「無答」くんと「誤答」くん

サンクコスト
失敗を失敗として無かったことにする。
コストを回収しようとして沼にハマる。
ギャンブルでは、「勝つまで帰らん」ということでしょうか。
「欲しがりません、勝つまでは」
という標語は、勝つという将来が保証されていることを前提としているのでしょう。
勝たなかったらそれはサンクコストとして、次に行こう!「覆水盆に返らず」
【故事成語でわかる経済学のキーワード
梶井厚志】

「誤答」は「コスト」か
学習の過程においての「誤答」は有益な情報といえる。
学習の「結果」としての「誤答」は「汚点」として残るのだろう。
それならば、いっそのこと「無答」として、「別の問題に取り組む」もしくは、「なかったこととしてスルーする」という方策もあるだろう。
しかし、たかが、「授業中の問答」「練習問題としての宿題」でスルーして、「定期テスト」「実力テスト」「入学試験」に立ち向かう実力が育つのだろうか
「定期テスト」までに「誤答・無答」を引き摺らないよう自分を観察する、メタ認知を育てるべきではないか?

アブダクション
色々な事象から認知を拡げて、確定して、共有して使えるように「誤答」による「すり合わせ」を授業中に体験しよう。

「私の彼氏ってeasyなの」
「アイツの立ち姿はリアルだぁ」
という生徒に出会いました。
easy → やさしい →  優しい
と認識してたのですが、笑われて認識を修正します。
リアル →  現実的 → カッコいい
と認識していました。これは、確認しなければわかりませんでした。

幼い頃、言語に出会ってからこの「アブダクション」を繰り返して学習して成長するのですが、
「間違うと笑われる」
「正解しか許されない」
を先に強学習すると「無答が安全」と学習してしまいます。

社会常識として「誤答が許容される」安心感を育てたいですね。
学校社会から一般社会に出ても安心感はほしいですよね。

むのたけじさんの
一度も失敗しないことは自慢にならない。それは上手であるだけだ。10回失敗して11回立ち上がるなら、事はすでに成就している。
を共有したい。

教室はまちがうところだ
ISBN:9784901330404
作:蒔田晋治
絵:長谷川 知子
出版社:子どもの未来社
発行日:2004年05月

これをみんなで読み直したい!

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