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もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

何十年ぶりに小説を読みました。読む前は野球部のマネージャーの仕事と言えば雑務・掃除や道具の管理と手入れ、部員の成績管理、日程管理など縁の下の力持ち的な仕事なのにどのような構成になっていくのか?マネジメトが必要なの?と思っていましたが読んでいくうちにどんどん内容に引き込まれマネジメントと青春を融合させた作品で終盤には柄にもなく涙してしまいました。また40・50代の方はご存知だと思いますが主人公がみなみであったためもしかしたらTVや漫画で昔あった『タッチ』をイメージした作品なのかなと思いましたが小説に出てくる登場人物の何人かはAKB48のメンバーがモデルであった事に驚きました。
自己紹介でも私の趣味の一つである漫画を紹介させて頂きましたが昔は小説を読むことも好きでした。何十冊も読みました。特に歴史ものが好きでもう20年も前の事なので著者は忘れてしまいましたが武田信玄や織田信長が登場する戦国時代、中国の歴史も好きで三国志や水滸伝は何度も何度も読み返した記憶があります。さて本題に戻りますがではなぜ今回『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーのマネジメントを読んだら』を読むことになったかと言いますと、今年の4月から社内研修でマネジメントについて学びはじめ上司から勧められた事がきっかけです。
本作を読んでの感想ですが、野球部のマネージャーがドラッカーのマネジメントを学び野球部のチームという身近な組織を女子マネージャーのみなみが最初は気持ちも方向もバラバラであった監督、野球部員、女子マネージャーをマネジメントを用いて同じ気持ち方向に向かせ甲子園を目指し地区予選を勝ち進んでいき甲子園出場を叶えてしまう青春もありながら、マネジメントの力のすごさを実感させてくれた作品でした。また作中の所々でマネジメントとはこうあると書かれていましたが、私が作中で特に印象に残った言葉があります。1つ目は『成長には準備が必要である。いつ機会が訪れるかは予測できない。準備しておかなければならない。準備ができていなければ、機会は去り、他所へ行く』正しくその通りであり実は私も日頃から心掛けていた事でありなぜかと言いますと私の大好きなサッカー選手である本田圭佑選手が『試合に勝つためには準備が必要であり準備しておかなければ結果はでない』と言っていたからです・・・私の記憶が間違っていなければ・・・。その言葉は私にとってとても印象に残る言葉であり本田圭佑選手もマネジメントの大切さマネジメントを通じて監督、スタッフ、チームメイトをマネジメントし強い組織作り、優勝に導こうとしていたんだなと。ますます本田圭佑選手を好きになってしまいました。
2つ目は『人のマネジメントとは、人の強みを発揮させる事である。人は弱い。悲しいほどに弱い。問題を起こす。手続きや雑事を必要とする。人とは費用であり、脅威である。しかし人は、これらの事のゆえに雇われるのではない。人が雇われるのは、強みのゆえであり能力のゆえである。組織の目的は、人の強みを生産に結びつけ、人の弱みを中和することである』私自身今まで人をそんなふうにとらえたことは無く考えたこともありませんでした。勉強にしてもスポーツにしてもどちらかというと強み(長所)はできるからそれほど勉強や練習をしなくてもなんとかなる。逆に弱み(短所)を改善しなければテストで良い点数が取れない、左足は蹴れないから何回もシュート練習しないといけない考えでした。ですがこの言葉を知った時、マネジメントとはこうあるべきなんだと勉強させられました。
またサッカー選手を例にしてしまいますが、元イングランド代表の某選手は武器である正確なシュート、フリーキックを何度も何度も繰り返し練習し自分の強みを更に伸ばした。元アルゼンチン代表の某選手は武器であるドリブル、キープ力を何度も何度も練習し自分の強みを更に伸ばした。だから世界的有名なスター選手になったんだ。先日行われたマネジメント研修の講師も例えとして野球の大谷選手がなぜ活躍しているか分かりますか?と質問がありました。理由は自分の強みを発揮しているからであると言っていた事を思い出しました。本作でも女子マネージャーのみなみが監督、野球部員、女子マネージャーのよい点(強み)を探しアウトプットを、組織の成果に結びつけていました。私自身のマネジメントは、弱みを少しでも改善することに捉われ強みを発揮させることができていなかった。結果、残念ながらマネジメントができていなかった。
最後となりますがまずはこの作品を紹介してくれた上司に感謝します。またマネジメントを学ぶ場を設けてくれありがとうございます。正直、本作を読んだからすぐにマネジメントを実践し組織の成果に結びつける事は難しい、小説通りにマネジメントする事は簡単ではない事は分かってはいるが、自身のマネジメントによって人や組織は変わる事への気づき、マネジメント!とは何かについて少なからず勉強できました。会社のためもちろん自分自身の成長のため、そして部下の成長のためにもマネジメントを実践し会社の中で1番の営業所になれるよう頑張ります。
マネジメントについて学びたいと思っている方たちには是非お勧めの一冊です。

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