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笠原征夫の【一問一答】脳科学的なアプローチの健康法

代表の笠原が読者や社員からの悩み相談に答えていくコラムです。

仕事・プライベートにかかわらず社員のみなさんの悩みが少しでも解消され、みなさんのより良い人生と更なる成長につながることを願って定期的に綴っていきます。それではいただいたご相談に答えていきます。

【質問】

今はある程度、経済的にも満足しており、

好きなものを食べ、飲み、遊び、快適に暮らせている。

これをどうにかこの生活を長期的に継続していきたい。
安定的にこの状態を長続きさせるために大切なことは何か。 (40代、男性・会社経営者)


【答え】

安定的に長続きさせたいならば、そのために必要なことは間違いなく、心身の健康を保つことだと思います。体が資本ですから。

よって、健康を維持するための積極的な健康管理が重要だと思います。なお、40代ならば、何もしなければ、そろそろ老化を感じ始める年代ともされます。しかし、同時に新しいことを始める意欲もまだまだ強い年代です。

健康管理の基本は、食事・運動・睡眠の三大生活習慣です。

まず、バランスの取れた食事。心身の健康の中でも、ストレス社会である現代においては、精神的な健康が重要ですが、例えば、精神の安定のために欠かせず、それが不足する鬱病になると言われているセロトニンと言われる神経伝達物質を維持するためには、たんぱく質(と炭水化物)の接種が必要です。

その他、食事を通じた健康に関する一般書を詠むなどして勉強してみたらいかがでしょうか。運動は、一日30分ほどの有酸素運動、すなわち軽度な運動を心がけたいものです。散歩などが典型的なものですが、20分ほど日差しを浴びると、セロトニンやビタミンDが分泌され、精神安定と共に免疫力の強化にもつながります。

また、このセロトニンが、睡眠を誘導するメラトニンも生み出すので、良い睡眠にもつながります。安眠は、人によって眠りやすい人と眠りにくい人がいると思いますが、寝る直前には神経を使う作業は避けると共に、おすすめは、軽いヨーガ体操などで体をほぐし、吐く息を長くした深呼吸(鼻から4秒吸って、口から8秒、リラックスしながら出す)をして、リラクセーションをはかったうえで、お休みになると良いと思います。

入浴は寝る1時間以上前に、39~40度ほどのぬるめのお湯に10分くらい長めに浸かるのが、血液循環を良くするためには最善です。これまでに述べたこととだぶりますが、食事・運動・睡眠に加えて、心身の健康を増進する生活習慣としては、簡単なヨガ体操などで筋肉の緊張を緩和すること、先ほど述べた深くゆったりした呼吸、さらに、良い姿勢(背筋を伸ばし、首・肩・腕の力は抜く)などがあげられます。

ストレス社会と言われる今日、緊張・ストレスなどで自律神経の中の交感神経が過剰に働き、血圧・血糖値が高くなり、血液循環が悪化、疲労回復・細胞再生が阻害され、免疫が低下し、ストレスホルモンが過剰に分泌され、鬱病などのメンタル疾患や生活習慣病などが、心身の健康を阻害することが多くなっています。

こうした状態に関しては、ヨガ体操や軽い運動で筋肉をほぐす、呼吸法を行う、良い姿勢をなるべく保つことが有効です。なお、心身の健康には、これまで述べたような体からのアプローチと、精神的なアプローチ、すなわち、物の考え方をバランスの取れた前向きなものにするように努めて、安定した前向きな心の状態を培うことがあります。

例えば、画一的な考え方ではなく、多面的な考え方が出来る方が、心は前向きの状態で、安定しやすくなります。例えば、苦しみや不快を感じる出来事の差異にも、その中に、前向きな要素を見つけ出すことができるからです。

ピンチをチャンスに変える考え方、万事塞翁が馬の考え方ですね。また、気持ちがネガティブになったときのために、自分なりに気持ちのリセット法を身につけておくことは有用です。

落ち込んだ時に立ち直りを図るための心理学(レジリエンス・立ち直る力)において、推奨されているもの中には、野外自然の中に行って散歩をする、心が前向きに穏やかになるような動画・音楽を見たり聞いたりする、呼吸法を行う等があります。環境や体の使い方を変えることでリセットするわけです。

他にも、安定した前向きな心を培うためには、様々な心理学的なスキルがありますし、仏教思想の考え方なども有効ですから、学んでみると良いと思います。精神疾患の人に限らず、健常者のメンタルヘルスの維持・向上のための色々なスキルが開発されています。


頑張ってください。心から応援しています。

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