外出するっていっても、お金もちのパーティー、家族しかいない無人島。もうつまんないの。ずっとずっと拘束されてるの両親に、今まで育ててもらったことは感謝してるけど、このままだと、私何もわからずに大人になっちゃう。そんなの嫌なの
〇〇:そんなときに、俺がやって来たと
遠藤:そう。だから、君ならこんな日常を変えてくれると思ったの。だから、お願い。私をどこか遠くに連れって。
〇〇:はぁ……断る。
遠藤:なんで?
〇〇:お前両親を裏切る気か
遠藤:でも
〇〇:でもじゃない。お前は憎たらしいかもしれないけどな。両親にしては命にかけても守りたいものなんだぞ
遠藤:うん………
〇〇:そんな両親を裏切る手伝い俺にはできねぇ
遠藤:………
〇〇:でも、安心しろ。連れ出さないが、開放してやる
遠藤:え?
〇〇:お前の家案内しろ。
遠藤家
〇〇:ここか
遠藤:うん
〇〇:よし
ガチャ
遠藤:ただいま
母:さくら
父:今までどこ行ってたんだ
遠藤:ごめんなさい
父:ったく。お前は遠藤リゾートの娘なんだぞ
遠藤:ごめんなさい
父:で、誰だ君は
バチッ………
〇〇がさくらの父を叩いた
遠藤:〇〇!!!
母:あなた!!!
バチッ
さくらの母も殴る
父:君を何をするんだ
〇〇:申し遅れました。岡倉〇〇と言います
母:そんなのどうでもいいわ。警察呼ぶわよ
〇〇:あぁどうぞ呼んでくださいよ。その前にさくらを開放しろ
父:どういうことだ
〇〇:こいつは俺に助けを求めたんだ。自由になりたいって。来る日も来る日も勉強やお金もちのパーティーだけの生活はもうやだと
父:君にはわからないことだよ。この子はいづれ遠藤リゾートを継がなきゃいけないんだよ。
〇〇:さくらはお前らの道具じゃないんだよ。
母:はぁ?
〇〇:将来どうこう、ふざけんじゃねぇよ。それがさくらの幸せか?違げぇだろ。親ならよさくらのやりたいこととかよ、叶えてやるもんじゃないのかよ。それこそ、親のあり方ってもんじゃないのか。
父、母:………
〇〇:それに世間知らないやつが会社継げねぇよ。ぜってぇ失敗するぞ。
〇〇:はあはあ、以上です。警察呼ぶなら今ですよ
母:さくら
遠藤:私青春してみたい。カフェに友達と行ったり、部活してみたい。
父:さくらごめん
遠藤:お父様
3人で抱き合う
〇〇:ふぅ〜〜〜〜〜じゃ私はこの辺で
ガチャ
遠藤:あっちょっと待ってて
ガチャ
遠藤:〇〇待って
〇〇:何だよ、家族団欒の時間だろ
遠藤:あの……ありがとう
〇〇:お前が助けてほしかったから助けただけだぞ
遠藤:本当に、ありがとう本当に
ピューーーン
少しの沈黙のあとに風が吹きスカートがめくれる
〇〇:おお
遠藤:キャッ
〇〇:ピンクかピンクはいいぞかわいいな
遠藤:〇〇……ゴゴゴゴ
〇〇:桜色ってか、ハッハッハ
遠藤:〇〇!!!!!!!
ゴンッッ
思いっきりぶん殴る
〇〇:うげーーー
遠藤:最低
立ち去ろうとする
だが、途中で立ち止まる
遠藤:明日私の家に7時30分にきて
〇〇:え?
遠藤:い い か ら !!!!
〇〇:はい!!!
〇〇:まぁ解決したしいいか
プルプル
〇〇:もしもし
上司:悪い今日休みが出て、これから来れるか?
〇〇:はい今行きます
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
上司:悪いね
〇〇:いえ、大丈夫です
上司:じゃ誘導頼むよ
〇〇:はい
〇〇は工事現場の誘導をしていた
そこに1台の車の止まる
???:すみません
〇〇:はい、申し訳ございません。この道は通行止めでして
???:奥に家があるのですが、
〇〇:でしたら、Uターンしていただいて、左の道に行っていただいたら、この道にまた戻りますので
???:わかりました。
〇〇:申し訳ございません。
車はUターンしていく
???:すみません。お嬢様
???2:いいわ、
???2:(あいつガチの貧乏人じゃん)
翌朝
ピンポーン
遠藤母:おはよう。〇〇くん
〇〇:おはようございます。あと、先日はすみませんでした。
遠藤母:いいのよ。さくら!!!〇〇くん来たわよ
遠藤:は〜〜〜い。ごめん。行こう。いってきます
〇〇:いってきます
遠藤母:いってらっしゃーい
〇〇:いや〜まさか、こんな美人と登校できるとはな
〇〇はスキップしながら歩く
遠藤:いや、そんなことないよ///
〇〇:今日も楽しむぞ
遠藤:学校嫌じゃないの
〇〇:いや、働くよりは増しだぜ
遠藤:ふ〜〜〜ん
〇〇:だいたいよ。学校楽しくないのか?
遠藤:だって、勉強しかやらないよ
〇〇:まぁそうだけどよ。部活とか学校行事いろいろあるだろ
遠藤:まぁね
〇〇:でも、俺は一日一日を大切に生きていくのが、俺のモットーだからな
遠藤:やっぱおもしろい。
〇〇:え?
遠藤:おもしろいって言ったの
〇〇:あざっす
教室
ガラガラ
遠藤:おはよ………う?
遠藤が唖然とする
〇〇:おはよう。みなさん今日も1日頑張りましょう!!!
〇〇:うん?
教室の黒板には
貧乏人は来るな
泥臭いのがうつる
汚いから近寄らないで
などの悪口が目一杯に書かれていた。
遠藤:〇〇?
〇〇は何とも言えない表情をしていた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?