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憲兵という人:読書記録

はじめに

2023年12月6日:とっても小さな独り言です。

今回お話しする内容は、ある本の内容です。
ミリタリー・アレルギー(分類:憲兵・日本陸軍)
をお持ちの方はご注意ください

学校の歴史とか社会科(?)の授業では
反政府側の人間を取り締まる扱いだったと記憶しています

ただ、私は憲兵さんがそんなに悪い人に思いませんでした
ちゃんと悪い人を捕まえる憲兵さんがいるんじゃないかと

色々調べる中で、出会ったのが憲兵という本でした

憲兵(著:宮崎 清隆 氏)

・あらすじ
ザックリ説明しますと、憲兵の目から見た憲兵の自伝というもので
中国大陸が主な舞台となっております
憲兵という役割も土地の人に紛れて活動するようで興味深い所があります
(うっかり事件に巻き込まれて被害にあう憲兵さんもいたようです)

その中から紹介します

7章「監軍護法」の鬼憲兵より

著者が司令部など重役の護衛、伝令役の一人として配属された話です
戦いにより心身ともに荒んだ兵隊たちの犯罪予防・検挙に明け暮れた様子が描かれており、起きた事件は数知れず。
中でも
夜間、警備地(内の兵舎)において(こっそり)視察した際
留守残留部隊の一部が何やら
戦果である塩を賭博していた事が判明します。
今でいうところの売上金の着服のようなものです

酒に任せた歓喜の乱舞の中で
兵士の「(前略)明日なき生命」という言葉が印象的です
(他にも色々犯罪しているので擁護の隙もありませんが)

著者は自身の経験から一部の兵の良心が麻痺してしまった直接、あるいは間接的な原因は長期間生命をかけた前線生活の環境による結果でもあっただろうと分析しています。


終わりに


・読み終えて
今回は海外ですし日本国内ではないのですが、
個人的な視点から書かれたとはいえ憲兵に対する悪いイメージは
かなり減ると思います。

・再販について(絶版の理由)
表現上、誤解を招くであろう部分は多々あると著者も表記しています
本編、色々過激かもしれない言動は見受けられますので
その節もあると思われます。

にしても、惜しい本を亡くしてしまった。
再販されないかなぁ

以上。2023年12月6日

※今回お借りした画像は、憲兵が街角に立つ時の建物だそうです。
世間において、泣く子も黙る憲兵といいますが
それなら泣く子も笑顔にさせる(泣き止む、黙る=笑顔!)
憲兵さんもいるような気がしています。個人的に会ってみたいです(^▽^)


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