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テレビの情報は作られていると実体験で感じた話(2024/02/28)

 「そんなこと、お前に言われなくてもわかってるわ!」というツッコミを受けそうなタイトルですが(笑)。

 私自身はマスコミ関係者ではなく、親族・知人にも関係者はおりませんので、全く内情を知らない一般人として執筆しています。

 ネットを手軽に使えるようになった20代後半くらいからでしょうか、うすうす「テレビで放送される情報は操作されている」とは、漠然と思っていました。バラエティ番組の「やらせ問題」等には、正直あまり興味はなかったですが、例えばニュース番組等での街頭インタビューは、その番組の報道したい方向性の意見の人を集約して編集する、などは行われているのだろうな、と思っていました。

 ネットニュースなどでも、閲覧数を稼ぐためにタイトルが意図的に誤解を誘導するようなものである場合もあったりすると感じます。テレビもネットニュースも、基本的には営利企業が行っている事業であり、広告収入モデルである以上、仕方ない部分があります。

 本題に入ります。

 数年前の話です。鉄道の新駅開業を控えた場所があり、子供たちが見たいというので連れて行ったことがありました。その日は新駅の開業前日ということもあり、テレビ局のカメラマンが何人かいました。駅前ロータリーには、開業前ということで進入禁止のロープが張られており、駅の近くまで行けないようになっていました。

 ロープの外側から様子をうかがっていると、カメラマンの一人がこちらに近づいてきて、声をかけてきました。「子供たちが駅を見ている様子を撮影させてほしい」とのことだったので、保護者として承諾しました。

 すると、カメラマンはロープを超えてロータリーの敷地の中に入り、子供達にも中に入るように促してきました。報道関係者にはロープの中に入れる許可が出ていたのだと思います。テレビに映る「画」的に、すぐ近くで駅を眺める様子の子どもたちを撮りたかったのだと思いました。

 「シナリオ」と言っては盛りすぎですが、カメラマンから簡単に「ここからここまで歩いてみて」などと指示があり、その通りに動いたり言葉を発したりして、そのカメラマンが「撮りたかった画」が演出されました。(無事に放送していただけましたw)

 というわけで、ニュース番組の簡単な差し込み映像でさえ意図的な演出があるわけですから、もっと大きな内容の報道のときには、背後にもっと大きなものが動いているであろうなということが読み取れました。

 また、先日は災害ボランティアに参加した夫の話を聞いた感想を記事にしましたが、こういった災害ボランティアにも、「テレビでは報道されない陰の部分」があるのだなと痛切に感じました。

   当たり前の話ですけど、テレビには「尺」があるわけで、限られた時間の中で優先順位が高い(≒人目を引く、ニーズがある)映像を使っていく必要があるわけですよね。そう考えると、お茶の間が求めている「ボランティア頑張りました→被災者の方からの感謝の言葉」の映像が使われるわけですよね。

 テレビに限らず、どんな媒体でも、その情報の奥にあるであろう真実を自分で考える習慣は大切だと思いました。


 


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