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9.19 「国葬を考える」まとめ

気になったフレーズだけ。
石川健治(憲法学者)→内閣府設置法を根拠に国葬令は出せない。同法は組織法であり、任務を明確化する法。国民に影響を与える作用法ではない。

片山杜秀(政治思想史研究者)→ 国葬は、天皇なき愛国(現在史上的愛国=ファシズム)への一里塚。天皇に抑圧された権威・権力への欲望(将軍的欲望)が平成後期から形になってきた。原因は上皇の権威減退だ。これが天皇への畏れを後退させた。

國分功一郎(哲学者)→自称学者による政権擁護に、アカデミズムは沈黙するな。ハンナ・アーレントは、司法・学校・マスコミ(権力の及ばない領域)に政治はかかっている、と指摘している。

白井聡(政治学者)→財界、マスコミ、国民も内省し、危機を脱せ。アベノミクスは事実上第一の矢だけだった。豚ヅミの日銀預金は、景気が良くないから金利を上げられない。結果、円安になっている。現状に国民も加担した自覚を持つべきだ。

三牧聖子(国際政治学者)→国外の民主主義を否定する勢力に支持された安倍外交。アメリカの議事堂襲撃に参加したサンクチュアリ協会のムン牧師は、「日本のトランプがサタンに殺された」とSNSに投稿した。民主主義という普遍的価値を共有を強調し、日米同盟を強化したことと実態は異なった評価だ。

山口広(弁護士)→これ以上苦しむ信者を増やすな。安倍さんの「敬意を表する」という言葉は、教会に説得力を与え、信者をさらに苦しめた。政治家は襟を正し、教会と縁を切れ。

山口氏の話を受け石川健治→国葬は統一教会にお墨付きを与える機能がある。この点を含め、考える必要がある。

まとめ
参加者から「吉田茂の国葬は小学生皆、訳もわからず黙祷した」とあった。今回、服喪は国民に課せられないが.右へ倣えの現場判断は予想がつかない。中止または内閣葬が落とし所だ。
昔見たインド映画「ムトゥ踊るマハラジャ」でのセリフ「寺院は心の中にある」が本当の姿と思う。

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