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抽象化とイベントの振り返り

今回は7/23(日)に出店したことの振り返りについて、「個人的にイベントを設計するときに大事だと感じている点」を踏まえてまとめてみた。普段からイベントを運営していたり、人への情報の伝え方を考えていたりする人にとっては当たり前だったり、的外れだったりする点(その場合は意見をくださるとありがたいです。)もあるかもしれないがよろしければご覧ください。


なぜ今なのか?

まず、7/23に行ったイベントの振り返りをなぜ今頃になってまとめるのかと疑問に思われる方多いと思う。今振り返りをまとめる理由は主に3点ある。

まずは当時まとめていた振り返りに加えて、更なる課題や改善策が思いつきはじめ、もっと深く考えてみたいと思ったから。これは個人的に環境啓発やその他のイベントの手伝いをする中で得た学びと結びついてきたからだ。

またメンバーでの振り返りを来週に行うため、その前にわかりやすく必要な情報を伝えるためにまとめておきたかったからからだ。(イベント直後は時間が合わず振り返りをできていなかった…)

そしてある程度抽象化したことを具体例に落とし込むことで、少しでも本質に近づき、今後のkomecaraだけでなく様々な活動に活かせるのではないかと考えるからだ。

イベントを行う上で大切なこと

ここで、まず現在の私が大切だと考えている点について共有しておくと以下のようになる。

①ターゲットと目的を定め、それを明文化する。
⇒イベントで誰(ターゲット)を伝えたいのか、
どんな体験を届けたいのか、どんな変化を目標とするのか
①を達成するために、「目的やターゲットに合わせた
 仕掛けや工夫作りを行う。

出店内容
簡単に7月23日の出店内容についてもまとめてみた。

・「体・環境に優しい食べ物を広めたい」という想いで集まった  
 メンバー4人で活動。
・おこめとおからをメインに据えて、材料にこだわった手作りの
 お菓子を販売
・23RD FLEAI Marketに出店して販売した。

準備期間は約1ヶ月。その期間で繰り返し試作や広報活動、お店のデザインや作成物の準備を行った。


改めて7月23日の出店の振り返り

このことを踏まえたうえで改めて7月23日を振り返ってみる。(ここは個人的なまとめなので、次の「改善点」まで飛ばしていただいた方が良いかもしれない。)

「イベントを行う上で大切なこと」でまとめた番号ごとに整理してみた。

①komecaraメンバー同士でそれぞれの想いや目的を伝え、議事録は残したものの、明文化したのはおおざっぱなスローガンのようなものだけだった。「改善点」でより詳しく書くが、本来はターゲットとしたかったはずの人たちに働きかける仕掛けが少なかったように感じる。
⇒ターゲットと目的を明文化して共有した上でアイデアを出し合うことでより良い仕掛けづくりやPR方法をとれたのではないか。

②今回の出店で意識的に作ろうとした主な仕掛けと目的は以下の通りである。
(明文化してメンバー内で共有できていたわけではない)

・メンバーの想いを乗せたチラシ作り(紙で配布できた枚数は少ない)
・インスタを中心とした発信
            ⇩
 大学生や知り合いに当日訪れてもらうための告知・PR


・メンバーの想いやメッセージの発信
・レシピや材料のこだわりの発信
            ⇩
活動の意義や私たちが活動する必然性を表すもの

・材料を環境と健康に可能な限り優しいものにこだわる事
・可能な限り美味しく作れるよう試行錯誤すること
            ⇩
1,普段の食生活を見直す、問題を知ってもらうきっかけづくり
2,材料が限られても工夫次第で美味しいものを作れることを示す
3,(美味しいものを提供することで)感情に働きかけること

結果
そして当時出店した成果としては、以下のような感じだった。

・購入していただいた人数:30人前後
・お客さんのほとんどがメンバーの知り合いで興味を持ってくれた
 方々
・おこめやおからで作ったお菓子に興味を持ってくれた方は多そう
 だった。(アンケートの結果から)
             ⇩
購入して頂けた方には何か感じてもらえていて、一定数の成果
 あった??
・工夫次第でもっと多くの方に影響を与えられる可能性があった
 のではないか?

改善点

このようなことを踏まえると、「①ターゲットと目的の明文化」が足りず仕掛けや準備したものが効果的なものばかりではなかったと感じる。
今回は「仕掛けや工夫」についての改善点を3つまとめたい。

ターゲットに訪れてもらうための仕掛け不足
今回のPR方法はSNSが中心であったが、ターゲットは近くに住む大学生とお子さん連れだと話していた。であればビラを大学内に貼ってもらったり、付近の小学校や幼稚園・保育園のお母さんたちの手に渡るように工夫することもできたと思う。
またそのうえで、チラシに載せる情報の再検討も必要だった。今回載せた情報はメンバーが抱く伝えたい想いがメインだった。本来であれば見た人に「楽しそう!行ってみたい!」「美味しそう!買いたい!」と思ってもらう工夫が必要だ。例えば「おいしそうな試作品の写真を載せる」などの。
⇒来場してもらうための工夫と来てくださった方に働きかけるための工夫を混同していた

ただ今思いつく改善策は効果的とは思えないし、デザインも得意ではない。チラシを見た人の「心に働きかけるにはどうすればよいか」を考えることは今後の課題でもあると感じた。

今回の出店に際しメンバーが作ってくれたチラシ!!

