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【詩】夏空ふぉとぐらふ

あなたのいない何度目かの夏
恋人たちの海には近づけず
家族連れのプールの水は
心にあまりにも冷たくて
ひとり山で空を見上げていた

この空の向こうに
あなたはいるの?
どうているの?
誰かの隣にいるの?
ボクの隣にはまだあなたの気配

照りつける太陽で目が痛い
涙が出るのは
太陽が眩しすぎるから
あなたもボクには眩しすぎたんだ
心はしぼんでいくのに
膨らむ積乱雲
ゲリラ豪雨に打ち付けられたボクは
止まない雨の中
針のように刺さる雨に
胸が痛い

あなたと会えない夏空の
青さなんてもういらない
爽やかな風ではなく
心はブルー

夕暮れを心に刻んで生きていこう
そう思ってボクはカメラを構えた

#夏の写真

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