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【備忘録】FPについて振り返る

表題について唐突ではありますが、私が勉強した資格のなかで実益もあっておススメだなって思う資格、それはFPという正式にはファイナルシャルプランナーという大切なお金に関して税金、金融商品(基礎知識)等を学ぶ資格です。最近、政府が貯蓄から投資へ誘導を促すために金融商品に対する税制優遇を拡大する政策が話題になることが多く、資格取得者は学習した投資全般の知識で他者へ資産運用のアドバイスを行うことも…。またSNS、YouTube等で投資商品の説明や自身の運用状況を解説しているのをよく見かけます。

但し、この投稿では投資に関することにはほぼ触れず、それ以外に感じてもらえそうな有益な点について書いています。また振り返りとして投稿しましたが、もし読まれた方は教材を販売したいとか金融商品の相談や取次ぎだとか胡散臭い意図は有りませんからご安心ください。


税を理解してみると日本社会の仕組みを深掘りしたくなる

まずは税金の一つ所得税の計算過程について。少し大雑把ですが生活の糧になる収入はその受け取る源泉の違い(ex.給与収入、不動産収入)により区分されていて経費を差し引くことができたり、同じ収入の中で儲けと損を相殺(損益通算といいます)できるものもあります。これらを調整した後の金額を合算したものが所得でここからご家族の状況、掛けている保険等に応じた所得控除を差し引くことができます。所得控除された後の金額(これを課税所得といいます)に税率がかかり税金を国に納付することになります。

日本の税金は約50種類あるそうです。私は税金を理解することで社会の仕組みを深掘りするきっかけになりました。FPの勉強では税の仕組みを体型的に学習し、上位の級ほど理解が深まる学習内容ですから、学習後はニュースや新聞等で取り上げられる政治・社会問題を深掘り、確定申告を行うハードルも下がり、また税を節約する方法(≠脱税)も自然と理解できるようになりました。国税庁の税についてサイトを覗いてみてください😊↓

活用の仕方

自分が実感したことを2つだけ記載します。

  • 生活キャッシュフローの見直し
    だいぶ昔のことですが勤務していた会社に出入りする生命保険会社のセールスに言われるまま入っていた自分の保険、子供の学資保険は全て解約して勤務していた会社のグループ保険に一本化したことがありました。生活費、学費から必要保障額を算出して加入の検討をという販売員のセールストークを真に受けるととんでもない保険料になるので生活キャッシュフロー(≒家計簿)を作って、最低限の保障でシンプルな保険に変更しました。この保険は毎年更新する定期保険契約で配当の形で保険料が戻ってきます。子供の教育費が終わった今ではグループ保険も見直し、死亡保障額を減額しその分を所得補償保険に充てています。

  • 所得控除を理解して税を節約              
    例えば老後の年金に備える目的があるならiDeCoという金融商品があります。生活キャッシュフローを作成したら、使わないし積み立てしておきたいなと思われるなら、ぜひお薦めしたいです。単に預金から振替えるのでは何の税の恩恵もありませんが、iDeCoで積み立てることで所得控除されるメリットがあります。尚、iDeCoは投資商品であること、一定期間払い出しができないことは理解しておく必要があります。この他、NISAも併用することでも更にメリットを享受できると思います。

自分で勉強することのメリット

このようなお金の相談は金融機関、ファイナンシャルプランナー、税理士などに聞くこともできますが、金融商品を売りつけられるんじゃないかと警戒心を持ちつつ聞きに行くくらいなら、FPの試験勉強すれば自分のものとして理解することができますからぜひお薦めしたいです。

尚、ファイナンシャルプランナーを生業としたり、金融機関勤務の方は社内で推奨され名刺などに記載して信頼度UPするなんて効果も確かにあるかもしれませんが、私は他人様のお金について結局親身になって提案することはできませんでした。

資格取得は2つのルートがあります

私がFP1級に合格したのは今から15年程前ですが、今も受験方法に変わりはないようです。「金融財政事情研究会(きんざい)」、「日本FP協会」という2つの団体があり金融機関に勤務していたことで「きんざい」の方で3級から始め、2級→1級と階段を上がっていきます。1級の実技試験は面接試験があり口頭質疑がありますが、前ステップの学科試験に合格できているはずですから面接試験もまず大丈夫でしょう。もちろん入り口の3級でも学習効果は期待できますが興味が一層深まれば上位資格を目指してみるのが良いでしょう。

尚、2つの団体はいずれに合格しても国家資格ですからどちらでも良いと思いますが、金融機関に勤務していない場合は「日本FP協会」で受験するのが一般的でしょう。ちなみに私は日本FP協会の試験を受けたことはありません。

不確実な時代ですがお金や税金の知識を有効活用して“できれば“世の中をうまく渡っていきたいものです。



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