また一つ工夫できそうだと感じているのは、来てくれたお客様の紹介でより多くの人に訪れてもらうことだ。今回のお客様の数人がアンケートで知り合いに共有したいという項目を選んでくれていた。今後は最低でも以下の2つの工夫をできたらいいなと感じているし、告知の時にもできることがあるはずだ。
実際にいくつか案もあるため、今後のイベント運営に活かしていきたい。

1, より多くの人に共有したいと思ってもらえるような工夫
 ⇒こだわりを増やし、より多くの人に、より大きな衝撃を
 与えられるようなイベント運営
2, 実際に共有してもらえるようにするための工夫
 ⇒イベントの頻度を増やしたり、わかりやすいように
 定期開催にする、次回から使える「人を誘ってきたら割引
 の券?」の用意など。


訪れていただいた方々に商品を買いたいを思わせる工夫の不足
今回商品を購入してくれたお客様は知り合いが中心だった。恐らく活動を応援したいという理由で勝ってくれた人も多かったのではないかと思う。これはとてもありがたいことであるし、いつもお世話になっている方も多く本当に感謝しかない。
だが、今後より多くの人に影響を与えるためには仕掛けや工夫が足りていないことも表していると感じる。FLEAI Marketというある程度多くの人が訪れる機会であったはずなのに、初めましての人からは、おそらく誰一人も購入していただけなかった。現在は具体的な改善策は思いつかないのだが、何かしら工夫をできなければ今後も同じような成果しか得られないとも思う。ひとまず思いつくのが「当日のPR方法の改善」であるので、そのことについては今後の活動で考えていければと思う。


伝えたいメッセージを伝えきれなかった
ここで書きたいことは、こだわりたいことにこだわりきなかったということである。

・メッセージを伝えるために貼った紙に載せる内容の組み立てをも
 っとこだわったり、メンバー内で「どうしたら伝わりやすいの
 か」を考えたかった。
・環境配慮というなら、商品を販売するときのゴミ減量にこだわり
 たかった。 
・口頭でのメッセージの伝え方。
 いかに無駄な言葉を省き順序だてて説明できるか。
 興味を持ってもらい主体的に情報を吸収したいと思ってもらえる
 ような話し方ができているか。また、一方的ではなく対話をしな
 がら伝えたいことも伝えるにはどうすればよいのか。

また、私がこのようなイベントをするときは、環境について継続的に意識するようになったり、考え続けるきっかけを作り出したいという思いがある。その結果、消費者や投票権を持つ一人としてだけでなく、社会人や生産者などより積極的に社会を作る一員としても環境を考慮するようになってほしいからだ。

これは自分の大きなテーマの一つでもあるから、そのためには「どんな工夫ができるのか」をこれからも考え続けてゆきたい。また今回挙げただけでもたくさんの仕掛けや工夫が思いつくが、これらを形にするにはかなりの時間もかかる気がした。今回は時間がなかったこともあり、ひとまず出店までこぎつけたという結果になってしまったが、活動全体の見通しや計画をもっと明確にすることも必要だと実感した。

抽象化+言語化をしてみて


今回、改善点を考えるうえで意識していたのは、自分なりに抽象化した大切な点を踏まえながら思考することだった。
改善点を改めて眺めてみると、当たり前だと感じたり、準備時間が短かったとはいえなぜその時に気づけなかったのかと感じたりすることばかりだ。ただそれはある意味、普段の自分の行動や考えを客観的に見れていなかったり、目的を明確に意識できていないことの表れでもあると思う。そう考えると「大事な点を抽象化してみること」、「目的を達成するための工夫や行動の意義を言語化すること」はとても重要だと感じる。また、今回整理したことで、「自分の課題を言語化し意識し続けること」も改めて重要だと感じた。人に伝える活動をする中で、「メッセージが伝わるときと伝わらないときの違い」や「伝わらないときに足りない要素はなんなのか」を考え続けていたり、日々気づきをメモして言語化していたから少しずつ大事な点を整理できていたのだと思う。

今回の出店だけでも改善点はたくさんあるし、メッセージの伝え方が下手な自覚もある。またほかの点でも自分の課題だと感じられている点はたくさんあるし、抽象化してみた内容についても疑問点や十分でないと感じる点がある。ただ、普段行動しているときに、課題自分の問い言語化し、意識して改善点を考え続ければたくさんの伸びしろがあるとも捉えられると思う。これらのことを今後のイベント運営や自身の成長に活かしていく。


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