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「量か質か」に対する私の考え(2024/02/16)

 先日、「量か質か?」といった話題が出てました。私なりの考えを述べたいと思います。

 私は、30代後半に初めて簿記を学び、日商簿記3~2級と取得。そこから更に税理士試験の簿記論財務諸表論という科目の学習に挑戦し、40過ぎて、その2科目を取得しました。

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 税理士試験のことを全く知らない方にとっては、「簿記論?何それ?日商簿記の延長?」という感じかもしれません。試験範囲が異なるので一概に比較できないのですが、難易度は日商簿記1級に近いと言われています。(私は1級は持っていません。)

 この試験の難しさは、「年一回の競争試験であり、合格率が例年10%台」ということです。国家試験なので、受験会場に集まってくる人たちもそれなりに本気で勉強してきて来る人達の割合が多く、その中の競争で勝っていかなくてはならないので、必然的に圧倒的な勉強時間の積み重ねが不可避になります。

 ちなみに私は簿記論は3回目の受験、財務諸表論は1度目の受験で合格しました。受験当時は、SNSで税理士受験生がつながるコミュニティに参加しており、それぞれ仕事や家庭環境も異なりますが、子育て中ではない人であれば、土日は8時間以上学習している人もザラにいました。

 その中でも話題になっていたのですが、「勉強は量か質か?」という問題。これは、本気で受験に取り組んでいる人たちの間では、「質は、圧倒的な学習量の後についてくるもの」という共通認識があったように思います。私も、受験1~2年目のころは、「量か質か?」と考えていた時期がありましたが、自身の受験生活を経て、「量か質かの二択ではない」という考えに至りました。

 勉強に限らず、スポーツだったり、その他の様々な技術に関して、「初心者」の状態から始めるのであれば、スタートからしばらくの間はとにかく「量」をこなすことが上達(質を高める)に必須であり、その先は「量×質」の話になっていくのかなと思うようになりました。

 似たような趣旨のことを、バスケ指導者でvoicyパーソナリティでもある高校教師の三原学先生も仰っていたと記憶しています。当該放送を探そうとしたのですが、見つけられませんでした(すみません)。

 合格した年度の受験期間(2021年9月~2022年8月)だけはアプリで学習時間を記録していました。それ以前の期間は記録していないので分からないのですが、合格した年度の学習時間は、トータルで約1,200時間だったようです。(下記画像は、勉強時間記録の一部抜粋です。)

 この年よりも前の年度も勉強してきているので、受験期間トータルだと、2,000時間は超えているのかと思うのですが…


月ごとの勉強時間


 私はここまで長い時間を勉強に使ったのは人生で初めてで、いや、勉強以外でも、何かひとつのことにこんなに時間を使ったことはなかったですが、この記事で何が言いたかったかというと、「圧倒的な量をこなすことで初めて見えてくるものがある」という世界観を体験したため、その経験は自分にとっては大きく貴重な経験だったので、それをお伝えしたかったのです。

 (・・・収入UPに活かせてるかどうかというのは別問題ですが^^;)

 努力家の方々は、そういった経験をもっと若いころにされているのだと思うのですが、ある程度の年齢いってからそれだけのリソースを投入するなら、それに見合うリターン(収入UP?)がなければ、私みたいなやり方は、ちょっと愚か者の扱いをされてしまうかもしれません。そういった客観的事実も自覚しつつ、そういう経験しましたという話でした。

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